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センサー活用を考え続けて培った「現場力」をパートナー企業と共に営むIoT事業に注ぐ

IoTを課題解決や新サービスの創出に活用したいと考える企業は多い。しかし、具体的なサービスの実現手法が分からず、手詰まりになることが多いのではないか。こうした悩める企業が求めるIoTの活用現場に根差した技術と知見を提供できるのが、特定用途向けセンサーで豊富な実績を持つオプテックスだ。同社 代表取締役社長の上村透氏に、同社の強みとIoT関連事業について聞いた。

―オプテックスは、どのような製品・サービスを扱う企業なのでしょうか。

上村:私たちは、特定用途向けのセンサーやサービスを提供する企業です。身近なところでは、自動ドアを開閉する赤外線センサーなどを提供しており、国内では約6割のシェアを占めています。気づかないうちに、誰もが当社の製品を利用されていると思います。また、セキュリティー用屋外侵入検知センサーは、世界で約4割のシェアを保有しています。その他、生産ラインの自動化に向けた産業用センサー、下水処理や河川の水質をモニタリングする水質計測センサー、駐車場向け車両検知センサーなど多様な事業領域に展開を図っており、年間数百万台を生産し、数千万台が世の中で稼働しています。特定用途に絞って、現場に即したセンシング技術を開発し、新しい価値を提案することを得意とし、売り上げの約7割を海外市場で上げている点が特徴です。

世界が認める「現場力」

―現場に根差しながら、海外の売り上げが7 割を占めるのですか。

上村:日本企業の多くは、日本市場向けに製品を開発し、同じ製品を世界に輸出しています。これに対し私たちは、特定用途に絞り込み、現場が抱える課題の解決策を見いだし、その事業が求められる国々へと展開しています。セキュリティー分野において人材不足や常時監視の課題に注目し開発した屋外侵入検知センサーは、その端的な例です。「現場力」が強みだと自負しています。

―オプテックスが考える現場力とは。

上村:価値あるセンサーを生み出すため、検出対象は何か、設置環境はどのような場所か、用途は何かを十分に把握し、課題解決につながるセンシング技術の開発に加え、センサーの仕様や色、形、設置や施工の方法、コストなどを実際の運用を熟慮して作り込みます。また、当社のセンサーは、取得したデータから独自アルゴリズムを使って必要な部分だけをフィルタリングしたスマートデータとして提供できるように仕上げます。効果的なアルゴリズムの開発には、徹底的な現場の理解が欠かせません。このため、センサーの企画段階から、営業と開発が共に現場に出向き、そこで得た情報を基にして、企画を進めます。机上の発想だけでは新しい製品を生み出せません。

40年間の実績がIoT時代に生きる

―さまざまな現場にセンサーを設置して、新しい価値を生み出すオプテックスの事業は、IoTそのものですね。

上村:現在オプテックスは、さまざまな現場の課題解決に当社のセンサーデータ(スマートデータ)をIoTに活用しています。現場力が重要になる点では、既存事業もIoT関連事業も何ら変わりはありません。取得したデータをクラウドで蓄積・分析できるようになった技術の進歩を、課題解決の引き出しが増えたととらえています。

 ただし、IoT関連事業では、ビジネスモデルを拡張しました。センサーの販売だけではなく、通信やデータベースまでをパッケージ化したサービス「オプテックス センサ コネクト」を提供しています。このサービスは、汎用的なIoTプラットフォームとして提供しているわけではありません。さまざまなソリューションを構築、運用する企業をパートナーとし、センサーを熟知している私たちとサービスモデルや運用を検討し、具体的事業として展開します。

―まず現場ありきで進めるIoTのビジネスモデルはユニークです。

上村:私たちの本業は、今もこれからも、特定用途向けのセンサーを提供することです。オプテックス センサ コネクトは、センサーが求められるサービスを、これまでお付き合いのなかったパートナー企業とも共創しながら生み出していくための仕組みなのです。私たちの強みの源泉は現場力ですから、新しい現場を獲得し、そこでの知見を深めたいのです。あらゆる業種の企業がIoTの活用法を検討している今は、私たちのセンサーの用途をさらに広げるチャンスだと考えています。

[画像のクリックで拡大表示]
図 IoTビジネスを早期実現に導くオプテックス センサ コネクト

“三方良し”の精神でIoTに臨む

―具体的サービスを紹介ください。

上村:たくさんあります。センサーとクラウドを作り込んでサービスの価値を上げた例を2 つ紹介しましょう。

 通常の侵入検知センサーでは、人を検知するとアラーム信号を監視センターに知らせます。しかしアラーム信号だけでは侵入者の詳しい情報が得られないため、センサーに監視カメラを搭載しました。すべての画像データをクラウドに上げると莫大な容量となるため、人感センサーでの検知をトリガーにして、前後10 秒くらいの画像を上げる仕組みを組み込み、より監視効果を高めました。

 また、一般的なセキュリティーシステムでは、センサーで検知した不審者侵入の信号を、一度ローカルに置いたコントロールパネルに集めて通報しています。これは、結構大掛かりなシステムになります。オプテックスでは、電池駆動のセンサーから直接クラウドに情報を上げるシステムを開発。これによって、停泊中の船へのいたずらを防ぐといった、センサーを設置するだけで手軽なセキュリティーサービスを提供できるようになり、フランスでこのサービスが始まっています。

―IoT を活用したいと考える企業は多くあります。現場力を持つオプテックスは、頼りがいがありそうです。

上村:現場で課題を抱えているが解決策を見いだせない企業、新サービスのアイデアを持っているが具体化する術を持たない企業など、IoTに関心を寄せている企業はさまざまです。こうした悩みを抱える企業同士をつなぎ、事業に仕上げる役割をオプテックスが担いたいと考えています。当社の本社がある滋賀県には、近江商人の“三方良し”という精神が根付いています。売り手と買い手が共に満足し、商品の使い手である世間にも貢献できるのが良い商売という教えです。IoTには、この三方良しの精神が大切で、私たちは本質のニーズを見極めながら、技術とビジネスモデルをつなぎ、ソリューションの実現をパートナーの皆様と共に図っていきたいと思っています。

―未来のパートナーにメッセージを。

上村:今やセンサーから得られるデータは、産業の不可欠なファクターとなり、さらに、データに対する価値認識はますます高まっています。私たちは、現場で課題を抱える企業、新しいアイデアを持っている企業の方と新たな価値を創造したいと思っています。サービスや用途に合ったセンサー、データ活用をご検討の際は、まずはオプテックスにお問い合わせください。

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    オプテックス

    〒520-0101 滋賀県大津市雄琴5-8-12

    TEL:077-579-8000

    URL:http://www.optex.co.jp/

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