特集2

成長を妨げない「柔軟な組織」をつくれ 〜サービス拡大に合わせて堅牢なセキュリティ環境を構築〜

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スタートアップと呼ばれる企業は、自社のビジネスの成長を最大化させ、マーケットにおける存在感を確立するために日々まい進している。働き方改革を"強み"に変えた中小企業の秘訣を解き明かす本特集サイトの第2回目は、企業の成長のための柔軟な組織づくりと、それに伴うクラウド活用についてレポートする。

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環境変化に柔軟に対応できる組織づくりが肝要

南野 充則 氏

株式会社FiNC
取締役 CTO
南野 充則 氏

急成長するFiNCのCTOである南野充則氏は、情報セキュリティやそのための情報基盤の構築で頭を悩ませていた。

FiNCは「ヘルスケアの予防領域で、スマートフォンに特化したヘルスケア ベンチャー」をうたい、個人向けのダイエットやフィットネス指導から、企業向けの健康管理パッケージ、さらに医師や利用者、トレーナーなどの専門家に向けたオンラインワークの提供まで、幅広い事業を展開している。2012 年の設立以来、ビジネス規模の拡大を続けてきた。

その一方、大手企業の顧客や金融機関との取り引きが増え、より高度な情報セキュリティや、そのための情報基盤を求められるようになっていた。「法人のお客様の場合、日常の書類作成などに用いる業務ソフトウエアも、高度なセキュリティが担保されているかどうかを重視されます」(南野氏)。

つまり、対外的なやり取りはもちろん、社内業務のセキュリティにも気を配らないといけないというわけだ。

一般に中小企業の成長のためには、都度の組織見直しが必要だ。創業当初は社長が何でもやっていた体制から、現場に仕事を任せるようにするべきだ。そして、事業・支店・支社の進出・撤退や、社員の就職と退職が激しい中小企業では、環境変化に柔軟に対応できる必要がある。それは、使用するITインフラも同様だが、「自社で所有しない」クラウドは、環境変化にも強い。

FiNCでは設立当初から、大手クラウド事業者による業務ソフトウエアサービスを利用していたが、「現状のままでは、セキュリティの要求に応えられない」と判断した南野氏は、厳しい要求レベルを満たすツールを探すことにした。