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日経テクノロジーonline SPECIAL

日本の電子産業のグローバル競争力向上を機器開発と部品の世界展開の両面で支える

エンジニアが開発や試作に使う最新の半導体や電子部品を、いち早く供給することにフォーカスした独創的なビジネスを展開するマウザー エレクトロニクス。2015年に開設した日本オフィスを本社直属の組織に改組し、日本での事業を一層強化している。同社 アジア・欧州地域担当シニアバイスプレジデントのマーク・バーロノン氏に、同社が日本のエンジニアやサプライヤーに向けてどのような価値を提供していこうとしているのか聞いた。

――2016年の業績はいかがですか。

バーロノン とても好調でした。全世界での総売上は、全世界で約10億米ドルに達する見込みです。2000年~2015年の年平均成長率は20.4%と高成長率を続けており、2016年も前年比8%成長する予定です。地域別の内訳は、50%が北米・南米、28%が欧州、22%がアジアです。顧客の分野には例年と大きな違いはなく、あらゆる分野の製品が満遍なく成長しました。ただし、IoT関連の機器やシステムの開発が活発化しており、マイクロコントローラーやセンサーといった半導体の販売が伸びた一因となりました。

エンジニアの期待に応える

――2016年には日本総責任者として勝田 治氏を選任しました。目に見えて日本市場を強化していることが分かります。その背景をお聞かせください。

バーロノン 2016年第3 四半期から、日本の拠点を本社直属の事業部門に改組しました。マウザーにとって、日本は販売と調達の両面で、とても重要な国だからです。

 マウザーは、機器やシステムの生産で消費する部品ではなく、エンジニアが新しい技術や製品を開発するための半導体や電子部品を届けるサービスにフォーカスしています。世界の工業製品の85%が、米国、中国、ドイツ、そして日本で開発されています。現在、日本企業の多くは国内での事業活動の軸足を生産から開発へと移し、革新的な技術を開発するベンチャー企業や中小企業もたくさん出てきています。このため日本は、マウザーの強みを生かして、これからより多くの顧客の開発を支援したい市場なのです。

――日本のエンジニアにどのような価値を提供するのでしょうか。

バーロノン 革新的な機器やシステムの創出に不可欠な半導体や電子部品を、いち早く届けます。最新の情報と新製品を取り扱う早さ(New Product Introduction:NPI)と品ぞろえでは、どこにも負けません。

 マウザーは、米Texas Instruments社、米Analog Devices社、米Intel社、米TE Connectivity社、米Molex社といったトップブランドをはじめ、約600社の製品を扱っています。各サプライヤーは、未来のヒット商品を生み出すエンジニアとつながるマウザーのウエブサイトを、マーケティングの場として高く評価しています。このため、サプライヤー各社と密接に連絡を取りながら、他社よりも早く最新の製品を扱うことができるのです。

 さらに、エンジニアが、いつ何を欲しがっても迅速に届けるため、常に豊富な在庫を保有しています。例えば、TI社は4万5000品種の製品を販売していますが、日本の平均的な商社は、約5000品種しか扱っていません。生産用の部品供給にフォーカスしているからです。これに対しマウザーは、4万5000品種すべてを提供できます。部品調達においてエンジニアの期待を裏切ることはありません。

 また、全世界に届ける製品の在庫は、テキサスにある東京ドーム1.5個分の広さの倉庫ひとつに集約させています。日本へも、受注してからわずか2日~4日で届けることができます(図1)。在庫がある製品については、最低注文金額の制約なく、1個から提供します。また、迅速に購入できるようにクレジットカードでの決済を可能にしています。

図1 迅速な配送を可能にする巨大物流システム
[画像のクリックで拡大表示]

 マウザーは、エンジニアが部品を正しく選択し調達できるように、出来る限り多くの技術情報を提供するように努めています。日本市場に向けては、マーケティングチームを立ち上げ、技術情報の翻訳などを進め、日本向けウエブサイトの充実に努めてきました。また、カスタマーサポートチームも置き、きめ細かく個別対応しています。

日本の部品を世界に紹介

――世界に届ける製品の調達元としても日本を重要視しているのですね。

バーロノン その通りです。日本には、パナソニック、TDK、村田製作所、リコー、ローム、東芝、オムロン、ニチコン、ヒロセ電機、アルプス電気など、先端電子機器の開発に欠かせない部品を供給しているサプライヤーが数多くあります。特に世界シェア51.4%を占める受動部品、同76.1%を占める変換部品では、日本製部品の強さは圧倒的です。しかし、現在のマウザーは、総売上に占める日本のサプライヤーの製品の割合が10%に過ぎません。ここをもっと強化していきます。世界中のエンジニアに直接つながるマウザーは、日本企業の最新製品をいち早く紹介することで、日本企業がグローバルなビジネスを拡大していくことに貢献していきます。

――では、日本のサプライヤーには、どのような価値を提供するのでしょうか。

バーロノン マウザーは、ディストリビューターである前に、マーケティングサービスを提供する企業であると自認しています。サプライヤー自身だけではカバーし切れない、世界中の潜在顧客に日本の優れた電子部品を紹介していきます。少量のサンプル要求に対しても、きめ細かく、迅速に対応します。

 製品を紹介するためのサイトでは、製品の選択を支援するカタログやアプリケーションノートなどだけではなく、製品の価値や魅力を伝えるメディアとしてのコンテンツを充実させています。

 例えば米国では、エンジニアでもありテレビタレントとして有名なグラント・イマハラ氏をナビゲーターに起用し、マウザーが扱う製品を使った革新的な機器開発を紹介するウエブ番組「Empowering Innovation Together」を提供して、エンジニアのインスピレーションを喚起しています。200万ビューを稼ぎ出した案件もありました。

――日本のエンジニアやサプライヤーに向けてメッセージをお願い致します。

バーロノン 日本のエンジニアの皆様には、マウザーのウエブサイトをまず訪れて、最新情報の数々をご覧いただければと思います。また、日本のサプライヤーの方々には、世界中のエンジニアにつながるマーケティング・プラットフォームを活用し、グローバルなビジネスを生み出していっていただきたいと願っています。

お問い合わせ
  • Mouser Japan
    Mouser Japan

    〒108-0073 東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル5F

    TEL:0120-954-837

    URL:http://www.mouser.jp/