研究開発クラウドの衝撃 ニッポンが世界をリードする研究開発の新たなアプローチ

vol.01
東京大学 医科学研究所 ヒトゲノム解析センター 様

クラウド環境でヒトゲノムを解析 がん治療の新たな未来を拓く

人間を形作るあらゆる情報が凝縮された遺伝子、ヒトゲノム。次世代シークエンサー(遺伝子解析装置)を用いれば自分のゲノムを知ることができるが、そのコストは現在10万円以下となり、もうすぐ1万円を切るといわれている。ゲノムに基づく個別化医療の環境が急速に整いつつある中、東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センターでは、がん患者の全ゲノム情報をシークエンスし、臨床の観点から患者の治療に貢献していく臨床シークエンス研究体制を実現している。

ヒトゲノムデータの解析は21億ピースにおよぶジグソーパズルを解くようなものだという。この膨大かつ複雑なパズルを解くためにはスパコンが欠かせないが、300ペタバイトを超えたといわれるシークエンス データは今後も増え続けることが予想される。そのデータを処理するスパコンへの設備投資や消費電力の増大をどこまで許容できるのか。

もはや自前の環境でゲノム解析を行うのは限界がある――。2016年8月、同センターはスパコンと同水準の処理を行うことを目標に、クラウド上でのゲノム解析について再現性、速度、コストの観点から有効性を検証した。その結果は本格的な展開に向け、大きな期待を抱かせるものだった。

東京大学
医科学研究所
ヒトゲノム解析センター長
理学博士

宮野 悟 氏

クラウドでゲノム解析を!検証結果から見えてきた未来へのステップとは?

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