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デジタル革新と電力需要拡大への最適解

IT事業

データセンターへの高密度熱負荷対応
空調設備の導入と効果

アット東京

株式会社アット東京
常務取締役 技術・サービス本部長姉崎 淳

姉崎 淳 氏

近年、サーバーやストレージの高性能化が進み、データ処理能力に対するエネルギー効率が向上する一方で、サーバーラック当たりの消費電力は増加傾向にあり、高密度熱負荷への対応が重要となっている。

大規模データセンターを運用するアット東京は、この課題に正面から向き合ってきた。そこで同社では、省電力で高効率冷却が可能なシュナイダーエレクトリック製最新鋭空調製品「Uniflair LE Chilled Water HDCVシリーズ」を導入。本事例をアット東京の姉崎淳氏が紹介した。「Uniflair LE Chilled Water HDCVシリーズ」は、既存スペースを大規模に改修することなく冷却能力の向上が可能で、吸気温度・還気温度制御機能を標準装備する点にも特長がある。姉崎氏は「Uniflairの導入後には通常運転モードはもちろん、縮退運転を模擬した状態においても安定した温度管理を実現しています」と話す。また、その様子をインターネット経由で確認できる仕組みも構築。今後はAIやIoTを活用し、機器の故障予測や予防診断などの実現も検討し、さらなる効率化を目指していくという。

AI/IoTで実現できる
インテリジェントファクトリーとは

富士通

富士通株式会社
オファリング推進本部 AI&IoTオファリング統括部 オファリング企画部 部長及川 洋光

及川 洋光 氏

「インダストリー4.0」をはじめ製造業を取り巻く環境は常に進化し、競争も激化している。この中で、IoTやAIを活用した企業はインテリジェントファクトリーを実現し、イノベーションを起こしている。

例えば、中国大手電機メーカー「INESA」のカラーフィルター製造工場。無人化・自動化を進め、さらに富士通の「インテリジェントダッシュボード」を導入。工場内のデータを重ね合わせて状況を可視化する、この「見せる化」ツールを導入したことで機器故障などが即座に把握できる体制を確立。生産性を25%向上させた。富士通の及川洋光氏は「物理的空間をデジタル化して見せるDigital Twinが注目を集めるが、そこがゴールではありません。得られる情報を実践的にビジネス課題の解決につなげるかが重要です」と指摘する。

セッションの最後には、注目を集めるARのMicrosoft HoloLensを活用したデジタルプレイスをお披露目。遠隔地にいる生産ラインや設備状況についてHoloLensを通じて共有しながら、稼働率、エラーメッセージなどの情報を確認可能な仕組みを紹介。「離れた場所でも、あたかも同じ場所にいるかのようにスムーズなコミュニケーションが実現できます」と及川氏は締めくくった。

可視化と分析をIoTで実現する「EcoStruxure」と最新大型3相UPS

シュナイダーエレクトリック

シュナイダーエレクトリック
IT事業部 ストラテジックマーケティングマネージャー木口 弘代氏(写真左)
シュナイダーエレクトリック
IT事業部 ビジネスディベロップメントマネージャー鈴木 聡氏(写真右)

木口 弘代 氏(写真左)鈴木 聡 氏(写真右)

IoTやデジタル化が急速に拡大する中でクラウドやデータセンターの分散化が必然的に促進され、データセンターのエコシステムが複雑化を増している。

シュナイダーエレクトリックでは、この複雑化したデータセンターの運用を支援するためIoTを活用した「EcoStruxure for Data Center」というエンド・ツー・エンド・アーキテクチャーを提供している。講演前段ではシュナイダーエレクトリックの木口弘代氏が、IoTを用いた分析・可視化・詳細な考察により、データセンターの構築から運用までを最適化する、このプラットフォームについての考え方や方向性を解説した。

続く後段では、シュナイダーエレクトリックの鈴木聡氏が、このEcoStruxureのアーキテクチャーを基盤とする大型3相UPSの新製品、「Galaxy VX」を紹介した。鈴木氏によるとGalaxy VXは、IT環境のみならず、高温など苛酷な負荷のかかる製造現場などでも利用可能だという。そして従来よりも安定性の高い省エネモード(ECOnversion)や高効率化と信頼性を向上させる4レベルインバータ、段階増設と内部冗長構成が可能なモジュールコンセプトを搭載。さらにダウンタイムを縮小させるブロック構造化された変換回路部、リチウムイオン電池を実装することで、省スペースと軽重量化を実現したことなどの特長を紹介した。

市場で勝利する3つの方程式を用意し
パートナーとIT事業を拡大

シュナイダーエレクトリック

シュナイダーエレクトリック
ITインターナショナル チャネル&アライアンス バイスプレジデントSophie Ben Sadia

Sophie Ben Sadia 氏

講演では、シュナイダーエレクトリックの世界的なIT事業の方向性とパートナー戦略が紹介された。シュナイダーエレクトリックのSophie Ben Sadia氏は、クラウドとエッジコンピューティングの台頭で信頼性の高い電源確保のニーズが高まっている現状に触れつつ、「APCチャネルパートナープログラムでは、皆さんと共にIT事業を拡大し、市場で勝利するための方程式を用意しています」と述べる。

