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日経テクノロジーonline SPECIAL

Special Intervew】 プログラマブルSoCの注目イベント「X-fest 2015」 多彩な技術セッションと展示を東京と大阪で開催

グローバルな規模でビジネスを展開している技術商社アヴネットが世界22カ国で開催する技術セミナー「X-fest 2015」が、2015年1月30日(東京)と同2月6日(大阪)に日本で開催される。ザイリンクスのプログラマブルSoC「Zynq®-7000 All Programmable SoC」の話題を中心に、基礎から応用まで網羅する充実した内容の技術セッションが用意されているほか、パートナー企業による最新ソリューションの展示が繰り広げられる。ここでは、その見所をいち早く紹介する。

安原 信之 氏
アヴネット・インターニックス 株式会社
代表取締役社長

日本で開催される「X-fest 2015 Japan」は、FPGA(field programmable gate array)の大手ザイリンクスの日本における代理店の一つ、アヴネット・インターニックスとグループ会社のユニダックスが主催する。東京は2015年1月30日(金)に東京コンファレンスセンター、大阪は2015年2月6日(金)に梅田スカイビル・タワーウエストで、それぞれ開催される。いずれも無料(事前登録制)で参加できる。

半導体を主力とするアヴネット・インターニックスと電子部品やエンベデッド製品を扱うユニダックスは2015年1月に合併し、新しくアヴネットとしてスタートする予定である。「X-fest 2015 Japan」は新生アヴネットが開催する最初のイベントとなる。  

ほぼ隔年のペースで開催されてきた「X-fest」の今回のテーマは、「最新のFPGA・SoCを使いこなす」。デュアルコアのARM Cortex™-A9 MPCoreプロセッサを搭載したザイリンクスのプログラマブルSoC「Zynq-7000 All Programmable SoC」を全面的にフィーチャーした内容になる(写真1)。  

写真1 2012年7月に開催された前回の「X-fest 2012 Japan」の様子

「FPGAは、かつては研究開発や試作など限られた用途にしか使われてきませんでしたが、近年は産業機器、通信インフラ機器や車載機器など幅広い用途に使われており、いまや多くの機器のキーデバイスとして欠かせない存在となっています。とくにARMプロセッサコアとFPGAを一体化したプラグラマブルSoC『Zynq-7000 All Programmable SoC』ファミリは、アプリケーションのニーズに合わせたSoCを効率よく実現できることから設計の現場に新しい可能性をもたらしました。こうした最新技術や活用方法をご紹介する場が『X-fest 2015 Japan』です」(アヴネット・インターニックス代表取締役社長 安原信之氏)。  

実はアヴネット・インターニクスは、ザイリンクスの日本における代理店として20年以上の実績がある。ザイリンクス製FPGAデバイスの販売だけではなく、経験豊富な多数のFPGAエンジニアを通じて日本の顧客にデザインサービスや技術サポートを提供してきた。「X-fest 2015」は、こうした強力な関係を築いている2社が共同で開催するイベントだ。このため、他のイベントではなかなか得られない有意義な情報を、来場者は得ることができる。

充実した技術セッションを展開

「X-fest 2015 Japan」のプログラムを簡単に紹介する。オープニングを飾るのがザイリンクスによるキーノートセッションである。ここでは同社の技術ロードマップや新たな取り組みなどが示される見込みだ。

この後、「FPGA/SoC(Zynq-7000)の基礎を磨く」「最新技術に精通しよう」「Zynq-7000で拓くInternet of Thingsの世界」と銘打った三つの技術トラックが並行して進行する。 「FPGA/SoC(Zynq-7000)の基礎を磨く」は、「Zynq-7000 All Programmable SoC」の基礎編ともいえるトラックである。電源、熱、メモリインタフェース、ブート手順やコンフィギュレーション手順などのトレーニング・セッションが用意されている。

「最新技術に精通しよう」は、「Zynq-7000 All Programmable SoC」の活用編だ。高速デジタル信号処理、パーシャル・リコンフィギュレーション(動作中のFPGAの部分書き換え)、オペレーティングシステム、およびインテリジェントモーター制御(図1)をテーマとするトレーニング・セッションがある。

図1 Zynq®-7000とアナログ・デバイセズ製品を組み合わせたインテリジェントなモーター制御キット

「Zynq-7000で拓くInternet of Thingsの世界」は、モノのインターネットと呼ばれる「IoT(Internet of Things)」への応用をテーマにしたトラックだ。画像解析システムの実現方法、「Zynq-7000 All Programmable SoC」のIoTへの適用、ユーザーインタフェースの改善方法、インテリジェントなデータロガーなどをテーマにしたセッションが用意されている。

IoTに関連した産業は、国内だけでも2018年に20兆円を超える規模になるとも見込まれており、ビジネスの獲得を目指してさまざまなアプリケーションやサービスが立ち上がろうとしている。「Zynq-7000 All Programmable SoC」は、データをインテリジェントに収集しインターネット(クラウド)へと送出するIoTデバイスにとって最適なプラットフォームの一つになる。このトラックは、こうしたIoT時代の新しいプラットフォームに関する知見と知識の向上に役立つはずだ。

パートナー企業による展示や講演も

会場内では、パートナー企業13社(予定)による「Zynq-7000 All Programmable SoC」関連のソリューションやテクノロジーを紹介する展示も行われる。高位合成ツールなど開発環境も含めてさまざまなソリューションに実際に触れられる絶好の機会である。 トレーニング・セッションの中で、「X-fest 2015 Japan」のスペシャルパートナーであるアナログ・デバイセズとマキシム・ジャパンの2社から、FPGAの活用に役立つ最新のソリューションが紹介される予定だ。「X-fest」は米国本社であるAvnetの主催で、米国をはじめとする世界各拠点で開催されるが、こうしたスペシャルセッションは日本独自の取り組みとなる。

PGA+ARMコアからさまざまな可能性が広がる

「Zynq-7000 All Programmable SoC」は、ASIC(ASSP)を開発するよりもはるかに低コストかつ短期間でSoCを実現できる。しかも、プログラマブルなので、設計終了後でもロジックの変更ができるうえにバリエーション展開もASICに比べて格段に容易だ。こうした特長を評価する設計者は着々と増えており、メディカルなどの画像処理、基地局などのネットワーク機器、自動車、および産業機器など、さまざまな分野で採用が広がっている。

「『Zynq-7000 All Programmable SoC』はシステムの価値を高める次世代のデバイスです。『X-fest 2015』でさまざまな情報やソリューションに触れていただき、新たな発想や活用へとつなげていただければ嬉しく思います」(安原氏)。

プログラマブル・デバイスに関する情報だけでなく、アヴネット・インターニックスが顧客に提供している価値も、「X-fest 2015」で実感してもらえることを期待しているという。

「主要分野別のアプリケーションエンジニアによる充実した技術サポートと、Avnetグループとしてのグローバルなロジスティクス体制など、長年の実績を踏まえた取り組みは必ずやお客様のお役に立てると確信しています。こうしたイベントを通じて、日本のエレクトロニクス産業を少しでも盛り上げたいと思っています」(安原氏)。

最新のFPGA/SoCを使いこなす 「X-fest 2015 Japan」開催 【東京:2015年1月30日(金)/大阪:2015年2月6日(金)】