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Digital Transformation あたらしい変革のチカラ

クラウドを活用した二層ERP戦略でリコーが描くビジネス変革のカタチとは

オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しているリコーは、売上高の海外比率が62.2%を占めるグローバルカンパニーである。同社は現在、顧客価値提供の柱として「EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES」を掲げ、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現する活動に注力している。その一環として事業ポートフォリオの多様化に向けた新規事業の創出・成長も進めているが、そのための重要な基盤となるのが、二層ERP(2 Tier ERP)だ。その概要や狙いについてキーパーソンに話を聞いた。

さらなる経営革新と事業ポートフォリオの多様化を図る

 世界約200の国と地域でグローバルにビジネスを展開しているリコー。オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどの幅広い事業で2017年3月期の連結売上高は2兆288億円にのぼる。近年はオフィス全般に対する顧客ニーズの変化に対応し、働き方改革を実現するためのビジュアルコミュニケーションや、ヘルスケア事業、環境事業などの新規事業にも積極的に参入している。

 同社は現在、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現する活動を推進しており、その一環として既存事業の強化と新規事業の創出・成長に向けたデジタルトランスフォーメーションに力を入れている。そのキーワードとなるのが「EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES」である。

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 「今、社会では急速な勢いでデジタル化や働き方改革が進んでいます。人々の働く場は業種ごとに特徴があり、それはオフィス・現場・社会まで、あらゆる場所に拡がっています。この“WORKPLACES”を“DIGITAL”でつないで活力を与え、働き方をスマートに変えていくことが、お客様への新たな価値提供につながるとリコーは考えています。そしてそのための戦略的な武器となるのがITなのです」と語るのは、同社のIT戦略を統括するデジタル推進本部本部長・執行役員の石野普之氏である。

石野 普之氏
株式会社リコー
執行役員
デジタル推進本部 本部長
石野 普之氏

 もちろん、デジタル化による顧客への価値提供は、リコーにとって今に始まった話ではない。例えば、世界中で稼働する数百万台以上の複写機をネットワークにつなぎ、日々収集されるビッグデータ(稼働データ)を分析することで、故障時の自動通報やトナーの自動配送といったサービス、そして今では故障予測に基づく機器メンテナンスサービスまでを提供している「@Remote」は13年前の2004年にスタート。課題に先手を打つサービスで商品価値を高めるとともに、顧客の事業継続性や生産性向上にも大きく貢献している。

 「こうしたデジタル化によるメリットを、お客様に喜ばれる新たな事業の創造やイノベーションにつなげるとともに、高効率経営や経営品質向上にも生かし、企業競争力を高めていくことが私たちの新たなミッションとなります」と石野氏は説明する。