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Digital Transformation あたらしい変革のチカラ

世界最高峰のヨットレース、日本で初開催!

“海のF1”アメリカズカップで激化するテクノロジーバトルの現在

世界最古のカップ戦としての歴史を持ち、ヨットレースの世界最高峰として知られるアメリカズカップ。その予選にあたるワールドシリーズが、アジアで初めて福岡で開催された。時に宙を飛び、体感速度200kmで疾走するこのヨットレースは、まさに“海のF1”。実は、時々刻々と変化する状況を瞬時に判断し、艇全体としての最適解を導き出すために、データベースやクラウド、ビッグデータ分析などの最新のテクノロジーが背景で駆使されている。

アジア初のアメリカズカップ、福岡で開催

 世界最古のスポーツのカップ戦が何かをご存じだろうか。サッカーのワールドカップでもなければ、ゴルフの全英オープンでもない。答えは、ヨットレースの世界最高峰と言われるアメリカズカップである。

 1851年、ロンドンで開催された第1回万国博覧会を記念してワイト島を1周するヨットレースが行われ、唯一の外国艇として大西洋を横断して参加した米国のアメリカ号が大勝した。このときに贈られた純銀製の優勝杯が、のちに「アメリカ号のカップ」という意味でアメリカズカップと呼ばれるようになったのである。ちなみに1851年とはペリー来航の2年前であり、日本はまだ江戸時代の出来事だ。

 それから165年の歴史を重ね、第35回を迎えたアメリカズカップのワールドシリーズが、2016年11月19~20日の2日間にわたって福岡で開催された。これはアジア初の開催となる。

 ワールドシリーズは2015年7月の英国・ポーツマス大会に始まり世界を転戦しながら全9戦で行われるもので、福岡大会はその最終戦にあたる。アメリカズカップの最終的な勝者は、2017年に開催されるクオリファイヤーズ(チャレンジャー選抜レース)、チャレンジャー・プレーオフ(チャレンジャー決定レース)を勝ち抜いた挑戦者と、現在のカップ保持チームである防衛者が1対1のマッチレースで雌雄を決する同年6月のアメリカズカップ・マッチで決定する。ワールドシリーズはその予選シリーズに位置付けられており、世界中から熱い視線が注がれているのだ。

 バトルを繰り広げるのは、まず前回大会の覇者としてアメリカズカップを防衛するオラクル・チーム・USA。そして同チームに挑戦する日本のソフトバンク・チーム・ジャパン、イギリスのランドローバー・BAR、ニュージーランドのエミレーツ・チーム・ニュージーランド、フランスのグルパマ・チーム・フランス、スウェーデンのアルテミス・レーシングの計6チームである。

2016年11月19~20日に開催された福岡大会の様子