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中国人訪日観光客をどう引きつけるか

◆ソフトバンク
「モバイル天国」中国からどう訪日観光客を引きつけるか
テレビ情報番組「東京印象」とスマホを活用した戦略とは?

 訪日外国人客のうち、中国人は全体の30%を占める。インバウンド需要を支える中国人への対応をどれだけ強化できるかがビジネス拡大のカギとなる。ソフトバンク法人事業統括法人事業開発本部事業開発統括部インバウンド事業推進部の加藤章弘氏は7月21日、訪日客ビジネスの展示会・セミナー「インバウンド・ジャパン2016」で、「インバウンド集客は1日にして成らず。ソフトバンクだからできる! 中国人の本音から見える正しいマーケティング手法」をテーマに講演した。

中国は「モバイル天国」、いつでもどこでもスマホ決済

ソフトバンク株式会社
法人事業開発本部
事業開発統括部
インバウンド事業推進部
部長
加藤 章弘氏

 「海外旅行に行く中国人は年間1億2000万人。行き先は1位がタイ、2位が韓国、3位が日本ですが、最近は米国に行く中国人も増えています。中国人への対応をおろそかにすると、他の国に奪われてしまいかねません」と加藤氏は指摘し、訪日中国人観光客への対応の重要性を強調する。

 中国のネット普及率は50%超であり、ネット人口は6.8億人に達する。中国のネット普及率は日本並み(80%)に高まる余地があり、さらにネット人口が増えると見込まれる。また、中国ではモバイルを使ってネットを利用する割合が圧倒的に多い。SNSなどの接触時間についても、中国の方が日本よりも圧倒的に長い。

 最近は急速にコンビニやスーパーマーケット、タクシーなどでスマートフォン決済サービスが普及している。QRコードを使って簡単に決済することができるサービスだ。現地では、コンビニで現金を使う中国人はあまり見かけない。現金で支払いをするのは、出張で滞在している日本人ばかりだそうだ。

 「実は、中国は日本を超えるモバイル/デジタル天国になっています。そのため、インバウンド集客に際しては、中国人に対してはより積極的にモバイル/デジタルを活用していく必要があります」(加藤氏)

中国テレビ番組「東京印象」を活用して情報発信

 ソフトバンクでは、高まるインバウンド需要に応える総合的なサービスを提供している。モバイル/デジタルを活用しながら、中国を中心にしたアジア全域へのプロモーションを行うインバウンドソリューションだ。

 具体的には、訪日前(「旅マエ」)、訪日中(「旅ナカ」)、訪日後(「旅アト」)の中国人ユーザーに対して、それぞれ有効なプロモーションを一貫して提供する。

 まず、「旅マエ」では、旅行プランを検討している中国人ユーザーに対し、広告やSNSによるプロモーションを展開する。代表的なソリューションとしては、動画プロモーションを作成し、「東京印象」という中国のテレビ番組で情報発信する方法がある。

 「東京印象」とは、中国で一番人気がある日本情報番組で、2005年に放送を開始して以来、特に上海の若者に絶大な人気を誇る。東京のライフスタイルを紹介する同番組は、12年間の放送実績を持つ。

 このソリューションでは、テレビで放映して終わりではなく、その後番組を2次利用することも可能だ。オンライン動画サイトへと掲載し、さらなる情報拡散を促す。

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業務パートナー、アリババの「Alitrip」へ誘導

 旅行プランの検討を終え、旅行の申し込みに向かうユーザーについては、ソフトバンクの業務パートナーであるアリババが運営する旅行サイト「Alitrip(阿里旅行)」へと誘導する。

 次に、「旅ナカ」では、日本で観光を楽しむ中国人ユーザーに対し、Wi-Fiなどのデジタルサービスを提供する。代表的なソリューションとしては、モバイル決済が挙げられる。QRコードを用いたモバイル決済で、旅行者の利便性の向上により売上アップを図る。POSシステムとの連携など、導入企業の要望に合わせた対応も可能だ。

 最後に、「旅アト」では、帰国後の継続的な日本製品の購入やライフスタイル化を後押しする。具体的には、現地出店(リアル/EC)を支援するサービスを行っている。

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 こうしたソリューションを提供する一方で、ソフトバンクではアリババの持つビッグデータなどを活用しながら、中国人の旅行スタイルの実像を絶えず分析している。

 「日本では『中国人の爆買いは終わった』という報道が目立ちますが、実際には、個人レベルではインバウンド消費は維持されていることがわかります。日本で最先端のものを買いたいというニーズはまだまだ高いようです。

 中国での取り組みを通して感じるのは、まずは現地に行き、違いを感じることの重要性です。旅行者は“違い”を楽しみにやって来ます。両者の違いをしっかりと自分で感じることが、インバウンド集客の基盤になると考えています」(加藤氏)

お問い合わせ
  • ソフトバンク株式会社

    法人事業開発本部 事業開発統括部

    〒105-7303 東京都港区東新橋1-9-1

    URL:http://www.softbank.jp/corp/