DIGITAL INNOVATORS

完全無料の電子カルテで日本の医療を変えていく

小規模医療施設である診療所(クリニック)がオンプレミスで電子カルテを導入する場合、一般的に初期費用だけで300万円~500万円はかかる。そんな中きりんカルテシステムは、初期費用、月額利用料、保守費用がすべて無料という、開業医なら誰もが驚く革新的なクラウド型電子カルテ「カルテZERO」をリリースした。しかも電子カルテの基本機能はもとよりレセコン(診療報酬明細書を作成するコンピューターまたはソフト)、予約システムなど病院運営に必要な機能も無料で利用できる。通常、レセコンに要する初期費用約150万円、保守費用年間約20万円、診療報酬改定への対応といった追加費用も不要だ。
電子カルテ事業への参入は最後発組であり、市場へのインパクトが必要とはいえ、なぜ無料で質の高いサービスを提供できるのか、どこで収益をあげるのか? ビジネスの観点からの疑問への答えが「プラットフォーム戦略」だ。電子カルテ、患者向けアプリを無料提供することでプラットフォーム化し、その上で収益を生むビジネスを展開していく。そして同社の成長戦略で最も重要なテーマが AI と医療ビッグデータの活用だ。医療分野のプラットフォーマーを目指す同社の挑戦を追った。

電子カルテでは考えられなかった「完全無料化」を実現できた理由と、その先にある戦略とは?

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