その方程式の鍵は、「活用」「攻略」「探索」の3つ。まず活用では、パートナーへ多くの販売機会を提供するため、データセンターに必要なUPS、空調、ソフトウエアなどエンド・ツー・エンドまでカバーする幅広い製品ポートフォリオならびに、様々なサービスラインアップを用意。続く攻略では、新規顧客開拓のチャンスを広げるために、IoT の台頭で需要の拡大が期待される、エッジコンピューティングの機会を捉えることを提案した。さらに、リチウムイオン電池を採用したUPS新製品「Galaxy VX」をはじめ今後も製品ポートフォリオを拡大していく。そして探索では、シュナイダーのIoTプラットフォーム「EcoStruxure」を活用して、すべての製品からサービスまでを最大限活用できるグローバルなエコシステムなども用意し、パートナーの次の成長へとつなげていく。締めくくりに、Sophie氏は「皆さんと歩み、成長することが当社の使命。共に事業を拡大していきましょう」と意欲を語った。

EcoStruxure IT
~シュナイダーエレクトリックにおけるIT事業の方向性とパートナー戦略~

❐ 講演資料のダウンロードは
こちらから

パートナーと共に大きなチャンスがある
ノンITセグメントに注力

シュナイダーエレクトリック

シュナイダーエレクトリック
IT事業部 バイスプレジデント松崎 耕介

松崎 耕介 氏

本セッションでは、シュナイダーエレクトリックの松崎耕介氏が、EcoStruxure ITを活用した国内IoT市場への取り組みとパートナーシップの重要性について説明した。

国内のIT事業について松崎氏は、これまでの一般企業/家庭向けIT関連製品と中規模データセンター向けソリューションに加えて「IT以外のセグメントならびに、大規模データセンター向けソリューションにも注力していきます」と語り、その具体策を紹介した。例えば、今後は大規模データセンター向け3相UPS「Galaxy VX」の発売やIoTプラットフォーム「EcoStruxure」を基盤とした製品やサービスの拡充などを軸に日本市場のニーズに合わせた提案をしていくという。またIoT向け通信機器、POSレジ、監視カメラなどでの案件の増加に触れつつ、「APCのUPSは信頼性が高く、パートナーのビジネスの強みになります」と松崎氏は話し、日本のパートナーと連携したノンITセグメント開拓への期待を寄せた。

さらにAPCチャネルパートナープログラムを活用した、既存顧客のアップセルや新規顧客を獲得する協業マーケティング活動などを説明し、「APCチャネルパートナープログラムを活用し、さらなるビジネスの飛躍を実現しましょう」と呼びかけた。

EcoStruxure ITを活用した国内IoT市場へのアプローチ
~シュナイダーエレクトリックのパートナー戦略~

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データセンターの内外で利用される
PowerEdgeサーバーの性能を強化

Dell EMC

Dell EMC株式会社
インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 製品本部岡野 家和氏(写真左)
Dell EMC株式会社
OEM & IoTソリューションズ ソリューション・アーキテクト高橋 忠志氏(写真右)

岡野 家和 氏(写真左)高橋 忠志 氏(写真右)

講演前段では、Dell EMCの岡野家和氏がデータセンターの基盤となる「Dell EMC PowerEdgeサーバー」の特長を解説。データセンターの様々なニーズに応える設計がなされ、幅広いDell EMCのHCIポートフォリオの基盤となっている点を強調。「積極的なR&D投資を行い、様々なイノベーションをサーバーに実装しています」と岡野氏は述べ、高密度のフラッシュストレージやRAIDカード、独自の冷却技術などを説明した。また、ラックやUPSの取り組みも紹介。「APCのUPSに当社独自のサポートを付加する点が評価されて、多くの企業に採用されています」と岡野氏は語った。

続く後段では、Dell EMCの高橋忠志氏が、工場やプラントなどデータセンターの外で使用できる高耐久サーバー「PowerEdge XR2」を説明。OEMソリューションでもあるPowerEdge XR2は、すでに産業や軍事、医療、船舶などの分野で利用されているという。また、エッジコンピューティング製品として、IoTゲートウェイの「Edge Gateway」、産業用PCの「Embedded Box」を紹介。「データセンターの内外で幅広い製品を用意しています。Dell EMCの製品はサポート体制が充実し、安心して利用できます」として高橋氏は講演を締めくくった。

HCIの安全な運用に欠かせない環境
(電源管理やファシリティ)のポイント

ソフトバンク コマース&サービス

ソフトバンク コマース&サービス株式会社
技術統括部 第3技術部萩原 隆博

萩原 隆博氏

セッションでは、まず、近年注目を集めるHCIの「Nutanix」の特長をソフトバンク コマース&サービスの萩原隆博氏が解説した。省スペース・コンパクトで、スケールアウトが容易、仮想化基盤の管理運用で欲しい機能が詰まっているなどメリットがたくさんあるという。ホスト(ノード)を増やせば、ストレージのパフォーマンスも伸び、「企業の成長に合わせてHCIを拡張導入できます」と萩原氏は話す。

そして、HCIの電源管理のポイントについても言及。Nutanixは200Vの電源を利用するケースも多く、企業環境によっては「200Vの電源工事やPDUの手配が必要になる場合もあります」と萩原氏は説明する。また、複数台のサーバーを集約するHCIは「冷却が重要」と指摘し、自社のサーバールームにHCIを設置する場合、風の流れをつくることや効率的な冷却方法への検討も必要になるという。例えば、局所的に冷却するInRow冷水式冷却器なども選択肢になる。HCIは停電時のシャットダウン手順も重要だという。電源管理サーバーはHCIとは別に外出しするようにと助言し、「HCIのUPS運用はシャットダウン手順がポイントになるので、仮想化が得意なシステムインテグレーターに相談するといいでしょう」と萩原氏は締めくくった。

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