クリエーターの働き方って変わりましたよねクリエーターをつなげるクラウド利用〜株式会社SELFISH ART DIRECTOR 北村 大輔氏(後編)

  • Writer : SEBASTIAN KUBO
  • Data : 2018/01/11
  • Category : デジタル活用、働き方改革

クラウド環境がもたらす
効率性と利便性

SELFISHではクラウド環境を使い、より効率的な作業を目指しているという。

「クラウド環境を導入したのは、スマートフォンとPC間の送信メールを共有したいという目的でgoogleのサービスを導入したのがきっかけでした。その後、納品後のデータを保存していたハードディスクを買い足す段階で、クラウド環境を試験導入したんです。これが使ってみると別々の場所で働くにはすごく便利だったんです。フォルダに共有をかけるだけでスタッフ間で共有できる。共有をかけた時点でメールに通知がいくので、検索するとすぐに見つかる。かなり楽だってなりましたし、データの落とし忘れも無くなりました」。

クラウド化の魅力はそれだけではないという。

「クラウド上はリスト表示になっているので、フォルダのルール決めをしないと相手がわからないんです。フォルダがスタッフ間で統一されたことで、作業前の資料整理が丁寧になり作業効率が上がったことや、作業に関わっていないスタッフが見てもわかるようになったり、メリットは大きかったですね。デバイス間の共有が簡単になった事も僕には大きかったです」。

ノートPCは場所がないと開けないが、スマートフォンやタブレットは場所を選ばず開けることに特徴があるという。またプリントアウトせずに紙のように使えるタブレットは重宝しているという。

「デザインへの修正は印刷した紙に赤字が入ったPDFが送られて来ます。昔はプリントアウトしていましたが、プリントアウトするよりもタブレット表示し書き込みながら修正する方が楽で早いんです。紙だと捨てるんですが、データなので他のスタッフがどういう修正を受けたかなどが共有でき、作業の受け渡しもすごく便利になりました。」

また、デザインの現場では各デバイスに役割を持たす事も重要だと言う。

「各デバイスには得意不得意があるような気がするんです。例えばデスクトップであれば移動は苦手ですが、重たい作業には向いている。ノートPCはオールマイティだが、モニターがないと効率が悪かったり、タブレットは紙の代わりにはなるけど企画書を作るには少しスペックが低い、スマートフォンは持ち運ぶには最適だけど、電話の延長なので作業にはあまり向かないなどそれぞれ特徴があります。うまく組み合わせる事でより効率的な働き方ができるようになると思うんです。今後、テクノロジーが変化して、もっと楽にどこでも作業できるようになると面白いですよね。ウエアブル端末を活用すればモニターがなくてもノートPCで作業できてしまうだろうし。けど、みんなが眼鏡型ディスプレイをかけてたらちょっと怖い気がしますけど(笑)」。

今後、テクノロジーが進化すれば働き方がより変わっていくのではないかと北村氏は語る。

「デザイナーでもクリエイターでも、何かを作る人はなるべく外で刺激を受けた方がいいと思うんです。だって、自分の経験しか表現できないじゃないですか?だったら、今ある環境だけじゃなく新しい環境の中で作業するのがいいと思ってます。新しいデバイスができればそれに合わせたデザインが生まれるし、そしたら何作ろうってワクワクしますよね。昔みたいに手作業でできなかった事が今はできる時代ですし、今後、もっともっと進化していくと思うんです。それに合わせた働き方をしながら、何かを作っていけたら幸せですよね」。