• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
Digital Transformation あたらしい変革のチカラ

 ビジネスリーダーたちとPaaS(*1)などクラウド技術の話をすると、期待した成果が上がらないためか彼らの表情が曇ることがある。しかしPaaSを適切に使用すれば、モバイルアプリの迅速な開発、IoTの活用、クラウドアプリケーションのカスタマイズなど、ビジネスの喫緊の課題を解決することが可能だ。

 前編に続き、以下の事例からPaaSの導入効果を考えてみたい。

4.アプリケーションを接続して新しいビジネスプロセスを構築する。

 クラウド・アプリケーションなら、事業部門の責任者はIT部門を通さず簡単に導入できる。問題はビジネスプロセス全体の調整であり、オンプレミスのアプリケーションや他のクラウド・アプリケーションとの統合が必要になる。

 「SaaSアプリケーションとクラウドベースで作られている機能はベストな組合せですが、既存のシステムとの組合せが難しい」と、コンサルティング企業PwCの技術顧問を務めるファイサル・ガディアリー氏は指摘する。二つのシステムをつなぐコネクタの作成には通常は数週間かかるが、同氏によると、オラクルのクラウド・アプリケーション統合基盤(*2)などPaaSシステムの既製のコネクタを使用すれば、数分で接続できるという。

 半導体製造のグローバル・ファウンドリーズは、オラクルやセールスフォース・ドットコムなどプロバイダー各社のクラウド・アプリケーション同士を接続し、オラクルのERPパッケージやピープルソフトのアプリケーションなどオンプレミス・アプリケーションにもリンクすることを目指している。現在、同社はアプリケーションのコネクタのテストや調整をおこなう統合のエキスパートを抱えているが、オラクルのクラウド・アプリケーション統合基盤を導入して、アプリケーション開発者に統合作業を任せることも考えている。

 「アプリケーション開発者はビジネスとドメインに関する正しい知識があり、ビジネスの観点からどのようなマッピングが必要なのかを理解できます」と、グローバル・ファウンドリーズでシステム・ソリューション担当グローバル・ディレクターを務めるキン・オウ氏は話す。

 ガディアリー氏は、他のPaaSユーザーが開発した統合機能や推奨する統合機能を利用できるメリットも指摘する。「開発者のコミュニティを活用すれば、社内のIT部門ですべてを開発する必要がありません。コミュニティの誰かで構わないわけです」。

  • *1 Platform as a Service:ソフトウェアを開発・実行するプラットフォームがネットワークサービスとして提供される形態
  • *2 Oracle Integration Cloud Service