クリエーターの働き方って変わりましたよねクリエーターをつなげるクラウド利用〜株式会社SELFISH ART DIRECTOR 北村 大輔氏(後編)

  • Writer : SEBASTIAN KUBO
  • Data : 2018/01/11
  • Category : デジタル活用、働き方改革

クラウド環境が整備されたからできる
デザイン会社の働き方

2008年にSELFISHを設立した北村氏。当時は打ち合わせをし、オフィスに戻ってデザインをするといったサイクルで働いていたという。

「計画的に独立したわけではなく、流れで独立した感じだったんです。だから、パソコンを一台ずつ買っただけでした。当時はWEBデザインがメインだったので、作業分担は僕が打ち合わせに行ってベースのデザインをして、オフィスにいるスタッフがコーディングするといった感じでした。だから、僕が止まると納品できないんですよ。ただ、打ち合わせにいかないと仕事がないので、打ち合わせに出ては戻って、出ては戻っての繰り返しでした」。

ノートPCを持って歩くこともあったがスペックが追いつかず結局、作業をするためにオフィスに戻る事になっていたという。

「地方取材時には、スタッフに電話でデザイン部分を手伝ってもらうんですが、手書きのデザインイメージを写真メールで送るんですよ。やっぱりそれだと完成形のイメージを共有できなくて作り直しなんです。作業の統一もきちんとできていなかったのでその場しのぎなんですよね。確認も外でしますが作業ができなくて、特に紙のデザインの修正が来た時はてんやわんやでした(笑)」

組織を大きく広げずに自分たちの好きな仕事をしながら良いデザインを作ることを目標に会社を立ち上げたが、当時は作業に追われる日々が続いたという。では、転換期はいつだっただろうか?

「2013年ぐらいからですかね、少しづつ働き方が変わって来たのは。出張用にノートPCの作業環境はあったので作業ができる事はわかっていたのですが、やっぱりデスクトップPCに慣れているので不安はありました」。

当時はクライアントの会社内で作業しなければならない案件は、デスクトップPCを持ち込んで作業していた事もあったという。

「軽い作業であればノートPCでも問題ないですが、システム構築などは、慣れたPCの方が作業効率が良かったというのもあります。でも、毎回毎回運ぶのが大変で、だったら、いっそスタッフのメインPCをノート型にしようと決めたところから劇的に働き方が変わりましたね」

では、作業環境を変えた事でのメリットはどこにあったのだろうか?

「一番はどこでも作業ができるようになった事です。みんなが作業に適した環境で仕事するのでオフィスにスタッフが誰もいないって事があるようになったんです。わざわざオフィスに戻らなくても、必要であれば外でミーティングをして情報を共有することができるようになったので『近い場所で会おうか』みたいな感じで仕事ができるのはやっぱり楽ですね。ただ、なんだかんだで、みんなオフィスに帰ってくるんですけどね。いないのは僕だけ(笑)」。

オフィス外で仕事をすることやスタッフがバラバラの場所で働く事でのデメリットはないのだろうか?

「僕はあんまり感じたことはないです。僕はオフィスに出たり入ったりを繰り返さなくてよくなったので、移動が楽になって働く時間が短くなりました。ただ、他のスタッフはわかりません。僕がどこにいるのかが、ますますわからなくなった事ぐらいじゃないですかね」。