パナソニック インフォメーションシステムズは、フレックスタイム制や時短勤務の導入、テレワークの推進など、社員の働きやすい環境づくりに積極的に取り組んできた。現在それは、全社をあげた「ワークスタイル変革」への取り組みへと進化している。働き方をより柔軟な形に変え、社員のモチベーションとビジネスの生産性を高め、ワークライフバランスの適正化を図ることが狙いだ。

パナソニック インフォメーションシステムズは、1999年の設立時からシンクライアント環境を活用する先進ユーザーでもある。2010年にはVDI(仮想デスクトップ環境)を導入し、2014年にはHDI(仮想化しないリモートデスクトップ環境)へと移行した。ユーザーの声を通して、ワークスタイル変革の効果とそれを支えるHDIの役割を紹介しよう。

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社
営業統括部 東日本ソリューション営業部 開発営業グループ

島田操子さん

お仕事内容をご紹介ください。
大学を中心とする文教分野のお客様への営業を担当しています。会社は、朝9時から17時30分までが通常の勤務なのですが、私は「時短制度」を利用して朝9時半から16時までの勤務としています。朝、2歳の子供を保育園に預けて出社し、オフィスでデスクワークや打合せを終えてからお客様先へ訪問します。およそ6時間就業して夕方に子供を迎えに行く、というのが典型的な1日です。
お仕事を支えているデバイスと使い方を
教えていただけますか。
全社で「HDI(仮想化しないリモートデスクトップ)環境」が導入されていますので、自席ではデスクトップ型のシンクライアントを使い、移動先ではノート型のシンクライアントを使っています。自席で作成した提案資料や見積書のデータを持ち運ぶことなく、外出先でも資料の確認や続きの作業ができるのでとても効率的です。すぐに返信が必要なメールにもタイムリーに対応できます。VDIからHDIに移行してからは、動作がきびきびしていてとても使い勝手が良くなりました。
ワークスタイル変革の効果を
どのように実感されていますか。
子育てをしながら、営業という仕事を続けられる。それがいちばん嬉しいですね。会社としてのワークスタイル変革への取り組みが、実際に私たちの働きやすさにつながっています。プライベートの時間を大事にしながら、営業という仕事にきちんと向き合うことができる、いわゆる「ワークライフバランス」を実践しているのだなと思っています。これを支えているのが、フレックスタイムや時短などの勤務制度。そして、いつでも、どこでも、どの端末からも快適に仕事ができるHDI環境の効果も実感しています。
HDI環境はワークスタイル変革に
どのように寄与していますか。
オフィスには、私と同じように子育てをしながら仕事を続けている仲間がいます。子育てのこと、保育園の事情などが話題の中心ですが、「働き方」について話す機会も多いですね。ワークスタイル変革は、柔軟な働き方を選べる就業制度、社員の共通認識やチームワークが重要という意見で一致しています。その上で、HDIなどの使いやすいIT環境やデバイスが整備されることで、私たちは安心して業務を遂行できるのだと思っています。夜子供を寝かせてから、お客様への提案資料を作成するような日もありました。仕事と子育てを両立させるのに、HDI環境は欠かせない存在です。

HDIなら、いつでも、どこでも、
どの端末からも快適に仕事ができます。

島田さんが使っている「HDI(Hosted Desktop Infrastructure)環境」は、VDIに代わるリモートデスクトップソリューションとして支持を拡大しています。HDI環境は、超高密度サーバーHPE Moonshot Systemの1シャーシ(高さ4.3U)に、180ユーザーのデスクトップ環境を収容します。仮想化で限られたリソースを分け合うVDIとは異なり、1ユーザーが1デスクトップのリソースを占有できます。これにより、リソースの取り合いが起こらず常に安定した性能を発揮するのです。

