自然のある場所で働きたい!大手メーカーを退職し、リモートワークでキャリアシフト

  • Writer : 株式会社Waris
  • Data : 2018/1/24
  • Category : 女性活用、テレワーク

働き盛りの現役世代が、Iターンを選ぶケースが増えている。自然に囲まれた環境で働き、子育てをしたいと考えるとき、ネックになるのはやはり仕事の問題だ。地方で転職先を探そうとしても、都会での仕事と同等の報酬を得ることは容易ではない。そんな課題を、ITツールを活用したリモートワークで乗り越えようとする人たちがいる。地方移住を目標に、キャリアシフトを図るひとりの女性に話を聞いた。

「自然のある場所で暮らしたい」
大手メーカーの職を辞して移住準備

広島県尾道市と、愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」。海と山が作り出す美しい景観で知られるこの道の中ほどに、大三島(おおみしま)という愛媛県最大の島がある。この島に家族で移住することを目指し、大手メーカーの職を辞して、自身のキャリアを模索し始めた女性がいる。夫と、5歳の息子と共に、都内で暮らす鷲尾優美さん。マーケティングの専門家として13年間、市場調査やトレンド分析、戦略立案まで、第一線で活躍してきたキャリアを持つ。

鷲尾優美さん

「以前から、旅が好きだったんです」と語る鷲尾さん。多忙な仕事の合間を縫って、家族で北海道や瀬戸内の島々を旅したり、友人の家族と一緒にキャンプをすることが趣味だった。旅館で出される料理を食べ、名所旧跡を巡る日本型の観光旅行よりは、キッチン付きのコンドミニアムなどに滞在し、その土地の食材を料理して食べたり、地元の人と触れ合ったりする長期滞在型の旅行に魅力を感じていた。

東京で働き、休暇になると地方滞在やキャンプを楽しむ生活を送るうち、「きれいな景色を見ながら暮らしたい」という思いを抱くようになった鷲尾さん。同様に東京を離れることを考えていた夫と共に、2年後をめどに地方移住の計画を立て始める。一般的な子育て世代の夫婦なら、「いつか田舎でのんびり暮らしたいね」と話し合ったとしても、すぐに実行に移すことは難しいだろう。だが、鷲尾さんは違った。観光産業に足を踏み入れようと、大手メーカーの正社員というキャリアを手放すことを決断。会社を退職し、体験型の旅行を提案するWebサイトを自身で立ち上げたのだ。

とは言え、Webサイトを公開しただけでは、多くの人に読んでもらうことは難しいとすぐに挫折。プロモーションの大切さを実感した鷲尾さんは、東京にいる間にWebプロモーションについて学ぼうと、子育て情報を発信するメディアに週2日ほどのペースで参画。SEOの仕組みを学ぶことにした。さらに、世の中のニュースをマーケティングの視点から紐解く「ニュースノギモン」も独自に運営し、情報発信を続けている。

さらに残りの週3日は、フリーランスとして、リモートワークで大手IT企業の戦略立案をサポートしている。「東京にいるうちに何社かのお客様とにしっかりコミュニケーションを取り、信頼関係を築ければ、将来大三島に移住しても、リモートで仕事を続けることができると考えています」と鷲尾さん。たとえば月に一度、対面ミーティングのために上京するとしても、東京と地方の生活コストの差額で、交通費を吸収することが可能だろうというところまで、具体的な計画を立てている。