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日経テクノロジーonline SPECIAL

先進的な電子部品をいち早く提供するDigi-Key、革新的製品の開発に挑む日本の技術者を支援

検索可能な商品点数が500万点以上と業界屈指の品ぞろえを誇る電子部品のオンライン通販をグローバルに展開している米Digi-Key Electronics(以下Digi-Key)。同社にとって日本は、先進的な機器を開発する企業と最先端の電子部品を提供するサプライヤーが集積する重要な市場だ。そこで同社のグローバル戦略や、同社の事業展開における日本市場の位置付けについて、同社President andChief Operating Officeのデーブ・ドハティ氏に聞いた。

――世界全体でみたDigi-keyのビジネス状況はいかがでしょうか。

ドハティ おかげさまで、長期にわたって提携関係にあるサプライヤーやお客様から、変わらぬ高い評価とご愛顧をいただいております。2016年は、様々な方面から多くの賞もいただきました。米国内の全ディストリビューターが提供するサービスの中で、No.1という称号もいただいています。こうした高い評価は、素晴らしい製品を提供して下さるサプライヤーの皆さんと力を合わせて勝ち取ったものだと考えています。このため当社ではサプライヤーとの関係をとても大切にしています。また提携するサプライヤーの数を継続して増やしていくと同時に、取扱商品の種類も増やす考えです。2016年は、検索可能な部品点数が日本語サイトでは450万点、英語サイトでは500万点を超えました。

ユーザー目線のデリバリー

――今後、Digi-Keyをどのように変えていきたいとお考えでしょうか。また、経営面ではどのような部分を継続していくのでしょうか。

ドハティ Digi-Keyは、お客様のご意見やご要望に耳を傾け、それに応えることで進化してきた企業です。お客様であるエンジニアからは、迅速な納品が可能な在庫商品をもっと増やしてほしいという要望が寄せられています。また、エンジニアリングや購買の担当者の皆さんからは、ウェブサイトをもっと使いやすくしてほしいという声を数多くいただいています。これらの声に対して、まずDigi-Keyは、個別部品だけでなくボードレベル・ソリューションの品ぞろえを積極的に増やす予定です。さらに、タイムリーかつ的確なデリバリーを可能にする体制の強化を図る一方で、ウェブサイトを使いやすくするために継続して投資する考えです。API(Application Programming Interface)の公開など、お客様との取引にまつわる新たな仕組みも提供します。また、エンジニアの設計サイクルの高速化や、同業者間の共同(コラボレーション)体制の構築に役立つ「Scheme-it」や「PCBWeb」などの設計ツールも用意しています。サードパーティー製および社内製の両方を含めて、こうしたツールを今後も継続して提供する予定です。

――ビジネス強化や、新市場開拓に向けたグローバル戦略について聞かせてください。

ドハティ Digi-Keyの本社は、米国の都市部とはいえない場所にありますが、そこを基点にグローバルなビジネスを展開しています。つまり米国内だけでなく180カ国以上のお客様に同じサービスを提供しているわけです。ここでは、それぞれの地域に根差した製品やサービスを提供することに努めています。このために、世界各地のニーズを敏感に感じ取れる体制を構築しました。さらに世界中のサプライヤーと密に連携することで、世界中のさまざまな国や地域で開発されるエンドアプリケーションのニーズに対応できる製品を継続して提供できるようにしました。

――ユーザーが望む電子部品を提供するために、Digi-Keyではどのような点に留意しているのでしょうか。

ドハティ 電子部品を使って機器を開発するエンジニアは、常に新しいテクノロジーを求めています。このため、サプライヤーと歩調を合わせ、新製品を迅速にエンジニアに届けることが何よりも重要だと考えています。お客様は、当社に全幅の信頼を寄せてくださっており、私たちはその責任を重く受け止めています。Digi-Keyのウェブサイトを通じて、常に最新のテクノロジーを提供する考えです。また当社の在庫から提供している製品ならば、安心して製品の設計に採用できることもエンジニアの皆さんに知っておいていただきたいと思っています。

図1 お客様の多様な要求に迅速に応えるDigi-Key社の倉庫
[画像のクリックで拡大表示]

日本基準の業務プロセスに適応

――Digi-Keyのグローバル戦略における日本市場の位置付けをお聞かせください。

ドハティ 日本市場は、Digi-Keyのグローバル戦略において欠かせない重要な役割を担っています。これまでに進出した数多くの国や地域の中で、米国北部からわずか70マイルの位置にあるカナダに次いで、2番目に大きな市場だからです。実は、Digi-Keyは、世界市場で活躍する日本の大手電子部品サプライヤーの多くと、日本に進出する前から提携関係を結んでいます。こうした日本の電子部品サプライヤーの皆さんから、当社のサービスが日本のエンジニアにも高く評価されることは間違いないという評価をいただいていました。製品やサービスに対する要求が厳しい日本のお客様に向けたビジネスのハードルが高いことは分かっていたので、日本市場に合わせた厳しい基準を設けたうえで業務プロセスを構築していたのです。こうした日本市場向けの体制を構築する過程で、パナソニック、ローム、TDKなど日本の大手電子部品メーカーの影響を大きく受けました。Digi-Keyが長期的な視野に立った事業計画を策定することができたのは、こうした企業から多くを学ぶことができたおかげだと考えています。

――日本市場における業績は。

ドハティ 日本での売り上げは、2015年比で23%増加しました。顧客の数も同15%増えています。

――日本のお客様に向けてメッセージをください。

ドハティ 多くの日本企業が、私たちの暮らしを豊かにする革新的な製品の開発に取り組んでいます。このような素晴らしい取り組みに対して、私たちは尊敬の念を抱かざるを得ません。オンライン通販のサービスを通じて当社がイノベーションの一端を担えることをうれしく思います。また日本のお客様やサプライヤーの皆さんから大きな信頼を寄せていただいていることは光栄なことです。今後も皆さんのニーズに合った幅広い製品と最高レベルのサービスを提供します。

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