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女性社員が活躍するものづくり工場

第2回・「光機械製作所」の巻

瞑想やチームづくりなど、社外講師を招き研修を充実

――従業員の教育はどのように工夫されていますか?

西岡:2017年10月から、「わくわくプロジェクト」という取り組みを始めました。業務のパフォーマンスを上げること、社員のワークライフバランスを大事にするという狙いがあります。

 プロジェクトは大きく4項目あります。まずは製造業の基本である「5S」をゲーム感覚で競う「ヒカリンピック」。そして、「なるほどグランプリ」という改善提案制度。私は「なるほど!」という感覚を大事にしています。「なるほど!」と言ってもらえるような製品や技術を生み出していこうということを企業の将来像にも含めています。

 3つ目が、他の社員への感謝を伝える「Sweet Message」。例えば、「雨の日に荷物を運んでいたら手伝ってくれた」「セミナーでいいプレゼンをして立派だった」など、ささやかなメッセージでいいのです。互いを思いやる気持ちを大切にしています。

 新人のときに上司から「新入社員らしくいつも元気に、大きな声であいさつしてくれてありがとう」というメッセージをもらって嬉しかったと言うのは、このプロジェクトに関わった総務の前野さんです。

2014年入社の前野有紀さん。総務グループで「わくわくプロジェクト」をけん引する

――見てくれている人がいると、「頑張ろう!」と思えますよね。

西岡:そうですね。まさに4つ目の「3-える化」につながるのですが、これは、見える、言える、聞けるという意味です。人の様子をよく見る、人の話をよく聞く、自分から意見を言うことが大切だということです。

 また、人材育成のために、研修にも力を入れています。

――どんな研修があるのでしょうか?

西岡:改善や安全、5Sマネジメントに直結する研修を月に2回開催していますが、それとは別に数カ月に一度、社外から講師を招いて研修を行っています。最近では「マインドフルネス」という言葉をよく聞くようになりました。当社では心の健康のためにメディテーション(瞑想)を学びたいという声が社員からあがり、研修を実施しました。他にも、プロラグビーのコーチにチームづくりについて学んだり、大手広告代理店のクリエイティブディレクターに発想法を指導してもらったりするなど、様々なジャンルの研修を実施しています。

定期的に社外から講師を招き、研修を実施している。写真はメディテーション(瞑想)の研修の様子(写真提供:光機械製作所)

――今後の展望を教えてください。

西岡:国内の市場は縮小しており、当社も売り上げの半分は、韓国やフィリピン、中国など海外への輸出です。また、EV車(電気自動車)の普及やIoTの進化により、製造業界は今後大きく様変わりしていくでしょう。時代に合ったものづくりを考えていかなくてはなりません。

 その中で企業を存続させ、成長させていくには、人が最も大事であると考えています。当社には、「Be Professional!=プロ意識に徹する」という企業理念があります。全員がそれぞれの持ち場でプロフェッショナルとして仕事をしていってほしいと思っています。

(構成:尾越まり恵、編集:日経BP総研 中堅・中小企業ラボ)