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ITpro Special
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ユーザーの声を反映して進化するOS

桔梗原:そのようなお客様の声を受けて、具体的にどのような改善の取り組みをされたのでしょうか。お客様の声を反映させた事例みたいなものがあれば教えてください。

前田氏:実は去年8月のAnniversary Updateから提供されている機能で「アクティブ時間」というものがあります。スタートメニューやタイルの「設定」画面にある「更新とセキュリティ」から、お客様が普段PCを使用する時間帯に合わせて「アクティブ時間」を変更すると、その時間帯にはアップデートのための再起動が起こらないように設定することが可能です。実はこの機能追加も、お客様から多く寄せられた声を反映した結果です。さらに、次回の機能アップデートであるCreators Updateでは、設定できる「アクティブ時間」を延長したり、アップデートのスケジュールを指定、もしくは延期したりできる機能が追加されました。この機能追加はアップデートをユーザー側でより管理できるようにするものです。

 またWindows 10には「CB(Current Branch)」「CBB(Current Branch for Business)」「LTSB(Long-Term Servicing Branch)」という3つの提供モデルがあります。

 CBは一般業務向けの最新モデル。CBBはCBへの更新リリースから約4カ月後に提供を行うもので、既存アプリケーションの検証などで猶予が欲しいというお客様向けのモデルです。そしてLTSBは機能アップグレードを行わず、更新プログラムのみを適用するモデルです。安定性を重視する基幹系システムや工場の制御システムなどでの利用に適しています。さらに、Windows 10の最上位エディションである、Windows 10 Enterpriseの強固なセキュリティ機能を求める中堅・中小規模のお客様も増えています。これらのお客様の声にお応えする形で、Windows 10 Enterpriseの月額課金モデルの提供も開始しました。

最新セキュリティをOSレベルで実装
定期更新で動作検証の手間も軽減

桔梗原:定期的なアップデートがセキュリティ強化につながるというお話でしたが、もう少し詳しく教えてください。

前田氏:近年は標的型攻撃やランサムウエアに代表されるように企業を狙うサイバー攻撃が急増しています。これは企業規模の大小を問わず深刻な課題です。中堅・中小規模のお客様でも、大手と取引している場合は、厳格なセキュリティ対策が義務付けられることもあります。セキュリティはサプライチェーン全体で守る必要があるからです。

 マイクロソフトはグローバルなサイバー犯罪対策の研究センター「サイバークライムセンター」を設置し、最新の脅威の収集・分析と情報発信に努めています。Windows 10には、ここで培った最新のセキュリティ対策が反映されています。

桔梗原:セキュリティの専任担当者がいない中堅・中小規模のユーザーも、Windows 10を利用すれば安心ということですね。

前田氏:アップデートに伴う検証作業も容易になります。OSのメジャーアップデートは従来およそ3年ごとに行われていましたが、大幅な変更があると既存システムの動作検証などが必要で大きな負担になっていました。

 Windows 10はアジャイル的に改善を行い、その結果を定期アップデートという形でフィードバックします。大掛かりな動作検証の必要性がなくなるので、検証作業の手間を減らせます。それによってTCO(総保有コスト)の削減につながるという試算もあります。

桔梗原:ユーザーの声に耳を傾けるために、具体的にどのような活動を行っているのですか。

前田氏:定期的にアンケートを実施し、世界中でお客様の声を収集しています。開発中の機能をいち早く利用できる「インサイダープレビュー」の提供を通じ、お客様から意見や要望を伺い、不具合の解消にも努めています。

桔梗原:Windows 10への移行に当たっては、旧OSとの互換性の懸念もありますが、この点はいかがですか。

前田氏:マイクロソフトではアプリケーションベンダーと協力して互換性検証の取り組みを行っています。これまで大きな問題は報告されていません。お客様の移行事例からも、ほとんどの場合、既存資産をトラブルなく継承できています。高い互換性を保持しているのもWindows 10の大きなメリットです。

高い互換性で移行の懸念を払拭
情報発信サイトのFAQも拡充

桔梗原:ユーザー目線で開発を進めていくためには、顕在化した課題やその改善結果などを分かりやすく市場に伝えることがより重要になりますね。

前田氏:これまでにもお客様向けにWindows 10の使い方や機能説明などのイベント、パートナー様向けの研修会などを開催してきました。今後もこうした活動を継続していきます。

 定期アップデートに関して厳しいご意見をいただいた経験を活かし、情報発信も強化していきます。その一環として、Windows 10の情報発信サイト「Smart Business Center」にWindows 10に関するFAQページを新たに公開しました。

Windows 10の情報発信サイト「Smart Business Center」
Windows 10の情報発信サイト「Smart Business Center」

 多く寄せられる課題やその解決策をタイムリーに、かつユーザー目線で分かりやすくお伝えしています。極力専門用語を使わず、解きほぐした表現で、課題解決を支援します。マイクロソフトが提供するオフィシャルな情報なので、安心して利用できます。

 導入支援ガイドブックも提供しており、人的リソースが限られる中堅・中小規模のお客様でも容易に移行が可能です。それでも分からないことは、サポート窓口できめ細かに対応します。

 今後もマイクロソフトはお客様の声と真摯に向き合うことで製品の完成度を高めていき、お客様とともにビジネスの発展を目指していきます。

お問い合わせ
  • 日本マイクロソフト株式会社

    (製品に関する問い合わせ先)
    カスタマー インフォメーション センター(旧 マイクロソフトIT化支援センター)
    フリーダイヤル 0120-41-6755(受付時間 9:00 ~ 17:30(土日祝日、指定休業日を除く))