介護との両立に悩んでフリーランス経理へ転身企業の管理部門強化を「個人」&「チーム」で支える

  • Writer : 株式会社Waris
  • Data : 2017/11/13
  • Category : 女性活用、テレワーク

リモートワークは子育て中の女性にニーズが大きい印象だが、時間と場所を選ばない働き方を求めるのは介護世代も同じだ。超高齢化社会において、深刻さを増していく介護離職。新しい働き方を見つけたことで、介護離職の危機を乗り越えた女性を取材した。

仕事に時間や場所は関係ない?!
取引先でカルチャーショック

「フリーランスになりたての頃は会社員時代の感覚が抜けなくて、オフィスにいないと仕事をしていないように思われてしまう?と心配していました」

そう語るのは、フリーランス経理として働く山下裕子さん。数社のスタートアップで経理と財務の仕事を引き受ける、経理のベテランだ。経費精算、振込、売掛金の管理といった一般的な経理業務にとどまらず、豊富な知識と経験を生かし、社内の経理のクオリティ向上をさせることで会社の価値を高める一助になればと日々奔走している。「業務の一部を分割して丸投げするアウトソーシングではなく、フリーランスでも会社の中に入り込むからには、私が経理を担当するメリットを感じていただく必要があると思っています。財務基盤を盤石にすることで、経営の一部を支えていけるように努力しています」

経理のフリーランスとして働く山下さん

そのように“ただの経理”で終わらないために、山下さんはクライアント企業の経営者やスタッフとのコミュニケーションを心がけていると言うが、実際に出社するのは各社週1日〜数日程度。やり取りの要となっているのはChatWork(チャットワーク)、Slack(スラック)等でのチャットや、Google ハングアウトやappear.in(アピアイン)を使って行うオンライン会議だ。

そんな山下さんも当初は冒頭のように「オフィスにいなければ」という感覚が強く、経理作業そのものに対しても「リモートでは無理、出社しなければできないもの」と思い込んでいたと言う。

その考えを崩すきっかけになったのが、フリーランスになって初めて仕事を共にしたスタートアップのワークスタイルだった。「経営者の考え方も大きいと思うのですが、もともとフリーで働いていたエンジニアの方も多く、“結果を出すのが目的だよね”という考え方。自己管理がきちんとできるのなら、時間や場所にこだわらないという働き方を目の当たりにして、大企業が長かった私はカルチャーショックを受けました」

フレキシブルにタスクをこなす社員たちの姿から、「経理としてもこんなふうに働いていけるように、自分のスタイルを作っていこう」と新しい働き方に開眼した山下さん。コミュニケーションツールとしてITを活かすだけでなく、会計システムにクラウドシステムを導入することで、オフィスでやるべき作業、在宅でやるべき作業の分別を確立していった。