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働き方ベーショForum2017 レビュー

ソリトンシステムズ 執行役員 松本 吉且 氏

モバイル/テレワーク導入は
セキュリティリス
安全な働き方改革」ンフラとは

ソリトンシステムズ
執行役員

松本 吉且

ソリトンシステムズ

働き方改革に向けて、モバイルワーク環境を整備する企業が急増中だ。しかし、そこには「情報流出のセキュリティリスク」「メールの閲覧だけにとどまらない生産性の向上」「マルチプラットフォームへの対応」など困難な検討課題がある。ソリトンシステムズの松本吉且氏が、これらの解決策を指南した。

モバイルワークの実現には3つの課題が立ちふさがる

 働き方改革を推進するなかで、いつでもどこでもどのデバイスからでも仕事を進められるモバイルワーク環境を整備する企業が増えている。スマートフォンの普及と企業情報システムにおけるクラウドの浸透によって、一昔前よりも安価にモバイルワーク環境を構築することが可能になったためだ。

 ただし、ソリトンシステムズの松本氏は、「モバイルワーク環境の構築に取り組むと、3つの課題に遭遇することになります」と指摘する。①マルウエアやシャドーIT、デバイスの盗難・紛失から重要な情報を守るセキュリティ対策、②次々に舞い込むタスクを整理して生産性を高めるプロダクティビティ、③スマートフォンやWindows、Macなどさまざまな端末からの利用を可能にするマルチプラットフォーム対応──の3つだ。

 実際にモバイルワーク環境を構築している同社では、これらの課題を解決するためのシステムを開発。これをソリューションとして外販するのが「ClearDeck」である。

モバイルワークの課題を解決

モバイルワークの課題を解決

ClearDeckは、実際にモバイルワーク環境を構築する際に遭遇する3つの課題を解決する。

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独自に開発した技術でデータ流出を防ぐ

 ClearDeckを一言で表現すると、「業務上のタスクをセキュアな環境で一元的に管理するワークスペース」である。「Office 365」や「Salesforce」「Box」などのクラウドサービスと連携し、統合する機能を備えている。

 ClearDeckでは、情報流出のリスクを低減するために、同社が独自に開発した「セキュアコンテナ」という機能を採用している。この機能の基本的な仕組みは、デバイス上に「セキュアコンテナ」という安全な領域をつくり出し、この上ですべての機能を実行することだ。コンテナ内は高度に暗号化されるとともに、ほかのアプリから隔離されているので、データがコンテナの外へ流出する恐れはない。コンテナ外へのコピー&ペーストは禁止することが可能なので、利用者の手を介したデータ流出も防げる。

 デバイスにデータを残さないように設定することも可能だ。この場合は、オンラインでの利用となる。一方、オフラインでの利便性を維持したい企業向けに、デバイスにデータをセキュアに残すような設定も可能にした。松本氏は「セキュリティポリシーはお客様によって異なります。柔軟に対応できることを目指しました」と語る。

 デバイスの紛失・盗難時には、利用者がリモートワイプ(遠隔操作によるデータ消去)を実行すれば、コンテナ内のデータだけを削除することが可能。デバイスが戻ってきた場合は、ClearDeckを再インストールするだけでリモートワイプの実行前と同じ状態に復帰できる。

 認証方法には、デバイス認証とユーザー認証を使った2要素認証を採用。このほかにも、クライアントとサーバー間の通信ではTLS(Transport Layer Security)の相互認証を使用する、クラウドサービスへのログインではOpen IDによるユーザー認証を使用する──など、多層的な不正アクセス対策を講じている。

「GTD」を取り入れて仕事の生産性を向上

 仕事のプロダクティビティを上げるために、ClearDeckは「Getting Things Done(GTD)」という考え方を取り入れていることが大きな特徴だ。

 GTDは、生産性向上コンサルタントであるデビッド・アレン氏が著書『仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法』(原題:Getting Things Done)で提唱した、ナレッジワーカー向けの仕事術。この手法の骨子は、重要度や難易度といったタスクの内容を問わずに、仕事をするシーンや場所ごとにやるべきことを整理しておくことだ。松本氏は「混沌としてあふれそうな状態を、具体的で可視化された行動リストにする仕組みです」と評する。

 ClearDeckはメールだけでなく、「メモ」や「その他の情報」をインボックスに集約している。インボックスに入っている情報を、仕事をするシーンや場所ごとに分類したToDoリストに変換していく仕組みによって、GTDの考え方を具現化しているのだ。

 たとえば、ほかの社員から何らかの作業を依頼するメールが届いたと想定しよう。このメールを開くと、画面の下部に「To Do登録」というメニューが出る。これを使って、ToDoリストに登録する。この際に、この仕事をするシーンや場所(「個人」「パソコン」「電話」など)を選ぶことで、シーンや場所ごとのToDoリストが整理される仕組みだ。これと同様に、「メモ」や「その他の情報」を起点としてToDoリストを作成することも可能。仕事をするシーンや場所の分類は、「通勤中」「客先」といった具合に利用者が自由に編集・追加できる。

 インボックスに「Office 365」や「Salesforce」「Box」など外部のクラウドサービスで管理する情報を取り込むこともできる。REST APIを利用しているので、クラウドサービスの情報を自動的に取り込むことが可能だ。

 松本氏によると、年内にはグループウエア「G Suite」や名刺管理「Sansan」などのクラウドサービスとの連携も予定しているという。

「GTD」の考え方を導入

「GTD」の考え方を導入

ClearDeckでは、プロダクティビティを向上させるために「Getting Things Done(GTD)」の考え方を取り入れている。

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場所やデバイスが変わっても業務をシームレスに

 ClearDeckでは、マルチプラットフォームに対応するためにスマートフォンやタブレット(Android、iOS)、パソコン(Windows、Mac)の各種OSに対応したアプリを提供する。スマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPCのそれぞれで、画面サイズに依存せずに共通のユーザーインターフェースが利用できる。画面の大きさに合わせて、表示する要素やサイズを調整しているため、画面が小さいスマートフォンでも使い勝手が落ちることはない。

 ClearDeckの利用料金は、10ユーザーの場合で月額1000円。1人のユーザーが最大5つのデバイスから利用できるので、オフィス内ではデスクトップPC、出先ではスマートフォンといった使い分けも可能だ。

 松本氏は「働き方改革では、いつでもどこでもどのデバイスからでも仕事ができる環境が重要ですが、それに加えて、プロダクティビティを向上させるためには、場所やデバイスが変わってもシームレスに業務を進められることも大切です」と指摘する。

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