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日経テクノロジーonline SPECIAL

第4次産業革命のミッシングリンクを電気設計のデジタル化で解消させる

日本のものづくりの国際競争力を高める上で、電気回路図などのデジタル化の遅れが課題になっている。機械設計や製造、メンテナンスなどとデータ共有ができず、海外展開の阻害要因になっている。EPLAN Software & Servicesはドイツの総合電気CADベンダー。日本法人の井形哲三氏が、電気設計が抱える課題と解決策を語った。導入企業として四国化工機の山根義孝氏も登壇した。

井形 哲三 氏
EPLAN Software & Services
代表取締役

 ものづくりの開発・生産効率を飛躍的に向上させるため、第4次産業革命に沿ってデータをフル活用する取り組みが世界中で進んでいる。実現には顧客からの発注、設計、生産、メンテナンスなど製品のバリューチェーンの中で扱うデータを、整合性を保ちながら一元管理できるシステムが欠かせない。

 自動車や家電製品など工業製品を構成する要素のうち、機械やソフトウエアに関わるデータは、バリューチェーンで一元管理できるようになった。ところが、電気回路に関しては、意外にもデータ共有・活用する環境が整っていない。従って、設計ツールや生産システムと連動できない部分も多い。

 特に日本では、「回路図や部品表などを手作業でコピーアンドペーストし、それを印刷して紙で電気設計を進める例が多く、電気設計のデータを広く活用できる環境にはなっていません」と井形氏は指摘する。こうした仕事の進め方は、世界のものづくりの標準から外れており、海外進出すると苦労することになる。欧州では電気設計での3D CADの活用は常識で、紙の図面は廃れている。

図 EPLAN電気設計における標準化設計の効率と製造まで連携
[画像のクリックで拡大表示]

シェアが高く、PLMと連携できる

 これまでEPLANは、31年間にわたって電気設計CADを提供し、ものづくりを支える情報システムの“ミッシングリンク”を埋めるべく、電気設計のデジタル化と電気回路データの活用促進に取り組んできた。その成果から「欧州では電気設計で3D CADの活用は当たり前となり、その中で当社ツールは7割以上のシェアを占める業界標準となりました」と井形氏は胸を張る。PDMやPLMのシステムと連携できることも普及を後押ししている。

 数多くのサプライヤーから様々な電気系部品の製品データや3Dデータが、業界標準のEPLAN 形式で提供されている。必要な部品をドラッグ&ドロップするだけで、回路図を簡単に作れる。さらに、出来上がった回路図データを基に、制御キャビネットや交換器、配電システムなどのパネル(盤)を3D設計できる。

山根 義孝 氏
四国化工機 機械生産技術本部 設計管理課 係長

 日本の事例として充填包装機トップメーカーの四国化工機の山根氏が登壇し活用状況を紹介した。機械事業の売り上げの15%を欧州で上げている同社は、欧州の顧客に合わせた仕様で開発するため、EPLANの導入に踏み切った。

 山根氏によると、「EPLANの導入によって、回路図や配置図などが1つのファイルに集約できました。さらに検索が容易になり、設計時に複数の図面を見比べるといった手間がなくなりました。またクロスリファレンスや部品リストが自動作成されるのでミスも激減しました」と数多くのメリットがあったと語った。

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