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オールフラッシュハイパーコンバージドで一貫性

ネットアップ
常務執行役CTO
近藤正孝氏

デジタル化の推進、IoTの活用など、データ分析のニーズが高度になり、データをリアルタイムに集め、素早く分析するストレージが求められている。ストレージベンダーのネットアップは、2017年9月開催の「次世代ストレージセミナー AI/IoT時代にどう選ぶ?ビジネスを支える最新ストレージ」で講演した。同社は一貫した統合データサービスを実現するためのNetApp Data Fabric戦略のもとで、多様なラインナップを専用機、ソフトウエア、サービスの3つの消費モデルで提供中。ハイパーコンバージドとしては、オールフラッシュストレージをベースにしたNetApp HCIを発表した。拡張の自由度も性能も高く、他システムとの連携にも強いのが特長だ。
【講演資料】オールフラッシュ・ハイパーコンバージドによる次世代ストレージ戦略

 「世界のソフトウエアサービスのジャイアント企業たちは、巨大プラットフォームに集まってくるデータを次のビジネスにつなげています」

 ネットアップの近藤正孝氏はこう述べて、知的財産としてのデータの重要性はかつてないほど高まっていると指摘した。事実、わが国ではデータのビジネス活用を推進するための法制として改正個人情報保護法や官民データ活用推進基本法が成立済み。デジタルトランスフォーメーションが生み出すデジタル経済の時代になると、データが新しい通貨や資本になる可能性は高い。

 このような時代の到来を見越して同社が掲げているのが、「ネットアップデータファブリック(NetApp Data Fabric)」という戦略だ。この戦略が目指すのは、エンタープライズIT、マルチクラウド/パブリッククラウド、次世代データセンターとの間で一貫した統合データサービスを企業・団体に提供すること。具体的な目標は、「データ可視性と洞察」「データアクセスと制御」「データ保護とセキュリティ」の3点だ。

 ネットアップが“一貫した統合データサービス”を重視する背景には、マルチクラウド時代にはデータのサイロ化が進みかねない、という現状認識がある。「パブリッククラウドのITスタックが標準化されていないので、ハイパーバイザーのデータ形式はまちまち。データが大きいと、ネットワーク経由の転送に数日から1週間以上かかることもあります」と近藤氏は指摘する。NetApp Data Fabricに基づくデータサービスなら、データをコンピューティングの場所にタイムリーに持っていくことができるという。

専用機、ソフトウエア、サービスの3形態で
ストレージの機能を提供中

 このような戦略に基づくネットアップのストレージ製品/サービスは、3つの消費モデルで提供されている。伝統的なハードウエアアプライアンス(専用機)として提供されるのが、In a Boxと呼ばれる消費モデル。ラインナップには、ネットワーク接続型ストレージ(NAS)としておなじみのFASシリーズのほか、次世代データセンター向けオールフラッシュストレージのSolidFireシリーズなど5系統が用意されている(図1)。

図1 一貫した統合データ管理を支える3つの消費モデル
図1 一貫した統合データ管理を支える3つの消費モデル
Amazon EBSと同様の使い方ができ、IOPSや帯域幅を保証するQoS機能も備わっている。
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 In a Box以外にも、アプライアンスと同等の機能を仮想ストレージアプライアンスのソフトウエアとして提供するのが、第2の消費モデルとなるAs Softwareだ。こちらは様々なサーバーで動作するので、特定のハードウエアに組み込んで使いたいという企業には最良の選択肢となることだろう。

 第3の消費モデルOn the Cloudは、ネットアップ自らがAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azure上で仮想ストレージアプライアンスを従量制で提供している消費モデルだ。  このSolidFireは、2年前に同社のラインナップに加わった最新のシリーズだ。特長はオールフラッシュストレージであることに加え、最小構成で4ノード、最大構成では100ノードまでと、拡張性がきわめて高いこと。さらにAmazon Elastic Block Storage(EBS)と同じ感覚で使えることも特長だ。IOPSや帯域幅を保証するQoSの機能も備えているので、アプリケーションごとに、その動作特性に合ったサービス品質を設定することもできる(図2)。

