中小ビルTOPICS

働き方改革を背景にマンスリー型オフィス登場

ありそうでなかった「必要な期間だけ利用」するスペース

2018/02/14
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都心部を中心に増加している、レンタルオフィスやシェアオフィス。個人やスタートアップ間もない企業だけでなく、規模が大きい企業がサテライトオフィスとして利用するケースも増えている。そうしたなか、個人や企業ではなく、「プロジェクト」チームを対象にした、新しいオフィス形態が登場した。事業プロジェクトの終了とともに解散するケースに対して、短期間での利用を可能にした高機能オフィスだ。


JR品川駅から徒歩4分のオフィスビルの1フロアに、まるでマンスリーマンションのように期間限定で利用できるオフィスがある。不動産のマネジメントや賃貸仲介を手がけてきたザイマックスが運営する「XYMAXプロジェクトオフィス」だ。

プロジェクトオフィスの内観

プロジェクトオフィスの内観

スターゼン品川ビル4階に入居している

スターゼン品川ビル4階に入居している

このオフィスの最大の特徴は1カ月間からの短期利用が可能なこと。一般の賃貸オフィスの契約期間は年単位で、1カ月単位という短期間で利用できるオフィスを探すのは非常に難しい。ただ、社内で突発的なプロジェクトが立ち上がったり、短期間だけの事業を受注したりした場合に、社外の人員も含めて20~100人のチームを結成することがある。しかし、いつ発生するかわからないプロジェクトや、期間限定のプロジェクトのためにスペースを常に用意しておくのは経営上の負担が大きい。

こうしたプロジェクトを対象にしたオフィスニーズが、IT企業を中心に高まっているという。ザイマックスのプロジェクトオフィスは、これに応えたものだ。

パソコンさえあればオフィスを開設できる

期間限定のプロジェクトなど、一時的なオフィスニーズの選択肢として、すでにレンタルオフィスやシェアオフィスなどがある。ただ、これらのオフィス形態の利用者は、個人やベンチャーなどの小企業が中心だ。スペースが限られており、収容可能な人数が少なく、セキュリティーも高くないなど、規模や設備が十分とは言い難いところも多い。利用料金も高めに設定されている。大人数を収容できる選択肢としては貸会議室を利用することも考えられるが、オフィスとして使うには設備が不十分。また、数時間単位での料金設定になっているため、月単位で借りれば高額になってしまう。

ザイマックス モバイルワークオフィス事業部の平井淳氏は「プロジェクトオフィスのように、大人数が短期間だけ利用できて、基本的な設備を備えたオフィス空間はこれまでにほとんどありませんでした」と話す。

XYMAXプロジェクトオフィスには、収容人数8~30人規模のオフィススペースが8部屋用意されており、幅広い人数に対応できる。入退室の記録管理や部屋ごとに独立したネット環境を備えるなど、セキュリティーも高く、基本的な什器も揃っている。通常、新たにオフィスを開設するには、数週間~2カ月程度を要するが、プロジェクトオフィスは、パソコンさえあればすぐにでも仕事に取り掛かれるのだ。共用の会議室やリフレッシュルームを備えている点も利便性が高い。

高いセキュリティー機能を備える

高いセキュリティー機能を備える

利用料金は公表していないが、定額制で、賃貸契約ではないので入居工事、原状回復などの費用は原則として不要だ。水道光熱費やインターネット通信費用は毎月の定額利用料に含まれる。必要なときに必要なだけ使える、まさにマンスリー型のオフィスなのだ。


文:木内渉太郎、写真提供:ザイマックス

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