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第4回・就活生が集まるピカピカの採用チーム

チームメンバーは社内研修より成長する

 実は、こうした経験が、リクルートチームに参加した若手社員を成長させます。
 これはサッカーのクラブチームから、代表チームに期間限定で送り込まれる選手と同じことです。
 クラブチーム(元の職場)に戻り、プレー(仕事)すると、その姿、動きは代表(リクルート)チームに行く前とは一変しているはずです。
 一皮も二皮もむけ成長して社員が戻ってくることは、よく見られることです。

 特にプレゼンを担当すると表現力、説得力などが強化されます。営業職であればトークが格段にうまくなるでしょう。
 製造部門や研究開発、あるいは事務や管理業務などのバックオフィスで仕事をしているメンバーは、社交性が増してコミュニケーション能力がアップするでしょう。

 これこそ、若手社員をリクルートチームに加える最大のメリットです。

 その効果やプラス面を考えて、僕は講演などで常にこう話しています。
 「若手社員を育てるには、研修を何度も受けさせるよりも、リクルートチームに加えることが一番です」

  このことを社員みんなが理解している、すごサイのお手本のような中小企業があります。
 盛岡市にある建設会社のタカヤです。

 タカヤでは、就活シーズンが終わり、次のシーズンに向けたリクルートチームが選出されると、今シーズンのチームから、次のリクルートチームにタスキを渡す儀式を行い、その様子を動画に残しています。
 しかも、この儀式は部署ごとそれぞれのタスキをつくって行っています。

 ここまでできれば本物です。
 タカヤには「採用は自分たち社員が引き継いでいく立派な仕事」というカルチャーがしっかりと根付いています。

タカヤ
建設会社のタカヤは、リクルートチームのタスキを翌年のチームに引き継ぐ儀式を開催