SPECIAL REPORT ものづくりの現場で小中学生がプログラミングに挑戦 「富士通パソコン組み立て教室」レポート富士通と富士通アイソテックは2016年7月30日、福島県伊達市にある富士通アイソテックで、小中学生を対象にしたパソコン組み立てとプログラミングの体験教室を開催した。参加したのは、小学校4年生から中学校3年生の児童・生徒とその保護者。子どもたちの熱気にあふれた当日の様子をレポートしよう。

富士通アイソテックは、富士通のデスクトップパソコンやPCサーバなどを製造している最先端の「ものづくり」の拠点。夏休みの時期に毎年、小中学生の科学に対する興味や関心の育成、地域への社会貢献を目的に「富士通パソコン組み立て教室」を開催している。13回目となる今回は、新たにプログラミングの体験教室を盛り込んだ。小学校での必修化が検討されているプログラミングは、全国で関心が高まっている。イベントには、定員を超える応募があり、抽選の結果20組22人の子どもたちとその保護者が参加した。

本物の生産ラインで、
パソコンの組み立てを体験

屋外で記念撮影。この段階では、参加した子どもたちの表情は、まだ硬かった。

 開会のあいさつと説明のあと、子どもたちは先ずパソコンの組み立てに挑戦した。組み立てるのは、23型のディスプレイを搭載した一体型デスクトップの「FMV ESPRIMO FHシリーズ」だ。昨年はパソコンの組み立て作業を会議室で行っていたが、今年は実際のパソコン製造ラインで組み立てを行い、子供たちは本物のものづくりの現場を体験できることになった。

パソコン組み立てをサポートするスタッフを紹介。いずれもパソコン組み立てのエキスパートだ。

 パソコンを製造している建屋に到着し、靴を上履きに履き替え、エプロンと帽子、手袋を身に付け、説明を聞く。パソコン製造のフロアへ入ると、いよいよパソコン組み立て体験の始まりだ。子どもたちの表情は、いささか緊張気味に見える。組み立てを手伝うのは、実際にラインで働いているスタッフ。小学生には1対1、中学生には2人に1人の割合でサポートする。

 子どもたちがチャレンジするのは、メモリ、ハードディスクドライブ、光学ドライブ、背面カバーなどの取り付けだ。

 まず、必要なパーツのピッキングにチャレンジ。各パーツが置かれた場所に専用の箱を持って並び、順番に必要なパーツを箱に入れていく。箱には仕切りがついており、数字のシールが貼られている。取り出したパーツの番号と入れる仕切りの番号を合わせることで間違いを防ぐことを教わる。さらに、取り間違いを防止するためボタンを押して確認するなど、工場で実際に行われているデジタルピッキングシステムを体験した。

デジタルピッキングの説明を受け、手順に従ってパーツを取り出し、所定の位置に収める。

 パーツが用意できたら、実際の生産ラインでの組み立て。小さな子どもには踏み台が用意され、マニュアルを示しながら、スタッフが組み立て手順を説明していく。スタッフはやさしく丁寧に説明するが、基本的に手出しはしない。

スタッフが組み立ての手順と、注意事項を丁寧に説明。組み立てに取り組む子供たちの表情は真剣そのもの。

 子どもたちは不安を感じながらも、じっくり作業に取り組めたようだ。自分で組み立てたという達成感が強いのか、できあがった子の表情は皆晴れやか。ドライバーを持ったこともなかったという小学生の女子は、「ちょっと難しかったけど、楽しかった」と嬉しそう。我が子が作ったパソコンを見たお母さんは、「本当にできるのか心配でしたが、ちゃんとできていたので、びっくりしました」と、子どもの成長ぶりに驚いていた。

完成を喜ぶ子どもたちと指導を担当したスタッフ。

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