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社
経営企画部 広報・マーケティングチーム

山田弥季さん

お仕事内容をご紹介ください。
広報として、プレス発表やメディア取材への対応、広報誌の発行など、社内外に自社の情報を発信することが業務の中心です。また、お客様のインタビュー記事や映像の制作など、マーケティングプロモーションも担当しています。セミナーやイベントに出展したときは、写真やムービーの撮影を私自身が行うこともあります。たくさんの画像や動画を扱うという意味では、パワーユーザーのひとりかもしれません。
お仕事を支えているデバイスと使い方を
教えていただけますか。
自席ではデスクトップ型のシンクライアントを使っています。ここからHDIのリモートデスクトップ環境を利用します。画像や動画などのファイルは、部門内のファイルサーバーに保存しています。お客様インタビューなどで東京や地方都市に出張する機会が多いのですが、その時は支店に用意されている「出張席」からHDI環境を利用しています。撮影画像やムービーを本社(大阪)のファイルサーバーに保存したり、支店のHDI端末(シンクライアント)で画像修正やムービーのチェックを行います。
ワークスタイル変革の効果を
どのように実感されていますか。
出張先で、その日の業務を進められます。支店でHDI環境が使えるようになってからは、翌日に仕事を残さなくなりました。2年前までは、支店で利用できる自分のデスクトップはVDIだったのですが、性能不足のため、画像の修正作業もムービー再生もできませんでした。VDIからHDIに移行してからは使い勝手が大きく向上し、大阪の自席にいるときと同じように業務を進められるようになりました。HDIが私のワークスタイルを変えてくれたのです。
HDI環境はワークスタイル変革に
どのように寄与していますか。
広報・マーケティングという仕事は、社内外の多くの方々と連携しながら進めていかなければなりません。HDIによって、私自身の時間の使い方や仕事の進め方を効率化できたことは嬉しいですが、最も重要なのは、お客様のご依頼・ご要望にタイムリーにお応えできるようになったことです。私たちは、ワークスタイル変革に取り組み、そのためにVDIを活用し、その後、より高性能なHDIへと移行して成果を高めてきました。この成功体験を、より多くの方に知っていただきたいと思っています。それが、広報・マーケティングとしての私のミッションのひとつです。

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社
IDCサービス事業部 IDCソリューション部 文教・自治体インフラチーム 東部ユニット

田中暢浩さん

私たちの「ワークスタイル変革」への取り組みは、1999年の会社設立時からシンクライアント環境を使い続けてきたことと大きく関係しています。当初の目的は、全国に展開する拠点のPC環境の導入や保守を効率化することでしたが、クライアントセキュリティの強化にもシンクライアントは有効でした。

BCP対策、在宅勤務やテレワーク、マルチデバイスへの対応といったテーマに対応するために、2010年にVDIを導入し5年にわたって運用してきましたが、次期リモートデスクトップ/シンクライアント環境を検討する過程で、VDIではなく「HDI」を選択した経緯があります。

VDI環境の大きなメリットとして、ユーザーが「いつでも、どこでも、どんなデバイスからも」必要な情報にアクセスして仕事を進められることがあります。しかし、ここに「快適に」という条件を加えるとどうでしょう。実際に私たちは、VDIを運用し続ける中で、常に十分なパフォーマンスを維持し続けることの難しさを痛感させられました。

これに対して「HDI」は、1ユーザーが1デスクトップのリソースを占有でき、VDIのようにリソースの取り合いが起こりません。HDIによって、「いつでも、どこでも、どんなデバイスからも、快適に使える環境」を実現でき、初めて「ワークスタイル変革の推進」という全社方針に合致したインフラが整備されたのです。

私たちは、ソリューションプロバイダーとして「重要なテクノロジーは自ら使って検証する」という基本姿勢を貫いています。「HDI」というソリューションについても、まず自分たちで徹底的に活用しました。全社方針としての「ワークスタイル変革」に、IT部門としていかに貢献するか――この私たちのミッションに、HDIは明確な道筋を示してくれたと言えるでしょう。