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loT×人のIT武装。モノづくりの進化はloX

Thai NS Solutions Co., Ltd./新日鉄住金ソリューションズ
loTに加えデバイス活用による人のIT武装も加速
モノづくりを進化させるloXソリューションを提供

loT(モノのインターネット)が注目を集め、あらゆるモノがインターネットにつながりインテリジェント化が急速に進む一方で、多様なデバイスの活用によって人のIT武装も加速している。両者が高度に連携・協調すれば、生産性が向上するとともに、安全・安心に働ける現場を実現できると考える新日鉄住金ソリューションズはloXを提唱。日本国内だけでなく、タイでも様々な loXソリューションを提供する。

 「新日鉄住金ソリューションズは、ERP (基幹システム)の導入から再構築・改修、loTソリューションの導入までをワンストップで担うことができます。世界最大規模の鉄鋼メーカー、新日鐵住金を母体にし、巨大生産システムの全体最適を可能とする問題解決力と手法に加え、 ITユーザーとして培われた設計・構築・運用ノウハウはもちろん、先端技術を追求し、実用化する実践的な技術力を兼ね備えています。現在、6カ国にグロー バル展開しており、ThaiNS Solutions Co., Ltd. もその1つです」。ThaiNS Solutions Co., Ltd. の久保艮一氏はこう話す。

製造業から金融業まで幅広い顧客
業務アプリはもちろんITインフラも

Thai NS Solutions Co., Ltd.
Managing Director
久保良一 氏氏

 Thai NS Solutions Co., Ltd. は2013年 に新日鉄住金ソリューションズの100%子会社として設立。タイに進出している 新日鐵住金グループだけでなく、日本の自動車メーカーや自動車部品メーカー、機械メーカー、化学メーカーなどの製造業 に加え、銀行やリース業、保険業などの金融業も顧客に持ち、ERPをはじめとする 様々な業務アプリケーションに加え、IT インフラ設計構築、運用保守サービスといったITインフラサービスも提供している。

 「日本国内とは異なり、タイの日系企業 にはITの活用について様々な課顆があります。一例を挙げれば、基幹システムの導入が限定的で、導入されている機能範囲が限られているほか、基幹システムの前後でExcelによる手動運用を多用したり、勘と経験に依存した属人的運用をしたりすることが少なくありません。これ以上既存システムに投資しても、期待効果が望めなかったり、改善する余地がありそうだが、どこから投資したらよいか分からなかったり、基幹システムの導入効果が飽和点に達している日系企業もあります。このほか、生産現場の状況がよくつかめていないという企業もよく目 にします」。タイに進出している日系企業 の現状について久保氏はこう指摘する。

 こうした課題の解決策として久保氏は ERPフロンドノリューション、ERP再構築・改修、loTソリューションの3つを組み合わせることを 提案する。loTソリュー ションによって、現場に設置されたセンサーなどが発信するデータをセンサー群や機器群と有線接続されたゲートウエイから受信し、それを分析してERPに反映させる。このERPは製造親場と直接連携 するだけでなく、製造 実行システム(Manufacturi ng Execution System =MES)を経ても製造現場に連携する。

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基幹システムについて豊富な知見
loTと融合で全体システムとして提供

新日鉄住金ソリューションズ
loXソリューション事業推進部専門部長
井上和佳 氏

 MESは、製造装置、マテリアルハンド リング(フォークリフトやコンベアなど)、端末機器などからデータを隙時収集し、基幹システムに伝達、製造現場との橋渡しの役割を果たし、loTシステムも同じ階層にある。既にMESを導入していれば、loTシステムは隣り合わせに位置し、これまで 収集していなかったデータを集め、MESからのデータと合わせてリアルタイムで 分析し、故障予知や突発車故への柔軟な対応、作業指示のディスパッチ化が可能になる。また、MESを導入せずに、設備に簡便なセンサーを取り付けたり、従業員に デバイスを所持してもらうことで「loT見え る化システム」を導入し、継続的に改善を進める方法も費用対効果は高い。「基幹システムについての豊富な知見を 持つ当社とloTとの融合は、全体システムとしてのシステムインテグレーションを可能とします。機器ベンダーには実行できない当社ならではの強みです」(久保氏)。

 新日鉄住金ソリューションズは、ありとあらゆるモノがインターネットにつながりインテリジェント化する一方で、多様なデバイスの活用により人のIT武装も加速 しているため、モノと人が高度に連携・協調 すれば生産性が一段と向上するとともに、安全•安心に働ける現場を創り上げる ことができると考え事業の軸足を置く。具体的には機械・部品が互いにつながる loT(モノのインターネット)と、ヒトがIT武装によって互いにつながるloH(ヒトのインターネット)が高度に連携・協調することによって大きな成果を上げるコンセプトを「loX」と総称し、様々なloXソリューションを展開している。新日鉄住金ソリューションズの井上和佳氏はこう説明する。

計画系と現場系がリアルタイム連携
製造業のスマート化を実現

 「Xは変数を表し、様々な分野に応用 することができます。サイバー(計画系)とフィジカル(現場系)がリアルタイムで 連携することによって最終的に構築されるのが『スマートファクトリー」で、社内外のビッグデータを継続活用した新ビジネスの共創製品に落とし込んでいくのがrスマートプロダクト』です。新巳鉄住金ソリューションズは2016年4月にloTの専門組織であるloXソリューション事業 推進部を発足し、 POCAを継続的に実行し、商吊価値向上と顧客満定度向上の持続的な実現に努めています」(井上氏)。

 一例を挙げれば、製造現場での分担作業。作業員はUWB(超広帯域無線)タグとセンサーが内蔵された スマー ト ウォッチを利き腕に装着し、位置情報や 加速度•角速度などを常時把握することで、 適切な配置や所要時閻、作業内容を掌握 する。豊富な経験を積んだ熟練作業員がその時どのように動いているかについてもデジタル情報として収集・共 有し、 技術力の均一化に役立てることもできる。

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 また、人と設備の安全状態を常時見守る ことも可能だ。具体的には、UWBタグやスマートウォッチから得られる「人のデータ」、ガス漏れや温度の上昇などを検知する 「環境のデータ」、そして危険箇所への接近などを検知する「設備のデータ」をloXのプラットフォームで立体的に統合させ、作業員の身体の安全と設備の保全を図る。

 新日鉄住金ソリューションズは、こうして得られたビッグデータを自動的かつ瞬時に分析するための人工知能(Al)ソフトウエア「DataRobot」を開発している。最大の特徴は、簡単な操作性で 高精度の予測モデルを 的確に表示する ことにある。DataRobotを活用することで、これまで'--握りの専門職が湛比経験 を頼りにしていたものを完全に自動化し、変化の激しい環境においても迅速な対応 が可能となった。

 講演の締めくくりに井上氏が指摘したのはスマートファクトリー実現のためには欠かせない、データの連携と分析結果に 基づく実証実験の重要性だった。「データ収集はさりげなく十分に。得られた後は、迅速・果敢に実証実験を。そして、その効果を最大化するには、経験豊富なスペシャリスト、コンサルタントの登用が欠かせません。継続的なマネタイズヘの検証が成否のカギを握っています。当社には、それをやり抜く、 サービスと責務があります」。井上氏はこう言って講演を終えた。


お問い合わせ
  • 新日鉄住金ソリューションズ株式会社

    〒104-0033東京都中央区新川二丁目20-15

    TEL:03-5117-4111

    FAX:03-5117-7052

    URL:http://www.nssol.nssmc.com