SPECIAL REPORT|オフコンユーザーに“安心”を FUJISTU Cloud オフコンサービス

約半世紀ものあいだ日本企業のシステムを支え続けているオフコン。成熟した市場全体の先行きが一部で懸念される話がある一方、富士通は今後もオフコン事業を続けていく。2014年から提供開始したクラウドのオフコンサービスは、顧客のオフコン資産を守りながら、柔軟性や事業継続性の向上をはじめとするクラウドのメリットをもたらす。さらには通信プロトコル変換など、様々なクラウドサービスとの連携もあわせて強化することで、オフコンを軸とする顧客のICT最適化に貢献する。

 

 

オフコンの継続はお客様への責務

 

富士通株式会社 エンタープライズシステム事業本部 基幹サーバ事業部 オフィスサーバ開発部 部長 神尾 彰一 氏富士通株式会社
エンタプライズシステム事業本部
基幹サーバ事業部
オフィスサーバ開発部 部長
神尾 彰一 氏

 「オフコン上に構築したシステムは、お客様独自のビジネスモデルや業務フローを具現化した重要な経営資源であり、お客様の強みそのものです。富士通としてはオフコンが利用できる環境を継続し、お客様のシステムを支えていくことが責務です」と富士通 エンタプライズシステム事業本部の神尾氏は強調する。

 

 富士通のオフコン市場における大きな特長は、従来のオンプレミスに加えて、クラウドでのサービス「FUJITSU Cloud オフコンサービス」(以下、オフコンサービス)を2014年から提供している点だ。

 

 「お客様のオフコン資産をクラウドへ移行する際にも、当社オフコンOS『ASP』が利用可能なので、同じCOBOLアプリケーション、同じデータベース等を使い続けられることはもちろん、移行前と何ら変わらずに業務を継続していただけます。運用についても基本的に変更は不要であり、お客様のオフコン資産を継続して守ります」(神尾氏)

 

図:オンプレとオフコンサービスの端末は共通オンプレミスとオフコンサービスの端末は共通。

図:オペレーションパネルの操作もWebで可能オペレーションパネルの操作もWebで可能。

 移行作業は富士通の移行支援サービスなどもあり、スムーズに進められる。「従来のサーバリプレースとほぼ変わらないスケジュールで移行することが可能です。プリンターや端末も従来通り継続して使用できるため、今までの業務を変えることなく移行することが可能です」(神尾氏)

 

 クラウド化した場合、接続回線も気になるところ。富士通のオフコンサービスは、インターネットVPNや専用線などの幅広い接続方法に対応しており、既存回線の継続利用も含め顧客それぞれの環境に合ったものを自由に選ぶことが可能だ。

 

 「例えば、今まで取引先との通信でISDN回線を利用していたお客様は、クラウドでも同じ回線をそのまま利用可能です。お客様の拠点に回線収容装置を設置することで、ISDNインターフェースのデータをインターネット上はIPデータにして、回線収容装置がISDNインターフェースで通信できるようにしています。今までの回線をそのまま使えることで通信コストを削減できます」(神尾氏)

クラウドの利点をオフコンに

 

 オフコンサービスは顧客のオフコン資産を守るだけにとどまらず、強化も果たす。クラウドならではのさまざまなメリットが享受可能となる。

図:オフコンもオンプレミスからクラウドへ業務の中核をなすオフコン資産をそのままクラウドに移行できる。事業継続性とらなる利便性を提供。

 

 「オンプレミスの場合、増強のためハードウェアを変更しようとするとコストの観点ですぐに対応することが困難ですが、クラウドなら月単位でリソース増減を柔軟に行えるためスケーラビリティも大幅に向上することができ、投資を最適化できます。その上、ハードウェアの保守から解放されるクラウドならではの特長により、運用管理工数およびTCOの削減も実現します」(神尾氏)

 

 さらにクラウド移行で得られる大きなメリットが事業継続性の向上だ。富士通のデータセンターは物理的に堅牢であり、バックアップ体制も充実していることはもちろん「大規模な自然災害が発生した場合でも、お客様の大切なシステムやデータなどを守ります。また、24時間365日の監視体制であり、仮にハードウェアが故障したとしても自動でサーバを交換するといった体制を取っているため、お客様は普段通りの業務を継続できます」と話す神尾氏。あわせて、ソフトウェアの問題が発生した場合でも、担当SEにメールで自動連絡して迅速な対処を可能とする仕組みを用意するなど、あらゆる角度から顧客の事業継続性を高めている。

 

 

SaaS利用で外部と円滑に連携

 オフコンサービスでは、顧客はクラウドの一般的なメリットに加え、富士通ならではのクラウドサービスによる恩恵も受けられる。たとえば、社内の他システムや社外の各種サービスとの連携だ。オフコンの通信機能を利用して、取引先とEDI(電子データ交換)による電子商取引を行う際、通信相手は多種多様であり、用いられる通信プロトコルもさまざま。新たな取引先が新たな通信プロトコルを用いるなら、対応しなければならないケースも発生する。

 

 「従来のオンプレミスでは、各種通信プロトコルへの対応については、オフコン側のアプリケーション改修を行うことがその都度必要とされていました。一方で、富士通のオフコンサービスでは、当社の電子商取引用SaaSとの組み合わせによって、各種通信プロトコルに対応することが可能です。お客様は最小限の工数とコストと時間で、新しい取引相手と電子商取引が始められます」(神尾氏)

 

 オフコンサービスはすでに、流通/製造業を中心に100システムを超える豊富な導入実績を持つ。たとえばある製造業のお客様はオフコンのクラウド移行により、バッチ処理速度が2倍以上高速化して業務効率化を達成したなど、多くの効果を得ている。

 

 「事前にパフォーマンスを確認したいお客様向けに、30日間の無料トライアル環境を用意しています。また、データセンター見学会も随時開催しています」(神尾氏)

若手人材の育成にも尽力する
写真:オフコンの更なる継続と新しい技術の両立に意気込みを見せるオフコン開発メンバー達オフコンの更なる継続と新しい技術の両立に意気込みを見せるオフコン開発メンバー達

 富士通ではオフコンサービスを今後も長きにわたり継続して提供すべく、将来に向けての体制強化にも余念がない。

 

 「サービスの核はやはり人です。半世紀に及ぶオフコン開発の歴史の中で、多くのエンジニアが世代交代のタイミングになっています。当社ではその豊富な経験と資産を継続すべく、オフコンと新しい技術を両立できる20〜30代の若手エンジニアの育成に注力するなど、人材の充実化に努めています。並行して、お客様にサービスを提供するパートナー様への支援も従来通り続けられるよう体制を整備していきます」(神尾氏)

 

 機能や利便性についても、富士通のデジタルビジネス・プラットフォーム「MetaArc」で提供する各種サービスとの接続を強化し、オフコンとの連携性を高めるなど、継続的に拡充を図っていく。

 

 「オフコンは半世紀近く続いたプラットフォームであり、お客様のニーズを常に追い続けながら同時に安定稼働を実現する、日本的な技術の集大成とも言えます。継続して運用することはもちろん、新しい技術やサービスを追加・連携し、新旧それぞれのよいところを融合することにより、オフコンはさらに進化していくでしょう」(神尾氏)

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