研究開発クラウドの衝撃 ニッポンが世界をリードする研究開発の新たなアプローチ

vol.01
国立大学法人 東京工業大学 様

クラウドで膨大な生命データを計算 オープンイノベーションを加速

羽田空港に隣接する川崎市殿町地区に生命科学の企業や研究機関が続々と集結している。同地区は日本の成長戦略の一翼を担う国際オープンイノベーション拠点「キング スカイフロント」として整備が進められており、世界最高水準の研究開発から新事業の創出を目指す。東京工業大学はこの一角に、情報科学技術を駆使した IT 創薬の研究拠点「中分子IT創薬研究拠点( MIDL )」を平成29年度内に開設する。この活動に参加する研究者は東京工業大学 情報理工学院 情報工学系 教授 秋山泰氏を中心に助教 大上雅史氏ら約10人だ。 医薬品の候補になりうる中分子や低分子の化合物の探索や、そのターゲットとなるタンパク質間相互作用の解析には、同大学のスーパーコンピュータ「 TSUBAME 」に加え、新たにクラウドも活用される予定だ。

膨大な生命データを計算する領域はこれまでスーパーコンピュータ(以下、スパコン)が主役だったが、果たしてクラウドでも同様のことが可能なのか。

「並列計算により CPU が一体となって動くように設計されたスパコンと異なり、クラウドで本当に求めている計算能力がでるのか、当初は懸念していました」と秋山氏は振り返る。しかし、秋山研究室が実施したクラウドのパフォーマンス検証の結果は驚くべきものだった。

国立大学法人 東京工業大学
情報理工学院 情報工学系 教授
情報生命博士教育院 教育院長
工学博士

秋山 泰 氏

創薬のオープンイノベーションを加速する、クラウドの計算パワーの真の実力とは?