図2 次世代データセンター向けオールフラッシュSolidFire
図2 次世代データセンター向けオールフラッシュSolidFire
Amazon EBSと同様の使い方ができ、IOPSや帯域幅を保証するQoS機能も備わっている。
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 今後は、他社製ストレージやSaaS型業務アプリケーションでもNetApp Data Fabricを実現できるようにするというのが、ネットアップの考え。第4の消費モデルとして「As a ServiceというSaaS型の消費モデルで提供したり、個々のソフトウエア機能をAPIとして切り出したり、といった取り組みをスタートさせています」と近藤氏は言う。

 すでに利用可能(一部地域での提供を含む)になっているのは、 ・Cloud Sync(オンプレミスとクラウドを同期) ・Cloud Control for SaaS(SaaSデータをオンプレミスにバックアップ) ・Cloud Backup(オンプレミスをクラウドにバックアップ) ・ONTAP FabricPool(オンプレミスとクラウドのデータ自動階層化) の4つのAs a Serviceだ。

NetAppが満を持して発表するハイパーコンバージドは
柔軟に拡張できて、フラッシュ方式

 さらに、もう1つの新しい取り組みとして、ネットアップはハイパーコンバージドインフラ(HCI)のラインナップも強化していく意向だ。HCIならサーバー、ストレージ、ネットワークがソフトウエアデファインド方式になっていて導入が簡単。ただし、近藤氏によると現状では「拡張の柔軟性」「パフォーマンス」「統合環境」の3点で妥協したものが目立つと指摘する。

 例えば、コンピュートノードとストレージノードを同数ずつでしか拡張できなければ、ユーザーの思い通りにパフォーマンスを増強するのは困難。また、他のサーバーやクラウドとのデータ連携が難しいためにサイロ化してしまうHCIも多い。

 そこで、ネットアップはオールフラッシュストレージのSolidFireをベースにした「NetApp HCI」というHCI製品を開発。拡張性、パフォーマンス、システム統合性のいずれについても最大限の能力を発揮できるようにした。

 NetApp HCIの筐体は2Uの高さに統一されていて、前面に24基のフラッシュドライブ用スロット、背面に4つのノードスロットがある。最小構成は、ストレージノード×4とコンピュートノード×2を2筐体に収めた組み合わせ。拡張は自由なスロットに1ノード単位で可能だ(図3)。「ストレージノードだけ、コンピュートノードだけで増設できますから、ユーザーのニーズに合った柔軟な増強ができます」と、近藤氏。必要のないコンピュートノードを買い足さなくて済むので、サーバーソフトウエアのライセンス費用が膨れ上がってしまうこともない。

図3 既存の投資を保護しスケールアウト可能
図3 既存の投資を保護しスケールアウト可能
NetApp HCIはコンピュートノードとストレージノードを別々に自由なスロット位置に追加できる。
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 また、NetApp HCIにはSolidFireと同じQoS機能が組み込まれているのでパフォーマンスを確保するのも容易。VMwareの仮想マシン(VM)ごとに性能を設定・保証できるから、あるワークロードが急激に増大したとしても、他のワークロードやアプリケーションがスローダウンしてしまうことはない。

 このほか、NetApp Data Fabricに対応しているNetApp HCIなら、プラットフォームのレベルでシステム統合やデータ保護が可能。RESTful APIも用意されているので、ユーザー企業やソリューションバートナー企業がNetApp HCIを他のシステムと連携させるのもたやすい。運用管理性も高く、導入から30分ほどで利用可能な状態になるという。

 NetApp HCIの販売は2017年内には始まる見通し。近藤氏は「他のラインナップも含めて、ネットアップはこれからもフラッシュ対応に力を入れていきます」と聴衆にアピールした。


【←詳細資料はこちら】
NetAppの次世代ストレージ戦略
 オールフラッシュ・ハイパーコンバージドの詳細


ネットアップの次世代ストレージセミナー講演資料PDF
『 お客様のデジタルトランスフォーメーションを支えるストレージとは 』をダウンロードできます。










<関連リンク>
【開催直前】NetApp Innovation 2018 東京

    ・日時:2017年11月30日(木) 9:00 - 18:00(受付開始 8:30 予定)
    ・会場:ANAインターコンチネンタルホテル東京(〒107-0052 東京都港区赤坂1-12-33)
    ・主催:ネットアップ株式会社
    ◎参加無料(事前登録制)



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