ユニークな取り組みで成長を続ける先進企業のノートPC活用術(前編)ノートPC全社員配布が経営に与えるインパクトとは?

  • Writer : MOTOKI HONMA
  • Data : 2018/1/25
  • Category : 業務改革

「日本を代表するインターネット企業になる」というビジョンのもと、スマートフォンに特化した広告配信プラットフォームを運営するアドテク事業と、ゲームアプリの開発などのコンテンツ事業を展開するユナイテッド株式会社。成長を続ける同社のビジネスを支える要因の1つに、社員一人一人の生産性向上を後押しするための、様々なオリジナルの取り組みが挙げられる。ここではその内容について紹介しよう。

デスクトップPCに引けを取らない
ノートPCのスペック

2012年にモーションビート株式会社と株式会社スパイアが合併し誕生したユナイテッド株式会社。先述のアドテク事業とコンテンツ事業の他に、社内からの新規事業創出やM&Aも行っており、事業規模の拡大とともに社員数も増加している。

そして、その社員すべてがノートPCを使って日々の業務をこなしているという。

ユナイテッド株式会社
コーポレートカルチャー本部 環境推進部 部長
井石 健太郎氏

「かねてから営業などの総合職の社員は、ノートPCを使って仕事をしていましたが、2年ほど前から、エンジニアやデザイナーも含めて、原則として全社員のPCをノートPCに置き換えました。一般的にクリエイティブ関連業務では、ハイスペックなデスクトップPCを使う印象があると思います。しかし、昔と違ってノートPCのスペックは、デスクトップPCと変わらなくなっているので、そのような業務でも違和感なく作業ができるようになったのです」

ノートPCの全社導入の経緯について、このように語るのは、同社コーポレートカルチャー本部 環境推進部 部長の井石健太郎氏。

なお、デスクに設置したモニターにノートPCをつないで作業を行っている社員も多いということで、感覚としては、デスクトップPCと何も変わらないということだが、それではなぜノートPCを導入しなければならなかったのだろうか?

この問いに対し、井石氏は「モバイルサービスを行う企業ということもあって、元々モバイル活用に対する意識は高かったのですが、会社が成長していく過程で、より生産性を上げようという狙いが理由の1つにあったと思います。例えば、それ以前はちょっとした打合せを行うにも、会議室を予約したり、資料を用意したりする必要がありました。しかし、すべての社員がノートPCを持つことで、会議資料や議事録のペーパーレス化なども実現できますし、気軽にミーティングを行うことも可能になります。カフェや執務スペースに設けられた共有スペースなどにそれぞれがPCをもってパッと集まればよいのです。また、産休や育休を経て復職する社員が増えていく中で、例えば『子供が体調を崩したときに在宅で仕事がしたい』という声が多く聞かれました。そのようなニーズに対応する環境の構築に一役買えることも目的でした」と答える。

また、同社の本社は隣り合う2つのビルにオフィスが分かれているが、その間の行き来がしやすくなり、これまで以上に事業部間のミーティングが頻繁に行われるように――。ミーティングが効率よく実施できるようになったことで、社内コミュニケーションやコラボレーションが活発化したのは大きなメリットだ。このような動きがイノベーション創出のきっかけになることは言うまでもないだろう。