• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP
ITpro Special
週間WEEKLY ITpro Special ITpro

急速に進むデジタル革新

IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)などのデジタル技術を活用した新ビジネスの創出が急速に進む中、「第14回 itSMF Japanコンファレンス/EXPO」が11月9日(木)、10日(金)の2日間、東京で開催される。「Being Digital~ITサービスマネジメントで加速するデジタル革新への挑戦~」をテーマに、デジタル時代に求められるITサービスマネジメントの考え方やユーザー事例などが、多彩な講演・展示を通じて紹介される。

業務課題解決やITIL認定資格取得などに
貢献するitSMF Japan

特定非営利活動法人
itSMF Japan
理事長
富田 修二

 ITが企業競争力の原動力となる中、ITをサービスとして適切にマネジメントする能力が企業に求められている。そのツールとなるのがITIL(Information Technology Infrastructure Library) だ。IT投資に関する投資対効果の抜本的改善を目的に、英国政府が1980年代にIT提供者に要求すべきサービス機能を整理してまとめたものだ。その後、ITILは改訂を経ながら普及し、今ではITサービスマネジメントのベスト・プラクティスをまとめたフレームワークとして、世界のデファクトスタンダードになっている。

 itSMF(The IT Service Management Forum)はITIL を中心としたITサービスマネジメントの普及促進を目的に、1991年に英国で設立された。現在は世界50以上の国・地域に支部があり、グローバルに活動している。日本では、itSMF Japanが2003年5月に特定非営利活動法人として設立された。現在は団体会員と個人会員を合わせて約1500名以上の会員が活動に参加している。会員サービスには分科会やセミナー、コンファレンス、会報誌、Webサイトなどがあり、書籍のみでは得られない知見や経験に触れ、職場の業務課題解決、人材育成、人脈形成などに役立てられる。

 そして、ITILの認定資格はITサービスマネジメントに関わる技術者の資格としてグローバルに認められている。全世界で200万人以上、日本でも約16万3500人がITIL Foundation資格を保有(2016年12月現在)する。「毎年、1万人以上が認定資格を取得しており、当フォーラムがITIL認定資格の普及に貢献しています」とitSMF Japanの理事長、富田修二氏は説明する。

第14回itSMF Japanコンファレンス/EXPO開催
運用者だけでなく開発者やCIO、ビジネスパーソンも対象

 itSMF Japanの主要な活動の1つが「itSMF Japanコンファレンス/EXPO」の開催だ。ITサービスマネジメントに関する実践的な事例や分科会の研究成果などを発表する「講演」と、ITサービスマネジメント関連の製品・サービスを紹介する「展示」で構成される。第14回を数える今回のテーマは「Being Digital~ITサービスマネジメントで加速するデジタル革新への挑戦~」だ。

昨年の「第13回itSMF Japanコンファレンス/EXPO」の様子
[画像のクリックで拡大表示]

 ソーシャルメディア、モバイル、IoT、AIなどのデジタル技術が急速に進化する中、企業には多様な人々の知恵を集めて新サービスを共創し、マーケットへ素早く提供して、さらに進化させるといったサイクルをマネジメントしていくことが求められている。

特定非営利活動法人
itSMF Japan Japan
ステアリング・コミッティメンバー
(2017 コンファレンス/EXPO担当)
青木 保壽

 「こうしたデジタル革新では、ITILを中心にしたITサービスマネジメントがますます重要になります。最新のITIL 2011 edition には事業戦略に応じたサービスストラテジやサービスデザインなどが記載されており、デジタル時代のITサービスを考える上で強力なリファレンスになります」と富田氏は話す。

 今回のコンファレンス/EXPOではユーザー企業による事例講演などを通じ、デジタル時代に求められるITサービスマネジメントの在り方が紹介される。これまでコンファレンス/EXPOはITサービスの運用者を中心としたイベントと思われがちだったが、デジタル時代ではあらゆる分野の人たちがプレーヤーになる。そのため運用者はもちろん、ITサービスの開発者、CIO、ビジネスパーソンなど様々な人が対象になる。

 「デジタル化でユーザーと技術の距離が近くなり、ITサービスの考え方もこれまでとは変わってきます。デジタル技術がビジネスや社会でどう使われ、私たちがITサービスの側面からどう貢献できるのかといった問題意識を持つ上でも、コンファレンス/EXPOはその気づきのきっかけとなるはずです」とitSMF Japanの青木保壽氏は期待する。「従来はミスのない運用やコスト削減を重視してきましたが、ITサービスでは運用コストの圧縮は当然です。今年のコンファレンスでは、今後のITサービスマネジメントの在り方を紹介する予定です」とitSMF Japanの廣瀨慎也氏は話す。

デジタル革新の最前線を知る事例紹介や
DevOps関連など多彩な講演を用意

特定非営利活動法人
itSMF Japan Japan
ステアリング・コミッティメンバー
(2017 コンファレンス/EXPO担当)
廣瀨 慎也

 コンファレンスでは多彩な講演プログラムが用意されている。今回の特徴はユーザー企業によるデジタル革新の取り組みが多数紹介されることだ。

 基調講演では、日立造船が推進する基幹システム刷新とIoT構築の取り組みを融合したデジタル革新について説明するほか、レオパレス21は賃貸契約電子化や賃貸物件のIoT活用によるビジネスへの貢献などについて講演する予定だ。

 特別講演では、東洋大学情報連携学部学部長の坂村健氏がモノとモノをクラウドで連携するアグリゲート・コンピューティングについて、人狼知能プロジェクトにも携わる東京大学大学院准教授の鳥海不二夫氏がAI技術の社会応用について講演するほか、ANAシステムズが経営層を巻き込むITサービスマネジメントの取り組みを発表する予定だ。

 また、ユーザー事例講演ではIDOM、ライトオン、メディパルホールディングス、IIJグローバルソリューションズ、横河電機、東京ガスiネット、三菱電機インフォメーションネットワークなどが登壇。ユーザー体験を重視したITサービスの取り組みや、利用部門を中心にしたシステム刷新、攻めの運用、デジタル時代のIT部門の在り方などについて実践的な事例が紹介される。

 「デジタル時代は技術の進歩が目覚ましく、変化にスピーディーに対応していく必要があります。新サービスを素早く市場に提供するためには、ITILが記述するサービスストラテジーの考え方や、開発と運用を連携したDevOps、アジャイル開発など様々な方法があり、今回の講演ではその最新動向を紹介します」と富田氏は強調する。

 また、コンファレンスでは「守破離」を意識してセッションを分類する。守破離とは日本の伝統文化などに取り入れられてきた考え方で、師匠から教えられた型を守る、既存の型を破る、型から離れるといった3段階で成熟過程を表現したもの。「この守破離の考え方をITサービスになぞらえ、デジタル時代のITサービスマネジメントの道標を明確にする狙いがあります」と廣瀨氏は説明する。

 デジタル時代のITサービスマネジメントはどうあるべきか。そのヒントや答えはコンファレンス/EXPOで見つかるはずだ。

第14回 itSMF Japanコンファレンスの講演内容など詳細は公式Webページでご覧ください。
お問い合わせ
  • itSMF Japanコンファレンス運営事務局(株式会社日経ピーアール内)

    TEL:03-6812-8695(9:30~17:30、土・日・祝日は除く)

    FAX:03-6812-8649

    メールでのお問い合わせはこちら