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おとなの授業参観SPECIAL

社会人をはじめ様々な背景を持つすべての学びたい人々をバックアップする、伝統が培った最高の環境・・・拓殖大学大学院 商学研究科

手厚いカリキュラムや少人数制講義で、公認会計士や税理士といった会計のスペシャリストを多く輩出。現役ビジネス・パーソンである在学生も多い拓殖大学大学院商学研究科。多忙な社会人が大学院での高度な研究を両立できる仕組みを探った。

60年にわたる歴史の中で、会計のエキスパートを多数輩出

拓殖大学大学院の創設の歴史は1951年にさかのぼる。新制大学院として発足して以来、60年以上の歴史を持つ同大学院は、拓殖大学建学の精神である「積極進取の気概とあらゆる民族から敬慕されるに値する教養と品格を具えた有為な人材の育成」に基づき、国際性と専門性、人間性を備えた人材の育成に取り組んでいる。「経済学」「商学」「工学」「言語教育」「国際協力学」「地方政治行政」の6分野の研究科を置き、累計で約5000人もの博士前期(修士)課程の修了者を輩出している。

中でも圧倒的多数を占めるのが、商学研究科だ。全研究科に占める割合は、前期課程修了者で42.1%、博士学位取得者で38.6%と、実に約4割が同研究科の出身である。公認会計士や税理士など、会計のスペシャリストとなった出身者も数多い。より高度な専門性を備えた人材が強く求められる現代社会に、商学研究科は見事に応えていると言っていいだろう。1900年の創立当時から国際大学としての歴史と伝統を持つ母体・拓殖大学の伝統を受け継いで諸外国の大学との学術交流を行っており、外国人留学生の占める比率が高いのも特徴のひとつだ。

商学研究科では、4つの商学専門分野(商学、経営学、会計学、法学)において、基礎的な研究能力と高度な専門的職業能力を修得した人材の養成を目的としている。そのため、各自の専攻にとらわれることなくすべての専攻講義を自由に履修することができるなど、柔軟性の高いカリキュラムを実現している。

特筆すべきは、学部からの進学者以外はもちろん、仕事や家庭を持つ社会人にも学びやすい環境が整っていることだ。講義は昼夜開講制となっており、平日の夜間や土曜の昼間にもさまざまな講義が用意されている。東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅から徒歩3分という立地は、交通の便もよく、都内外いずれからも通いやすい。さらに、年額30万円または60万円が給付される「拓殖大学大学院奨学金」や留学生支援のための「拓殖大学私費外国人留学生授業料減免奨学金」など、奨学金制度も各種用意されている。

これらの充実した環境は、現代の忙しいビジネスパーソンの「働きながら高度な専門分野を学びたい」というニーズに応えるのに充分であり、キャンパスには社会人学生の行き交う姿をしばしば見ることができる。

すべての人に学びやすい環境が整備され、研究に集中できる

ここからは、現在、拓殖大学大学院商学研究科で学んでいる社会人学生の声を紹介したい。

博士前期課程2年に在籍する元吉孝子さんは、会計事務所の主任コンサルタントとしてフルタイムで働きながら、商学研究科に通っている。大学では文学を修めた元吉さんは、就職先で総務部経理課に配属されたことをきっかけに、「会計を一から学び始めた」という異色派だ。会計専門学校や通信教育を通して関連資格を取得する一方で、簿記学校や会計事務所で働き、実践的な知識を身に付けてきた。

元吉 孝子さん
社会人と大学院生を両立させて2年目。「入学当初は日本の所得控除のあり方をテーマにと思っていましたが、今は『国際課税』を修士論文に考えています。専門性の高い講義を受けるうちに、よりグローバルな興味がわきました」と語る

そんな元吉さんが大学院進学を決意したのは、「税理士になりたい」という願いがきっかけだった。税理士になるには国家試験である税理士試験に合格する以外に、会計関係や財政学の大学院で研究を修めることで試験の一部を免除されるという方法がある。社会人として働く中で、税理士試験5科目のうち3科目に合格してきた元吉さんは、大学院で学ぶことで残り2科目の試験が免除され、手続きを経て税理士資格を取得できる。
「3科目めに合格したのが3年前。子どもが大学を卒業し、学費が不要になるタイミングで、自身の大学院進学を決めた」という。

「ビジネスパーソン」「母」に加えて「大学院生」という3足目のわらじを履くことを決めた元吉さんが、拓殖大学大学院商学研究科を選んだ理由は、まさに元吉さんのような社会人が学びやすい環境が整っていたことにある。

