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ストレスを解消するオフィス緑化
「緑視率」基に効果を見える化したサービスも

2018/05/30
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従業員のストレス対策は企業の喫緊の課題だ。「働き方改革」として労働時間の削減や仕事量の調整などに取り組む企業が増えている一方、オフィス環境のあり方から見直す動きも活発になっており、オフィスの緑化に取り組む企業も見られる。緑化がストレス解消などに一定の効果があると考えられているからだ。最近では、科学的なエビデンスを基に、緑化の効果を見える化したサービスも登場している。


一般的に知られている植物・緑化の作用として、インテリア性や空気清浄、ストレス軽減、生産性の向上などが挙げられる。オフィスに植物があることで、気分が和らいだり、効率が上がったりするだろうということは、なんとなく実感できる話だ。しかし、たくさんあればいいという話ではない。植物が多すぎると、それはそれでかえって働く環境にはそぐわなくなるだろう。

そこで、空間における植物の適正な量に対する考え方として、「緑視率」という指標がある。緑視率とは人の視界に占める緑(植物)の割合のことだ。街並みやいろいろな施設において、一定の視点から見える緑の割合を示す指標として用いられることが多い。しかし、最近では、オフィス空間における緑の割合においても、緑視率という考え方を持ち込むケースが出ている。

緑視率をベースとしてオフィス空間に最適な緑化を施し、その効果を見える化するサービスが「COMORE BIZ」(コモレビズ)だ。総務事務やオフィス環境の管理などを手がけるパソナ・パナソニック ビジネスサービスが、日本テレネットと協業で始めた。デザインパートの協力会社として、パーク・コーポレーションも名を連ねている。すでに、東京建物の本社オフィスや、眼鏡チェーン店「JINS」を運営するジンズが東京・飯田橋に開設した会員制ワークスペース「Think Lab」にも導入されている。

COMORE BIZを導入した光景を見てみよう。

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東京建物の本社オフィス

東京建物の本社オフィスでは、デスクの境に設置されたプランターや、天井から吊り下げられた植物の枝葉が、パーテーションの役割を果たしている。葉の隙間から向かいのデスクや他の従業員の顔が見えるため、コミュニケーションを完全に遮断してしまうことはなく、爽やかで開放的な印象を受ける。

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ジンズが運営する会員制ワークスペース「Think Lab」

一方、禅寺をイメージしたというThink Labでは、背の高い植物がスペースを区切り、集中力を高めるための空間を作っている。植物も一種類のみで、静かで落ち着いた印象を受ける。

「COMORE BIZは、植物の配置とメンテナンスをするだけの緑化サービスではありません。植物のストレス軽減作用を最大限に発揮させるために、『エビデンス化』『デザイン化』『見える化』という3つの特徴を備えています」。

そう語るのは、パソナ・パナソニック ビジネスサービスの代表取締役副社長 岩月隆一氏だ。

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パソナ・パナソニック ビジネスサービスの代表取締役副社長 岩月隆一氏


文:木内渉太郎、写真・資料提供:パソナ・パナソニック ビジネスサービス

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