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みずほFG、APIでデジタル変革を推進

銀行がその姿を大きく変えようとしている。銀行が持つ信頼性や安全性を担保しながらビジネスの変化に柔軟に対応し、FinTech時代にデータのハブとしての機能を提供しようというオープンイノベーションを推進している。その最先端をいくのが、メガバンクの一角であるみずほフィナンシャルグループ(以下、みずほ)だ。みずほはどのようにして時代の変化に対応しようとしているのか、それを支えるIT環境とはどのようなものか。

FinTechの中心に飛び込み、イノベーションを創り出す

 東京・大手町の中心部に昭和の時代にタイムスリップしたかのようなビルがある。大手町ビルヂングだ。その一角にFinTechのスタートアップ企業が集まる「FINOLAB(フィノラボ)」がある。2017年2月、みずほはここにオープンイノベーションのためのラボ施設を設置した。FinTechという新しい渦の中心に自ら進んで飛び込んだ形だ。

 その勢いそのままに、みずほは積極的にFinTech企業とのAPI連携を進めている。2016年9月にはアイ・ティ・リアライズの「CRECO」と連携し、クレジットカードの引落日に引落口座の残高の過不足が発生するか否かを、事前に通知するサービスを提供。同年10月にはクラウド会計のfreeeやマネーフォワードとも連携した。さらに2017年5月にはマネーツリーと連携し、マネーフォワードとは第2弾となる給与振込での口座連携も開始している。

 このように矢継ぎ早にFinTech企業との連携を実現している背景にあるのは、API(Application Programming Interface)の活用である。みずほは2017年5月、外部企業とのイノベーションを推進するためにAPIを整備し、FinTech企業への提供を始めた。FinTech企業はそのAPIを使って銀行のシステムと自社のアプリケーションをつなぎ、新たなサービスを提供することができる。

 この活動の中で注目すべきなのは、単に情報を提供するだけではなく、APIによってこれまでになかった新しいサービスが生み出されていることだ。まさにオープンイノベーションが起きつつある。みずほのAPIを活用した金融サービスのデジタル変革への取り組みは外部からも高く評価され、2017年11月には公益社団法人企業情報化協会(IT協会)の「IT総合賞」を受賞した。なぜ、みずほはオープンイノベーションを起こすことができているのだろうか。

Financial Technologyによるイノベーションを生み出す拠点、FINOLAB(フィノラボ)
Financial Technologyによるイノベーションを生み出す拠点、FINOLAB(フィノラボ)