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女子車椅子バスケットボールの魅力に迫る

東京2020パラリンピックを控え、にわかに関心が高まっている障がい者競技(パラスポーツ)。なかでも、花形競技のひとつに数えられるのが車椅子バスケットボールだ。先頃開催された「2017 国際親善女子車椅子バスケットボール大阪大会」には多くの観客が詰めかけ、世界の強豪が繰り広げる熱戦に大声援を送った。

 コートを疾走する車椅子のスピード感、相手を巧みにかわす鋭いターン、車椅子同士の激しいぶつかり合い─。大迫力のゲーム展開で見る者をくぎ付けにする車椅子バスケットボールは、2016年のリオ2016大会に男子日本代表が出場したことで、日本でも注目を集めている。

 一方、女子日本代表は予選で敗退し出場は逃したものの、他国のチームがリオに照準を合わせる中、橘香織ヘッドコーチのもと、2020年に向けていち早く新チームとして始動。リオへの切符を失った悔しさを糧に、心をひとつにして実力に磨きをかけている。

 その新生女子日本代表の本格的な戦いの幕開けとなったのが、2月9〜11日に大阪市中央体育館で行われた「2017国際親善女子車椅子バスケットボール大阪大会(大阪カップ)」だ。パラリンピック常連国であるオーストラリア、英国、オランダが出場。日本を含む4カ国が世界トップレベルの白熱したプレーを繰り広げた。

車椅子バスケ特有のルールは「持ち点制」であること

 車椅子バスケットボールは、1945年頃から米国の退役軍人病院で始められたとされている。また、同時期に英国の王立病院でも脊髄損傷のリハビリテーションとして始められた。これらが融合して50年代に各国に広がり、60年ローマでの第1回パラリンピックから公式競技となった。日本では64年東京での第2回パラリンピックが契機となって全国に広まり、現在は障がい者も健常者も楽しめるスポーツに発展している。

 車椅子バスケットボールのルールとしては、選手数やコートの広さ、ボールの大きさ、ゴールの高さなどは一般のバスケットボールと同じ。特徴的なのは、選手の障がいに応じて「持ち点」が決められることだ。1.0点から0.5点刻みで4.5点まであり、障がいの程度が軽くなるほど持ち点が高くなる。例えば、1.0の選手は、腹筋、背筋が機能せず、座位バランスを取ることが難しいレベル。4.0以上は両手を上げて、車椅子を大きく傾けることが可能なレベルだ。コートに出ている5人の選手の持ち点の合計を常に14.0点以内にしなければならない。このクラス分けにより、障がいの程度が重い選手(ローポインター)も軽い選手(ハイポインター)も、等しく試合に出場するチャンスが与えられるわけだ。

 こうしたルールに基づき、世界の一流選手たちがリーグ戦で競い合った大阪カップ。日本は、ロンドン2012大会、リオ2016大会連続で銅メダルを獲得した強敵オランダに1勝。3位決定戦ではリオ2016大会で4位の強豪英国を相手に戦った。

 座高が高く、腕も長い相手選手の体格は大きな壁になるものだが、日本は自慢のスピードとテクニックを生かし、華麗に相手を抜き去ってハイポインターたちが得点を獲得。一方、日本のゴールに襲いかかる相手に対し、体を張ってプレッシャーをかけたり、相手の防御の動きを封じて味方のシュートチャンスを作ったりと、ローポインターも相手国を大いに苦しめた。結果、日本は55-44で快勝し3位という結果で幕を閉じた。

 日本にとって東京2020大会への大きな弾みとなった大阪カップ。選手はもちろん、観客も大いにヒートアップし、好プレーには歓声がわき、会場は熱気と一体感に包まれた。客席からの熱い応援が、選手たちの力になったことだろう。今大会の協賛社でもある日本生命保険相互会社とグループ会社からは約800人の従業員が駆けつけ、おそろいの赤いTシャツを着て大声援を送った。東京2020大会を控えた今、パラスポーツが大きなムーブメントになりつつある。

日本生命の職員が一致団結!
観戦することで障がい者競技をサポート

日本生命保険相互会社
執行役員(ダイバーシティ推進担当)
CSR推進部長
山内 千鶴

 東京2020パラリンピックゴールドパートナー(生命保険)として、また障がいを持つ人を積極的に雇用する特例子会社を持つ企業として、私たちには共生社会の実現とパラリンピックの成功に貢献したいという思いがあります。
 そこで始めたのがパラスポーツを観戦することによるサポートです。

 2016年2月に開催された大阪カップをはじめとして、5月の車いすテニス世界国別選手権、12月のウィルチェアーラグビー日本選手権などを協賛するとともに、当社・グループ会社の従業員とそのご家族の皆さんで観戦してきました。現時点でその人数は、述べ3200人を超えています。

 きっかけはパラスポーツ関係者の声です。以前から、パラリンピックに向けて当社ならではの取り組みが何かできないかと思案していたのですが、そんな折に多くの方から「パラスポーツの観戦者が少ない」というお話をうかがいました。

 パラスポーツは大会当日だけ観戦しても、ルールや見どころなどが分かりにくいものです。だからこそ、東京2020大会に向けてパラスポーツファンを作っていくことが大切だと気づきました。それにはまず日本生命からということで、パラスポーツの観戦をスタートしました。

 今年の大阪カップは昨年の2.5倍となる約800人が観戦しました。ここまで増えたのは、観戦して「体感」したことが大きいと思います。従業員からは「迫力があり面白い」「連れていった子どもが『転倒してもすぐに起き上がる選手の姿を見て、勇気をもらった』と作文に書き、心の教育にもなった」などの感想が寄せられています。またこの1年、観戦に力を入れてきたことで、当社にパラスポーツファンが増えたと感じています。このように体験を通じ、より一層興味がわく。そして、次も会場に足を運ぶようになると同時に、周囲にも魅力をアピールするという良い循環が生まれています。

日本生命は、生命保険業界で唯一のゴールドパートナー(国内最高水準のスポンサー)として、東京2020パラリンピック競技大会の成功に貢献してまいります。

 一方、私たちが応援することで、声援を受けた選手たちが底力を出してくれるなど、さらに感銘を受けるようなシーンも目にしました。選手にとっては大きな自信につながるようで、当社も観戦した車いすテニス世界国別選手権では、大声援を浴びた国枝慎吾選手が「いいショットが決まったときに客席からダイレクトに反応があり、武者震いした」とコメントしていました。

 当社では観戦するときに一体感を持つために、全員が『Play, Support.』とプリントされた赤いTシャツを着用します。このスローガンは、アスリートを支える人々の様々な思いと、保険を通じてお客様に寄り添いながら人生を支えていきたいという日本生命の思いの共通点である「支えること」をコンセプトにしています。

 今後も、東京2020大会の競技場を満員にできるよう役員・従業員7万人が一丸となってリードし、『Play, Support.』の輪を広げてまいります。

お問い合わせ
  • 日本生命保険相互会社

    〒100-8288
    東京都千代田区丸の内1-6-6
    日本生命丸の内ビル

    URL:http://www.nissay.co.jp