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使いやすさで人気のERPが7年ぶり改良

スーパーストリーム 取締役 企画開発本部 本部長 山田 誠 氏
スーパーストリーム
取締役 企画開発本部 本部長
山田 誠

 中堅・大手企業向けの会計・人事給与システムSuperStreamが登場したのは1995年6月のこと。その後いくつかの改良を経て、22年間で累計導入社数は8400社を超えた。このうち761社が上場企業だ。各種調査で高いシェアを示し、日経コンピュータが主催する「顧客満足度調査」では、ERP部門で過去5年間に1位または2位を維持してきた。

 SuperStreamがこれだけ高い支持を受けている理由として、スーパーストリームの取締役で企画開発本部 本部長の山田誠氏は、「20年以上の間、ユーザー企業とパートナー様から教えて頂いた様々なアイデア・ノウハウを全て詰め込みました。いわばSuperStreamの集大成です」と胸を張る。

 初代のSuperStream-NXがリリースされてから7年半--。主要顧客層となる中堅・大手企業を取り巻く経営環境もテクノロジーも、その間に大きく様変わりした。経営環境としては、より強固な経営基盤が求められ、ガバナンス、グローバル、働き方改革など課題が多い。またテクノロジーではクラウドコンピューティングにシフトしてきている。

 今回の「SuperStream-NX Ver.2.0」は、これらの課題を解決するために大幅な改良が行われた。ポイントは3つ。以下、順番に見ていこう。

 第1は「経営の可視化」。どこの企業も1社単独で業務が閉じていることはなく、グループ全体で経営状況を迅速かつグローバルに把握できるようにする必要がある。会社やユーザーごとに画面の色を切り替えたり、国ごとに言語やフォントを切り替えるなど、分かりやすさを目指した。さらに部門や取引先、製品など複数のセグメントコードを使って、より詳細な分析ができるようにしたのも、経営の可視化に貢献している。

経理・人事が求めている、操作性(入力・出力)を徹底追求

 第2の改良ポイントは「業務効率アップ」だ。まず、会計部門と人事部門のバックオフィス業務を統合し、それぞれのデータ入力画面での操作性を統一した。会計部門や人事部門のそれぞれで日常的に使われるデータ入力画面もデザインを見やすく改良した。ボタンやアイコンなどの形状は現在の主流であるフラットデザインになり、ベースカラーやフォントそして文字サイズなどの設定をユーザーごとに変えることも可能になった。データ入力画面を色分けしておけば、シェアードサービスで複数の会社を担当しているときも判別が容易になる。

 また、画面のレイアウトをユーザーが自由に変更できる「フリーレイアウト機能」もSuperStream-NX Ver.2.0ならではの機能。会計業務では、左に入金予定、右に入金実績というレイアウトにすれば、手動での入金消し込みも効率よくできるはずだ。このほか、項目の配列と幅、非表示や自動非表示、フローティング表示とドッキング表示、不要項目の表示詰めなどについても、変更は自由自在にできる(図1)。

SuperStream-NX Ver.2.0のデータ入力画面
図1●SuperStream-NX Ver.2.0のデータ入力画面
会計と人事給与の入力画面でユーザーインターフェースに統一感を出した。シンプルで使いやすいフラット&ユニバーサルデザインを採用した。
[画像のクリックで拡大表示]

 このように柔軟で使いやすいデータ入力画面を実現できた背景には、スーパーストリームと米Infragistics社との協業がある。Infragisticsは、ユーザーエクスペリエンスの分野では世界的に知られたソフトウエア企業。「データ入力画面内のグリッド(表示部品)をコントロールする部分には、両社の共同開発の成果が生かされています」と山田氏は技術的な背景を説明する。

 このほか、従来版に装備されていた「カーソルスキップ」という、データの入力場所を示すカーソルがデータや項目の種類に応じて“賢く”移動する仕組みは、新版でも健在である。例えば、勘定科目コード5桁を入力し終わったらタブキーやリターンキーを押さなくてもカーソルが次の項目に飛ぶ、といった動作を実現できるので、会計データのほとんどはテンキー操作だけで効率よく入力していけるはずだ。

 帳票や集計結果を出力するためのレポーティング機能も、SuperStream-NX Ver.2.0で大幅に強化された。新たに加わったのは、ExcelReport(一覧表)、Excel差込(汎用帳票)、PivotReport(ピボット集計表)、ReportPlus(グラフ対応帳票)の4種類のレポート。いずれも項目の位置やソート方法はユーザーが自由に変更でき、画面以外の出力先にはExcelシートとPDFファイルが選べる。

 このようなデータ入力やレポート出力が業務効率のアップにつながる。

操作マニュアルや最新版の機能も、自社のクラウドサービスから提供

 第3の改良ポイントは「最新ITの導入」だ。7年半の間にITではクラウドが急速に普及した。同社ではすでに2011年、この動きを受けてSuperStream-NX SaaS対応版をリリースしている。企業の中には、オンプレミスで運用するだけでなく、購入したライセンスをパブリック・クラウドやホステッド・プライベート・クラウドで動作させているところも増えている。

 今回の新版発表に合わせて2017年4月には、パートナーと共にスーパーストリームもAWS上でSuperStream-NXの機能を提供するクラウドサービス(SuperStreamCloud)をスタートさせた。企業にとってはすでに用意されたSaaS版を利用する選択肢が増えることになった。従来のSaaS版は、パートナー企業が自社クラウドを用意していることが前提条件だったのである。

 このようなSuperStream-NX本体のクラウド対応と並行して、Ver.2.0が登場する2017年6月には「Internet of Accounting(IoA)」いう新しいクラウドサービスも始まる(図2)。

多様なサービスと連携するSuperStream-NX Ver.2.0
図2●多様なサービスと連携するSuperStream-NX Ver.2.0
最新の機能モジュールや各種データをから提供するサービスInternet of Accounting(IoA)によって連携する。濃い青のサービスは今回、提供開始。薄い青と白のサービスは将来、提供予定。※印は有償サービス。
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 最初に提供されるのは、SuperStream-NXの画面から操作マニュアルやトレーニング教材、ニュース/トピックス、License(ライセンス内容確認)の4つ。IoAは順次サービスを増やす予定で、法人名などのマスターデータ、サーベイ(顧客の声の収集)、コミュニティー、人工知能(AI)、FinTech、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)といったサービスも、将来構想としている。

 山田氏は「これまで人が行ってきた会計・人事の業務は将来、AIやロボティクスを通じて大きく変わるでしょう。SuperStream-NX Ver.2.0を通じて日本の会計・人事業務を変えていきたい」とSuperStreamの将来に意欲を示した。



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