Atlassian Summit 2017レビュー

変化が速い時代に対応するため
チーム力を強化し良い意思決定をうながすには

企業にとってかつてないほど人が重要になっている。人手不足の中、社員の能力をどう引き出し、生産性を上げるかは死活問題とも言える。「Jira Software」など開発者向けのチームツールで知られるAtlassian(アトラシアン)は、「オープンが鍵を握る」と考えている。そして自分たちのアプローチを、開発者だけでなく企業全体に広げようとしている。Atlassianが9月に米国で開催した年次イベント「Atlassian Summit 2017」では、その方向性が鮮明になった。ここでは、そのイベントの模様をお伝えする。

ロゴを一新し、製品ラインアップも拡充

Atlassianは2002年にオーストラリアで技術サポート企業としてスタートした。チームの協業を軸にバグなどの問題追跡やプロジェクト管理機能を持つ「Jira Software」、Git(バージョン管理システム)ソリューション「Bitbucket」、コンテンツコラボレーション「Confluence」など多数の製品を持つ。これまでは開発者に向けたチームコラボレーションを提供してきたが、このところ対象ユーザーを拡大している。

2017年1月に発表したプロジェクト管理ソフトウエア「Trello」の買収は、その方向性を顕著に示している。Trelloは直感的に使えることが人気を呼び、多様なユーザーを持っているからだ。そして9月初めには、一から作ったというコラボレーション・メッセージプラットフォームの「Stride」を発表した。

初日の基調講演のステージに立った共同創業者兼共同CEOのScott Farquhar(スコット・ファークァー)氏は、世界42カ国から集まった3600人の参加者に向かって、顧客数が9万に達したことを報告した。2017年はAtlassianにとって重要な年になるとし、その意気込みを示す最新のロゴを披露した。

(写真左)Atlassian Pty Ltd. 共同創業者兼共同CEO Scott Farquhar 氏
(写真右)Atlassian Pty Ltd. 共同創業者兼共同CEO Mike Cannon-Brookes 氏

ロゴについて説明したのは、FarquharとともにAtlassianを支える共同創業者兼共同CEOMike Cannon-Brookes(マイク・キャノン・ブルックス)氏だ。新しいロゴは、「チームの潜在性を引き出す」という新しいミッションを表現しているという。AtlassianのAでもあれば、2つの柱がお互いを支え合う(=サポート)、2人が”ハイタッチ”している(=共感)、2台のセイルボート(=競合)など様々な意味が込められている。これに合わせ、各製品のロゴも一貫性のあるものに変更した。

刷新されたロゴ

上司が全て知っている時代は終わった

ではAtlassianが考えるチームワークとは、どのようなものだろうか。