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社内外の英知を集め、顧客の要望に応え続ける企業とは

 ヒロセ電機は今年8月に創業80周年を迎えました。コネクタ専業メーカーとしてお客様から品質・性能に対する高い評価をいただき、世界のコネクタ市場においてトップグループの位置を継続して確保しています。

 また、絶えず成長を追い求め高収益を維持していくことにより、お客様と社会への継続的な貢献を目指しています。そして今、100周年へ向けてさらなる成長を図るため、2020年をゴールとする「中期ビジョン:G-WING」達成を見据えています。

自動車、産機・インフラ系向けなど成長の柱に

 事業の柱に据えるのは「コンシューマー」、「自動車」、「産機・インフラ系」の3分野です。全売上高の40%を占める、スマートフォンを中心としたコンシューマー分野では、小型・省スペース化への対応など、さらなる進化によって引き続き成長を目指します。そして、コンシューマー市場で培ったコスト競争力とスピーディーな対応力を生かし、自動車、産機・インフラ系向けコネクタも成長軌道に乗せていきます。中でも現状、全売上高の20%にとどまる自動車向けを30%まで引き上げたいと思っています(図)。こうした施策によって、これまで以上に外部環境に左右されない継続的な安定成長を実現する考えです。

淘汰の時代に向け機能強化

 様々な製品の電子・電動化(ICT化)が進む現在、「つなぐ」役割を果たすコネクタは、その成長性の高さゆえ、非常に期待の大きいビジネスであると言えます。ただ、すべてのコネクタメーカーが成長し続けられるわけではありません。今後さらに競争は激化し、各企業の勝ち負けが明確になり、「淘汰の時代」が訪れると考えています。

 こうした厳しい時代にもヒロセ電機が成長を維持していくためには、更なる企業力の強化を図らなくてはなりません。そのため、「モノづくり力」、「技術開発力」、「グローバル対応力」の3つをこれまで以上に強化していきます。こうした機能の強化により、何としても「G-WING」を達成したいと思っています。

 ヒロセ電機が「高収益体質の堅持」を目指し続けるのは、結果的にそれがお客様と社会への貢献に繋がるからです。財務的な余裕があってこそ将来への投資が可能となり、多様化・高度化するお客様のリクエストに応え、付加価値の高い製品を継続して提供していくことができ、またそれが社会貢献に繋がることになります。

 当社は今年度中をめどに、さらに先を見据えた中長期の成長戦略を策定する予定です。そして、これからも不断の努力を続け、お客様から愛される「価値ある企業」として100周年を迎えたいと考えています。

ヒロセ電機は「並」を目指さない

 ヒロセ電機の経営理念は「英知をつなげる小さな会社」です。「英知」とは社内、社外の知恵や教えです。「つなぐ」には社外から学び、社内の知と結びつけることや、自分たちのパワーにつなげるという意味があります。そして、「小さな会社」には、外部の方々から素直かつ謙虚に教えを請い、明日の飛躍を期す企業でありたいという思いが込められています。

 当社の実質的な創業者である酒井秀樹は、「我以外皆師」という言葉を座右の銘にしていました。「英知をつなげる小さな会社」は、それを企業理念として解釈したものと言えます。

 この理念は、まさに今の我々があるべき姿、進むべき姿を示しています。継続的な安定成長を遂げるには、イノベーティブな技術開発や販売戦略が不可欠です。それには自分たちの英知を結集するだけでなく、お客様をはじめとした外部の英知を吸収することが必要です。そのため自社の社員には、お客様の懐に入って先行してニーズを汲み取れるように、コミュニケーション能力の強化を求めています。

 また近年、ソフトやサービス中心のビジネスに移行する企業が増えている中、我々には総合的なソリューション提案が求められるようになってきています。ヒロセ電機は今後とも、これまで以上の提案力、仮説力の強化を進めていき、「英知をつなげ、機動力のある小回りの効く会社」でありたいと思っています。

 ヒロセ電機が創業80周年を迎えられたのは、諸先輩たちが真面目に一生懸命に頑張ってきたおかげであるとともに、環境にも恵まれてきたためとも言えます。しかし、今後は外部環境もいっそう厳しさを増していくものと予想されており、これからは「現実を直視して将来を予測し、どうすべきか自ら考えて行動する人材」が求められます。

 「真面目に一生懸命」な姿勢は大切ですが、それだけでは「並」でしかありません。お客様への継続的な貢献を目指し、これからも「並にとどまらない企業」となるための努力を続けていきます。



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