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第2回・「事務所」を「オフィス」にリニューアルせよ!

村尾 隆介 スターブランド共同経営者
日経BP総研 中堅・中小企業ラボ

2018年3月8日(木)

職場は出世魚のようなもの

 皆さんは自分の会社の職場を何と呼んでいますか?

 「事務所」ですか? 「仕事場」ですか? 「会社」ですか? それとも「オフィス」ですか? 呼び方がすぐ「○○」と出てきますか? 社内で統一されていますか?

 採用を安定させたいなら、職場環境を整えることが大事です。

 職場のことを、いまだに「事務所」などと呼んだままの会社は、職場環境の進化が足りていないかもしれません。

 採用したい若い世代に魅力的な会社になるには、せめて職場を「オフィス」と呼べるようにしましょう。

 地域や業界で好感度の高いブランド企業と言われるような会社は、「オフィス」どころか、さらにその先を行っています。

 例えば、アウトドア用品のアパレルブランドとして、世界にファンがたくさんいる米「パタゴニア」社。

 カリフォルニア州ベンチュラにある本社を、彼らは「キャンパス」と呼んでいます。その名の通り、スタッフは大学生のように、自由に、遊ぶように働いています。

 ベンチュラのはるか北、同州マウンテンビューにある、かの「Google(グーグル)」本社も同様です。

 Googleの本社には「Googleplex(グーグルプレックス)」という愛称が付けられています。これは、「10の10乗の100乗」という数の単位=Googolplex(グーゴルプレックス)を模して付けたものです。

 Googleplexのコンセプトも「キャンパス」です。敷地内では自転車も自由に乗り入れられて、雰囲気はまさに米国の大学そのものです。

グーグルの米国本社(シリコンバレー)

 ブランド力の高い会社は職場に、「事務所」も「オフィス」も超越した、オリジナル名を付けるケースが多く見られます。そう考えると、職場の名称は「出世魚」のようなものです。

 現在、「事務所」と呼んでいる会社は、大急ぎで「オフィス」と呼べる空間にしてください。

 お金をかけて改装する必要はありません。備品の選び方や、壁などに貼る掲示物の工夫だけでも、雰囲気は十分変わります。

 もしも今現在、「オフィス」と呼べるレベルにあるのなら、一歩進めてオリジナルの名称を付けてはどうでしょう?

 しかし、ただオリジナル名称を付けるだけでは意味がありません。名が体を表すように、働き方のルールや装備、雰囲気づくりに力を入れましょう。

 なぜそこまでするか? すべては採用のためです。未来の優秀なスタッフを惹きつけるためです!

 もうひとつ、今いる既存のスタッフのパフォーマンスをアップするためです!