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日経テクノロジーONLINE SPECIAL

小さく始めた「見える化・IoT」事業の高付加価値化への足掛かりに

工業炉の「スマート化」に挑戦

 「小さく始める」をコンセプトにした中日本炉工業の「見える化・IoTシステム」のシステム構成において注目すべきポイントは、機器を制御するために使われているPLC(Programmable Logic Controller)からデータを収集していることだ。つまり、既存の設備をそのまま利用することで効率良くシステムを実装している。これこそがパナソニック ソリューションテクノロジーが訴える「小さく始める」ための手法の一つだ。具体的には、全装置のPLCを2台の中継PLCにリンクさせ、さらにEthernetを介してサーバーに接続。生産履歴データや生産管理データは中継PLCから、CVD装置の生産プロセス・データは、各装置に実装されている設備PLCから収集する。生産プロセス・データは、もともとCVD装置に搭載されているデータ収集装置を設備PLCに接続して、Ethernet経由でサーバーに送信できるようにした。

 中日本炉工業では、この「見える化・IoTシステム」の導入を、新たな事業展開への足掛かりと位置付けている。次の展開への一歩として、2017年中に新たに第4工場の建設を開始する。新工場では、今回のシステム開発を通じて獲得した知見を生かして工業炉の「スマート化」に挑む。さらに、その仕組みを自社製品に実装し、顧客に提供する考えだ。「お客様の工場に納めた炉を遠隔監視して、故障前にメンテナンスを施すサービスなどを展開することを念頭に置いています。こうした新しいサービスを提供することで自社製品の付加価値を高め、事業拡大につなげるつもりです」(後藤氏)。すでに同社とパナソニック ソリューションテクノロジーは、第3工場に実装済みの「見える化・IoTシステム」で収集したデータの一部を使って、故障を予知するアルゴリズムの開発を始めている。このアルゴリズムを2017年中に既存のシステムに実装する。

 小さく始めた「見える化・IoTシステム」であるが、継続して進化させることで、中日本炉工業に大きな発展のチャンスをもたらす可能性を秘めている。今後の同社の取り組みは、工業炉の業界で大きな注目を集めるに違いない。

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パナソニック ソリューションテクノロジー

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