研究開発クラウドの衝撃 ニッポンが世界をリードする研究開発の新たなアプローチ

vol.01
国立研究開発法人 理化学研究所 様

クラウド活用で創薬の新市場を

機能不全になった臓器を再生させる再生医療は、今までの治療では対応困難だった疾患に対する新しい治療法として期待が大きい。国際競争も激しさを増す中、日本では2023年までに代表的な疾患について臨床応用を終えるというロードマップを作成している。

国立研究開発法人 理化学研究所(以下、理研)情報基盤センター バイオインフォマティクス研究開発ユニットでは、二階堂愛ユニットリーダーのもと、iPS 細胞からつくった臓器などの安全性や有効性を測定する「 Quartz-Seq(クォーツセック)法」を開発。現在、理研内外の研究者と Quartz-Seq 法を使ったコラボレーションを進めている。

理研内の研究者には、Quartz-Seqが出力するビックデータの解析環境を所内のコンピュータで提供しているが、問題は理研外の世界中の研究者にどのように同様の環境を提供していくか。そこで二階堂氏らが着目したのがクラウドの利用だ。

数千から数万個もの細胞から得られた膨大な遺伝子データを解析するために、必要な計算パワーとソフトウェアをクラウドで提供していく――。通常、公的機関で、大型計算機を調達すると半年から1年はかかるが、クラウドなら1クリック、15分でデータ解析環境を展開することが可能だという。このことがライフサイエンス分野の研究開発に圧倒的なスピードという競争力をもたらす。

国立研究開発法人 理化学研究所
情報基盤センター
バイオインフォマティクス研究開発ユニット
ユニットリーダー

二階堂 愛 氏

ライフサイエンスの最前線でクラウドを活用する意義とは?