ITモダナイゼーションSummit 2017 レビュー

クラウド時代の脱Oracle事例に学ぶ~TCO最適化に効くDB見直しのススメ~

オラクルのデータベースに関するコスト上昇に、少なからぬ企業が課題を感じている。この課題解消に向けて「脱オラクル」を図る企業もあるが、移行に伴うリスクなどを考えて二の足を踏む企業も多い。シーイーシーにはこうした困りごとが多数持ち込まれる。データベースの移行を数多く手がけてきた同社は、独自の手法を駆使して多くの企業の要望に対応している。移行だけでなく、診断から保守までトータルなサービス提供ができるのも同社の強みだ。

オラクルのライセンス体系の変更で強いられるコスト増

株式会社シーイーシー
システムインテグレーションビジネスグループ
金融システム事業部 第二サービス部
チーフスペシャリスト
藤代 達也

いま、ITのモダイナイゼーションに取り組む企業が増えている。業務ノウハウの詰まったシステムを、どのようにして次世代に引き継ぐか。以前は老朽化したシステムの延命が主目的とされるケースが多かった。しかし、最近の状況は変わりつつあるようだ。シーイーシーの藤代達也氏はこう指摘する。

「近年は、新たなビジネス価値の実現という積極的な目的を掲げる企業が目立ちます。また、ITのモダイナイゼーションを機に、データベースの見直しを行う企業も増えています」

データベースが注目される最大の理由は大きく2つあると藤代氏はいう。

「第1に、データベースにおいても、オンプレミスからクラウドへのシフトが急速に進行中です。第2に、コストの問題です。特にオラクルのデータベースにおけるライセンス体系変更が、多くの企業にコスト増をもたらしていることが大きい」

例えば、オラクルの保守サポート料金には、更新時調整率という規定がある。保守サポートを受け続ける限り、毎年その料金が2%ずつ(日本の場合)値上げされるというもの。また、以前はシステムごとにサポートの有無を選択できたが、2009年からは全システムでサポート契約を結ぶか、全システムで結ばないかという選択しかなくなった。また、安価なライセンスの販売が廃止されたこともコスト増につながっている。

こうした施策に対して、不満を感じているユーザー企業は少なくない。そこで、ITモダナイゼーションをきっかけに、データベースの移行を検討する企業が増えている。

「脱オラクル」によるコスト削減の効果

実際、脱オラクルがもたらすコスト削減効果は大きい。例えば、「Oracle Database 12c」からマイクロソフトの「SQL Server 2016」に移行した場合、コア単価は半分以下になり、トータルの価格は5分の1以下になるケースもあるという(4コアCPUを2つ使用したサーバー3台のシステム構成を想定)。保守サポート料金も同様だ。8コアのサーバー1台を5年間使った場合、上記の2製品のトータルコストの差が3790万円というケースもあった。サーバー3台なら、SQL Serverは1億円以上安くなる。

こうしたコスト構造改革の事例を、シーイーシーは数多く手がけている。例えば、医療機器メーカーA社は、基幹システムのリプレースを実施。その際、データベース製品を含むインフラ構造の見直しを行った。

「仮想サーバーへの集約により、物理サーバーを大幅に削減。仮想環境への移行によるライセンス費用増があったものの、ソフトウエアの変更によってそれ以上のコストメリットを実現しました。ハードウエア及びソフトウエアの保守料を5年で1億円以上削減しましたが、うち3分の1がデータベース変更の効果です」と藤代氏は語る。

大きなインパクトが期待できるデータベース移行だが、そのハードルは低いとはいえない。プロジェクトでは考慮すべき点が多く、データベースに関する豊富なノウハウが欠かせない。

「まず、クラウドを利用するかどうかを含めたインフラのあり方、データベースの基本構成やデータそのものの移行などについて検討します。アプリケーションのデータベースアクセス部分の変換が必要なこともあるので、その場合の方法についても詰めておかなければなりません。オラクルからマイクロソフトSQL Serverへの移行を例にとると、アーキテクチャーの違い、オブジェクト仕様の違いなどにも留意する必要があります」(藤代氏)

診断から移行、保守サービスまでをワンストップで提供

オラクルからSQL Serverへの移行に際しては、マイクロソフトが無償提供する支援ツールなどを活用できるが、手作業の必要な部分が残る。その工数、あるいは移行プロジェクトの失敗リスクを懸念する企業は少なくないようだ。こうした課題に対するソリューションとして、シーイーシーはデータベースのマイグレーションサービスを提供している。

「ITの変革をインフラからアプリケーションまでトータルに支援するのが、当社の『Re@nove(リノーブ)』というサービス。データベースの移行だけでなく、幅広いエリアでお客様をサポートしています。また、診断から実際の移行、さらに保守サービスまでをワンストップで提供。データベースのクラウド環境への移行についても、多くの実績があります。特に、性能チューニングにおける経験や知見が大きな強みです」と藤代氏は話す。

たとえば、マイクロソフトの無償ツールで対応できない部分については、独自変換ツールを活用するほか、これまでの実績の中で培われたノウハウで対応。効率的かつ高品質の移行をサポートしている。

インフラ~アプリまで総合サービス

データベースの移行を検討している企業に対して、同社は無償アセスメントのサービスを提供している。通常、2週間から1ヶ月程度で移行そのものにかかる費用、移行によるコスト削減効果などが数値として示される。

「オラクルのデータベースのコスト上昇に悩んでいる企業には、まずアセスメントを通じた移行インパクトの定量的な評価をお勧めしています」と藤代氏。多くの企業にとって、保守運用コストの増大は大きな課題だ。攻めのIT投資を生み出すためにも、一度立ち止まってIT全体、そしてデータベースのあり方を考え直す時期かもしれない。

Re@noveのDB移行診断とは

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株式会社シーイーシー

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