デジタル変革にとって不可欠な“データの自由”を提供したい

新時代のデータ管理ビジョン 「データ ファブリック」とは

データ活用が上手くいかないと悩む企業が少なくありません。その理由はどこにあるとお考えでしょうか。

データの「重力」をできるだけ軽くすること。それが我々の使命です。
ネットアップ株式会社 常務執行役員CTO 近藤 正孝氏
ネットアップ株式会社 常務執行役員CTO 近藤 正孝氏

近藤年々増え続ける膨大なデータからビジネスに有効な情報を取り出し、どう価値につなげていくか。これはデジタル化が進展する中、多くの企業にとって重要なテーマといえるでしょう。しかし現状ではまだ課題もあります。その要因の大きな1つが、データのサイロ化です。

現在、オンプレミスやクラウドを適材適所で利用することが増えています。例えば、基幹系システムは従来通りオンプレミスで、Web/アプリ系システムはクラウドでそれぞれ運用するようなケースはその代表例でしょう。さらにクラウドと一概に言っても、パブリックや企業クラウド、SaaS/PaaS/IaaSなどといったように、様々な選択肢があります。

システムの種類や場所を選べるのは歓迎すべきですが、それぞれのITスタックは残念ながら標準化されていません。その結果、データがシステムの壁に阻まれて分散し、システムをまたいで流通・活用することが難しくなっている。このことがデータ活用の幅を狭め、デジタル変革を阻害する大きな要因となっているのです。

それに対しネットアップはどのような解決策を提示しているのでしょうか。

近藤オンプレミスでもクラウドでも、データがどこにあっても同じデータ管理方法で自由に連携・移動・活用できる仕組みがあれば問題は解決します。それを支援するのがネットアップのデータ管理ビジョン「データ ファブリック」です。

データ ファブリックとは、サーバーやアプリケーションレベルでデータを移動させるのではなく、データ管理レイヤーで効率よくデータを自由にやり取りできるようにしようというアプローチ。要するに、各システムからデータ管理だけを切り離し、シンプルな形で統一するわけです。


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システムの違いを意識せずにデータを自由に行き来させる

その実現により、ユーザーにはどのようなメリットが生まれるのでしょうか。

ネットアップが提唱する「データ ファブリック」

ネットアップが提唱する「データ ファブリック」

サイロ化された環境でも、データ ファブリックを適用すれば、マルチクラウド環境でのデータを自由に行き来させ、データ活用を飛躍的に進めることが可能になる

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近藤基幹系のアプリケーション、オンプレミスの仮想化基盤、パブリッククラウド、SaaSなど、様々なシステムの上に保存されているデータを、物理的な格納場所に関係なく一元的に管理し、異なるデータセンター、異なるデータ形式、異なるストレージ間で、データを移動・活用できるようになります(図)。それにより、オンプレミスとマルチクラウドを自在に組み合わせて保管場所を効率よく変更したり、相互にバックアップしたり、散在する拠点やグループ企業間をまたいで、データを自由に活用できるようになります。データ管理に関わる運用負荷も軽減される上、システム利用率の最大化やコスト削減にもつながります。

夢物語のように聞こえるかもしれませんが、データ ファブリックは、単なる構想ではなく、すでにご利用になれるソリューションとして具現化しています。実際のポートフォリオとしても、「In a Box(ハードウエアアプライアンスによる提供)」、「As Software(ソフトウエアによる提供)」、「In the Cloud(クラウドマシンイメージによる提供)」という3つの形式の下、オブジェクトストレージ、オールフラッシュストレージなど、お客様の様々な利用環境を想定した製品群をラインアップしています。


すでに効果を上げている事例もあるのでしょうか。

近藤もちろん国内外に様々な事例があります。国内大手のICTサービスプロバイダー「JSOL」はその一例です。同社では、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azureを始めとするマルチクラウド環境で、安全かつ効率的なデータ交換を実現するため、コロケーション施設に設置された「NPS(NetApp Private Storage)」を活用。データ管理手法が異なるオンプレミスとパブリッククラウド間のシームレスかつセキュアなデータ交換を実現しました。現在では、自社だけでなく一般のお客様向けにもサービス提供を開始しています。それが業界で先駆けて提供されたハイブリッドクラウドソリューション「J-Hive」です。

複数のクラウド間でセキュアなデータ連携や管理を実現できるのはすばらしいですね。デジタルビジネスの加速による低コストでのイノベーションが期待できます。


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さらなるデータ活用に向け新しいサービスの提供を予定

今後の計画や将来のビジョンについて教えてください。

近藤今後は当社のストレージだけでなく、他社のストレージ、あるいはOffice 365など、様々なデータサービスの上に当社が強みとするデータ管理レイヤーのプラットフォームを仕立て、共通機能はAPIで提供してパートナーとシームレスなエコシステムを作り出していきたいと考えています。

すでにそのための取り組みも始めています。例えば、ハイブリッドクラウド間での高速なデータ同期を支援する「Cloud Sync」はその1つです。最近、ビッグデータ活用に向け、パブリッククラウドをデータレイクとして利用するといった動きが加速しています。その際に問題になるのが、実際にクラウド上にオンプレミスの膨大なビッグデータを移行しなければならないこと。Cloud Syncを利用すれば、オンプレミスとAWSのデータを高速に同期するため、こうした問題を解消できます。

さらにSaaSデータをオンプレミスもしくは他クラウドへバックアップする「Cloud Control for SaaS」というサービスも早期に提供していく予定です。SaaSは便利なサービスですが、SaaSベンダー1社に預けることはデータの保護という観点からみると、企業にとってはリスクにもなる。それを解消するサービスです。

今後もデジタル化に伴い、データはこれまで以上に増大していくでしょう。そのデータを扱うために、時間や人的リソースといった移動コストが重い負担となってしまってはビジネスへの積極的な活用がままならなくなるでしょう。そうしたデータのgravity(重力)を可能な限り軽くすること。それがデータの専門集団としての我々の使命だと考えています。


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お問い合わせ

ネットアップ株式会社
〒104-0031 東京都中央区京橋 2-1-3 京橋トラストタワー
TEL : 03-6870-7600
URL : http://www.netapp.com/jp/
E-mail : ng-sales-inquiry@netapp.com

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