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船井総研が語るモバイル活用攻めと守りコツ

船井総合研究所
IT・メディアグループ
シニア経営コンサルタント
佐久間 俊一 氏

スマートフォンによって時間や場所を問わず、情報に接するようになった消費者の行動は、マーケティングの姿を大きく変えている。モバイル時代のマーケティングに何が大切なのか。NTT東日本が提供するセッションで、船井総合研究所の佐久間俊一氏が講演。新常識を次々に提言し、さらに「攻め」と「守り」の両輪を意識したマーケティングの重要性を説いた。


 船井総合研究所で、ITやプロモーション関連の経営コンサルティングを行ってる佐久間俊一氏は「モバイル時代のマーケティングにおいて攻めるべきこと守るべきこと」と題して講演した。

 佐久間氏は、「攻めるべきことは利益を伸ばすためのプロモーション、一方で守るべきことはセキュリティリスクへの対応だ。攻めのプロモーションと守りのセキュリティは、100%同じモチベーションで両輪として遂行しなければならない」と強く指摘する。

 「攻め」のプロモーションに関して、これまで常識といわれてきたことを覆す提言を次々に行った。まず、モバイル時代には広告主と広告会社の関係を見直す必要があるという。従来は広告会社に依頼してテレビや新聞などに広告を出していたが、モバイル時代は自社でWebマーケティング部門を持ち、積極的な対応をとるべきである。

 また、オウンドメディアに関しても、世間では誤解があるという。掃除器具メーカーが掃除に関する情報発信をするWebメディアを立ち上げても限界がある「。そうやって失敗しているメーカーは多い。もっと大きな枠でスマホを前提にしたメディアを立ち上げるべき」と唱え、佐久間氏は、10代・20代の女性に圧倒的な人気を誇る「C CHANNEL」を引き合いに出し、いかに人気を集めるかを説いた。

 さらに路線検索アプリを提供している会社を例に、「スマートフォンで経路検索をする人は多い。検索のログからある人がどこに住み、どこに通勤しているかのビッグデータが得られる。これがそのまま広告配信のプラットフォームになる。同じ投資をするなら、広告会社に広告費用として支払うのではなく、“スマホファースト”のプラットフォームを自社で作る投資をしたほうがいい」とゲームチェンジの可能性を示唆する。

信頼を失わないための意識改革

 一方、「守り」のセキュリティについては、情報漏洩による被害が年間931万件、金額で1140億円に上るという数字を示しながら「セキュリティは健康診断を後回しにしがちな病気と似ていて気がつくと重大な状況になっている。健康診断もセキュリティ対策も、先にすることが大切だ」と、セキュリティ対策の施策を考える意識改革が求められる。

「Webサイトへの不正アクセスが発生した組織は8割に上り、業務データを紛失した企業は過去3年で400%も増えている。ある調査では、情報漏洩があった企業が金融機関の場合7割の利用者が乗り換えるというデータもある。一度失った信頼を取り戻すのは大変だ」と警鐘を鳴らす。

 最後に「攻めのプロモーションを推進すると、より多くのデバイスやユーザーのデータを確保することになる。そのときこそ、一層セキュリティに対する意識を高めなければならない」と指摘し、講演を締めくくった。

マーケティングにおいて普遍的なこと
図 マーケティングにおいて普遍的なこと
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