人材不足に悩む地方企業が
女性や関東関西の優秀人材を「リモート活用」

  • Writer : 株式会社Waris
  • Data : 2017/11/20
  • Category : 女性活用、テレワーク

「リモート」「女性活躍」といえば、東京や大阪などの大都市で、大企業もしくはベンチャーの若手社長が活用しているようなイメージを持たれがちだろう。しかし、九州の大分市に、早くから子育て中の女性に着目し、ITを導入して先進的な働き方を実践している建設会社がある。

土木会社なのに女性率が高い、驚きの理由とは

1987年、大分県大分市で創業した株式会社コイシ。土木工事測量と土木支援商品の開発・販売、3Dモデル作成などの事業を展開し、現在は大分県と福岡県の計5か所に拠点を広げている。“男社会”とされる建設業界にあって、同社は従業員66名中31名が女性で、女性率47%という異例の高さ。しかも、業界未経験で子育て中の女性を多く採用している。

代表取締役の小原文男さん(真ん中)と、北九州開発事務所で働く2人

普段オフィスで働く女性たちが現場を見ることで、仕事のやりがいを実感できる

代表取締役の小原文男さんは、27歳で土木の世界に入り、現場監督を経て33歳で独立。経営が厳しい時期もあったが、九州各地のダムや道路の工事測量を手がける一方で、土木支援商品も開発。豊富な現場経験から生み出す商品は「大分県ものづくり大賞」「特許庁長官奨励賞」など数々の表彰を受け、オリジナルの企画開発や技術力にも定評がある。

コイシの強みの一つは、ダムや道路などの大規模土木工事で、設計データを3D(3次元グラフィック)化する技術だ。会社の拡大に伴い、小原さんは3DCADを使える人材を多く雇用したいと考えた。だが、大分市ではなかなか見つからない。そこで、斬新なやり方を打ち出したのだ。

「地域のお母さんたちに3DCADの操作を教えて、働いてもらおうと思ったんです」(小原さん)。

2011年の夏、「女性のための土木図面・3DCAD講座説明会」と題したチラシを近所に配付。「CAD未経験者 大歓迎!」とアピールしたことが功を奏して、注目を集めた。図面の見方と3DCADの操作を学び、講座終了時のテストに合格すれば、コイシのスタッフとして働くことができる。これまで講座を通して21名を採用。“地域のお母さん”を即戦力へと育成していくことに成功したのだ。