元吉 「まず、フルタイムワーカーとしては、平日の夜や週末にも受講できることが必須条件でした。拓殖大学大学院商学研究科は昼夜開講制で、平日は5時限目は18時5分から、6時限目は19時50分から始まるので、勤務後に2コマ受講することも可能です。前期課程1年目は火曜日に1コマ、水曜日に2コマ、土曜日に4コマと集中して受講することができ、おかげで2年目となる今年は論文執筆のためのゼミに集中することができています。」

全国でも有数の文教地区として知られる文京区にあり、最寄り駅から徒歩3分という立地も魅力だったという。

元吉 「茗荷谷駅は勤務先からほど近く、さらにキャンパスまで歩いてすぐなので、フルタイム勤務後にスムーズに移動できます。」

社会人にとっては、前期課程で2年間(後期課程で3年間)通い続けるうえで、通学など講義以外の時間や負担をどれだけ軽減できるかは大きなポイントとなる。

元吉さんは事前に複数の大学院の入学説明会に参加し、雰囲気などもチェックしたという。

元吉 「大学院によっては、条件はよくても空気が合わないなと感じたところもありました。拓殖大学大学院商学研究科の場合、講師の先生と事前に面談でき、社会人が学ぶことを歓迎してくれる雰囲気がありました。シニア制度もあり、さまざまな立場の学生に理解の深い大学院だと思います。」

講義は少人数制で、ゼミは最大5人程度、担当講師は2~3人につき1人と、きめ細かな指導を受けられるのも魅力だ。講師は会計・ファイナンス・監査などの各分野のさまざまなスペシャリストがそろい、大学院ならではの高度で最先端の知識を得ることができる。元吉さんはそれらに加え、「会計への姿勢そのもの」を学び直したという。

元吉 「通算26年を数える会計事務所での勤務経験から、会計に関する実務的な面での知識はほぼ身についています。ですから商学研究科で学ぶことが即、具体的な業務に生かせるというよりは、経験だけでは狭くなりがちな視野を広げてくれ、実務的な知識に高度な専門的・学術的な知識をプラスすることで、より多角的に会計をとらえることができるようになったことが一番の収穫ですね。」

また、さまざまな年代、色々なバックボーンを持つ学生が集まり、触れ合えることで人間的な成長もできるのも大学院ならではの醍醐味だろう。

元吉 「社会人になると、どうしても職場での人間関係中心になりがちです。同期入学やゼミ仲間には、娘と同い年の女子学生もいますし、私のように社会に出てから税理士の資格を取得するために入学した男子学生もいます。彼らとゼミや飲み会を通してさまざまな話をしたり、励ましあったりして、とても楽しく学び続けられています。こういった出会いは、職場だけではなかなかないことでしょうね。」

では、社会人として働きながら大学院で学ぶ上で、特に注意すべき点はなんだろうか。

元吉 「大学院は、専門学校のように黙っていても面倒を見てくれるということはありません。学生自身が目的意識を持ち、能動的に調べたり学ぶ姿勢を持たなければ、せっかくの充実したカリキュラムや講義内容、制度などを活用しきれないまま終わってしまうかもしれません。学生が興味を持ち、しっかり調べた上であれば、先生も親身に相談に乗ってくださいますよ。」

また、社会人学生ならではの課題として挙げたのが、時間や健康のマネジメントだ。元吉さんは入学して数ヶ月後、心では充実感にあふれているのに体に不調を感じたという。

元吉 「1年目でできるだけ単位を取得できるよう講義を集中させたため、体が付いていけなかったのでしょう。1年目にタイトなカリキュラムを組みがちですが、自分の体調を考慮した上で余裕を持たせると安心ですよ。また、社会人はとにかく仕事や家事、育児でどうしても勉強に充てられる時間は少ないものです。私は1年目に講義が多く、ゼミの発表前には朝4時に起きて資料を作る日々を続けましたが、『この1年間はこの生活に集中する』と目標を定めることで乗り切れました。」

最後に、これから大学院入学を検討している人たちへのメッセージを伺ったところ、「実務で学べること以上の、物事の背景や歴史を深く掘り下げたり、最新の論説に触れられるのは大学院ならでは。税理士を目指すにしても、試験だけでなく大学院に通う道もあるし、目標をかなえるための色々な可能性があるということを知ってほしいです」と、答えた元吉さんの笑顔には、充実感があふれていた。

拓殖大学大学院商学研究科には、さまざまな事情を持つ人々が高度な専門知識を身に着けるための環境が整っている。すべての人が学び、ビジネスシーンへ向かうための充実したサポート体制は、“一億総活躍社会”が叫ばれる現代のニーズに一致したものと言えるだろう。