人気グルメサービスRettyのAI開発ケーススタディ(前編)50万円で実現するAI活用法

  • Writer : MOTOKI HONMA
  • Data : 2017/12/14
  • Category : 業務改革

第3次人工知能ブームといわれる中、様々な分野でAI技術が活用されるようになった。とはいえ、AIはまだ一般企業のビジネスに活用されるほど一般化しているとはいいがたいのも事実。しかし、実際のところ、AIの導入はそれほどハードルが高い訳ではないようだ――。今回はそんなことが実感できる人気グルメサービスRettyの事例を紹介しよう。

実は裏でAIが活躍している?
あの人気グルメサイトのサービス

Retty(レッティ)」は、飲食店に対する口コミ情報を集めたサービス。Webサイトとスマホアプリで利用できるが、口コミは実名で投稿されているため、“信頼できる人からお店探しができる”ことから、ここ数年、20~40歳代の男女を中心に人気を集めている。2011年6月にサービスを開始して以来、利用者数を着実に伸ばし、2017年5月には、月間利用者数3,000万人を突破。「食べログ」や「ぐるなび」など、古くからある大手グルメサイトと肩を並べる存在に成長した。

Retty株式会社
CTO 樽石将人氏

そして、このサービス、2016年から深層学習(ディープラーニング)などのAI技術を活用して、それまで人の手で行っていたいくつかの作業を自動化しているというのだ。
最初にAIを導入したのは、ユーザーさんが投稿する飲食店の外観や内観、料理などの写真を解析して、自動的に分類する作業でした。そして、投稿された口コミの文字情報を解析し、そのお店のジャンルや特徴などを判別することなども一部自動化しています」

AIの活用方法について、こう説明するのは、Rettyを提供するRetty株式会社のCTO(Chief Technical Officer:最高技術責任者)を務める樽石将人氏。

では、AIを活用するきっかけはどのようなことだったのだろうか?この問いに対して、樽石氏は「AIの活用は必然だった」と答える。

同社では、Rettyのサービス開始後、数年は、店舗の口コミ情報を蓄積することに注力。その後は蓄積されたビッグデータを解析することでユーザーの役に立つ情報を提供するフェーズに移行することが、元々、計画に定められていたようだ。

そして、いよいよビッグデータ解析を行おうとした時「たまたまビッグデータ解析の分野でAIというワードが注目されていたため、それを活用しよう」(樽石氏)と考え、AI導入のプロジェクトが開始されたということである。