ナブコ自動ドア 「インテリジェントecoドアシステム」不要なドアの開閉を減らし室内環境の改善に大きく寄与する自動ドア

横切る人には反応せず、通り抜けたい人が来た時にドアが開くという自動ドアが話題だ。人通りの多い空港や駅ビル、商業施設や宿泊施設などのエントランスへの活用で室内環境改善に大きな効果を発揮する。人の動線を検知する「インテリジェントecoドアシステム」について、ナブテスコの商品企画部長 後藤田純氏にお聞きした。

横切り通行には反応せず自動ドアの不要な開閉を削減

ナブテスコ株式会社 住環境カンパニー 商品企画部長 後藤田 純 氏

 2020年に向けて、いま商業施設や宿泊施設、空港・駅ビルなどの開発や更新が活発化している。一方で、目前に迫る超高齢化社会に向けて、病院や高齢者・福祉施設、公共空間の環境改善の必要性が叫ばれている。

 こうした不特定多数の人々が出入りする建築物のエントランス空間は、バリアフリーや室内環境の安定、省エネルギーに配慮して設計する必要がある。

 だが、人の往来が多い空港や駅ビルなどのエントランスでは、自動ドアの前を横切る人をセンサーが検知し、長い間、ドアが開いたままになるという課題があった。夏は暖気が、冬は寒気が流入して室内にいる人の快適性を損なわせ、空調効率も大幅に低下する。不要な開閉を減らすために、従来はタッチスイッチ式の自動ドアが使われることが多かったが、両手に荷物を持った人や車いすを利用する人が通行する際は、タッチ動作がバリアとなってしまう。

 これらの問題を解決した画期的な自動ドアが、いま大きな注目を浴びている。自動ドアブランド「NABCO」のメーカーであるナブテスコが開発し製造する「インテリジェントecoドアシステム」だ。横切る人には反応せず、通行したい人が来た時にのみ開くというシステムだ。

図1 不要な開閉を減らし快適な室内環境を実現
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72のスポットに向けたセンサーが通行人の動線を読み取る

 具体的なシステムは、次の通りだ。まず、奥行き6×幅12の72のスポットで通行人を検知する「ベクトルサーチ」というセンサーが、個々のスポットの反応によって通行人がどのように進んだかを読み取る。そして、通行者の動線がドアに向いているときにのみ開くという、画期的な仕組みだ。同様の検知方法で、人が通過したと判断すると、ドアの前を横切った場合でもドアは開かない。

 具体的にどのようなシーンで導入すれば効果的なのか。後藤田氏は、次のように解説する。

 「空港では、エントランス前にバスターミナルを配置するケースが多く、バス停に向かう人たちがエントランスの前を頻繁に横切り、不要な開閉が多くなってしまいます。空港エントランスにインテリジェントecoドアシステムを採用すればこうした開閉を減らし、空調効率を大幅に改善できます。

 また、あるコンビニエンスストアでは、入り口付近にコーヒーマシンを設置したことで、常にエントランスのセンサーが人を検知して開いたままの状態が多く、店舗側が困っていました。このシステムの導入で不要な開閉をなくすことができました」(後藤田部長)。

 このほか、多くの荷物を持った人や、ベビーカー・車いす利用者などが出入りする宿泊施設や商業施設のエントランスでは、手動のタッチ操作がバリアとなるが、そんな不便さも解消できる。

不要開閉の削減で空調機の消費電力量約20%削減

 「インテリジェントecoドアシステム」導入のメリットは大きく3つ。

 まず、「室内環境改善」だ。自動ドアの不要な開閉が減ることで、寒気、暖気、埃の流入を削減できる。これにより室内の温度変動幅が小さくなり、空調電力量が削減するので、「省エネルギー」にも貢献する。汎用自動ドアやタッチスイッチ式自動ドアは、扉が閉まり始めるまでに一定時間が必要だが、人の動きを読み取る「インテリジェントecoドアシステム」はその時間も短縮できる。また、タッチ動作を不要とすることで、「バリアフリー」を確保する。タッチスイッチ式の自動ドア特有の、タッチ動作からドアが開くまでの“待たされ感”も感じずに済む。

 具体的に、某鉄道駅でのモニター(図2)では、汎用自動ドアと比較した場合、開放時間※1、および不要開放時間※2が約45%※3も削減した。また、タッチスイッチ式自動ドアと比較しても、不要開放時間が約30%削減している。

 後藤田氏は、設計面でのメリットについても説く。「例えば、人通りの多い通りに面した店舗の設計では、不要な開閉を防ぐために外壁面からドアを少し凹ませてレイアウトすることがあります。ドアを横切る通行者に反応しないこのシステムであれば、必要な床面積を効率的に確保できます」。

 「インテリジェントecoドアシステム」の導入に当たっては、ナブコグループでトレーニングを受けたスタッフが現地のレイアウトを確認し、商品効果の有無を事前に判断したうえで、相談にのる。また既存の自動ドアとの置換工事では、機種によってはセンサーを交換するだけの簡単な工事で済む。

 これまでの導入事例では、「東京国際空港(羽田)」に70セット採用されたケースがある。さらにコンビニエンスストアでの導入事例もあり、様々なシーンで快適な室内環境の創出に大きな効果を発揮している。

図2 自動ドア開放時間比較 〈 駅務室入口自動ドア(引分1ヶ所)によるモニター 〉
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「インテリジェントecoドアシステム」の紹介動画を公開中
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