レビュー 新日鉄住金ソリューションズ株式会社 最新のクラウド型仮想デスクトップを活用する ワークスタイル変革で企業を成長させる

新しいものにチャレンジする人ほど作業環境に対するこだわりが強い――。そうした観察から、新日鉄住金ソリューションズはワークスタイル変革を人材確保のための重要な手段に位置付けている。新しい発想を生み出しやすくして生産性を高めれば、その結果として企業も成長するはず。そのためのITツールが、同社のクラウド型仮想デスクトップだ。

新日鉄住金ソリューションズ株式会社
ITインフラソリューション事業本部
ITサービスソリューション事業部
M3DaaS推進部エキスパート 木村 直樹 氏

労働政策研究・研修機構の最近の調査によれば、経営者が従業員に求める能力・資質のかなり上位に「事業や戦略の企画・立案力」「課題やリスクに対する想像力と思考力」「新たな付加価値の創造力」が浮上している。ただ、このような要件を満たす人を採用するのは簡単なことではない、と新日鉄住金ソリューションズの木村直樹氏は明かす。

「そのような人は作業環境へのこだわりも強く、Windowsパソコンしか使えないと分かると、内定を蹴ってもっと自由に働かせてくれる企業に流れていくことが増えてきたと聞きます」

このような背景もあって、今、"経営層が求める能力"の完全発揮を可能にするワークスタイル変革に取り組む企業が増えている。中には、早期実現をねらってタブレットやWeb会議システムなどのITツールを導入することから入る企業もあるようだ。

しかし、木村氏は「ITはあくまでもツール、導入すればそれで解決というわけではありません」と、ワークスタイル変革の目的と変革後のイメージを固めてからITツールを導入するべきだと指摘する。例えば、根本の目的を「組織力の向上によって企業の成長を促すこと」とし、そのためのサブ目標に「生産性向上」「優秀な人材の確保」「従業員満足度の向上」を位置付け、このサブ目標を実現するためにITツールを導入する、といった進め方だ。

働き方を変えて従業員の意欲を高め企業を成長させていくという考え方

それでも、一般的な傾向としては、企業の今のIT環境がワークスタイル変革に適したものではないことはほぼ確かである。企業が従業員に支給しているPCは必ずしも使いやすいものとは言えず、セキュリティががちがちにかかっていて自由度はきわめて低い。また受け取りや取り替えの手続きは煩雑で、時間がかかることも多い。社外利用を禁止している企業もまだまだ多くある。

その結果、ユーザーは我慢せざるを得ず、自由な発想が制限されて想像力や企画力が損なわれてしまうことになる。行動力があるユーザーは自前のPCやモバイルデバイスをオフィスに持ち込んで業務に使うかもしれないが、そうしたシャドーITには情報漏洩のリスクがある。また、我慢もできずBYODにも踏み切れないユーザーが他の企業へと流れてしまったのでは、人材流出という高い代価を支払うことになる。

ところが、状況は変わり始めた。以前のIT投資はコスト重視で行われることが多かったが、景気回復や人材不足といった環境変化も手伝って、現在では直接的コストでは測れない効果を評価したIT投資が増えているのだ。木村氏は、「2014年の後半から、働き方を変えて従業員のモチベーションを高め、それによって企業を成長させていくべきだという考え方が優勢になってきました」と言う。

そのためのIT環境として適するのがクラウド上で動く仮想デスクトップ

そこで登場したのが、クラウド型仮想デスクトップサービス(DaaS)と次世代クライアント端末である Google™ Chromebooks for Work を組み合わせたM3DaaS@absonne である

このソリューションのベースになっている仮想デスクトップとは、サーバー上の仮想マシンとしてPCを動作させる技術の総称だ。かつては一部の先進的ユーザーだけが使う存在だったが、「ワークスタイル変革」「クライアント環境の変化」「セキュリティ」という3つの市場トレンドを高いレベルで実現できることから「2014年末から普及期に入った」(木村氏)と同社は見ている。

仮想デスクトップには、"仮想化"ならではの良さもある。

例えば、仮想デスクトップではバージョンが異なる複数のWebブラウザーを共存させることができる。その結果、「業務アプリケーションごとにInternet Explorer 8とInternet Explorer 9を使い分けでき、Internet Explorerのバージョンアップに合わせた業務アプリケーションの更新と言った、多額の費用を抑えられる」(木村氏)といった利点が得られるのだ。

また、昨今横行するサイバー攻撃への耐性も高まる。インターネット接続用のInternet Explorerを端末と分離することによってマルウェアに感染するのはサーバーの仮想マシンだけとなり、ユーザーが使っている端末(このソリューションではM3DaaS@absonneや Chromebooks for Work )にその影響が及ぶことは基本的にあり得ないからだ。

さらに、同社がクラウドサービスとして提供しているM3DaaS@absonneは「いつでも」「どこからでも」「どんな仕事にも」応えられるDaaSとして、市場からも高く評価されている。調査会社のランキングではDaaS市場で2年連続No.1(*1)のシェアをキープしており、航空会社、総合商社、化粧品メーカーなどの日本を代表する大手企業が数千ユーザーの規模で利用している、と木村氏はアピールした。

安価・高速起動・セキュアな端末でワークスタイルを変革して人材確保

このソリューションのもう一つの構成要素である Chromebooks for Work は、既存のWindows PCの代わりとなる次世代クライアント端末だ。使われているOSはWindowsではないが、M3DaaS@absonneの仮想マシン上で動作するInternet ExplorerやWindowsアプリケーションをインターネット経由で使う仕組みになっているので、ユーザーにとっては従来のWindows PCと同等のデバイスに見える。

おもな特長として木村氏が挙げたのは、「4万円を切る低価格」「10秒以下で起動するスピード性」「OSそのものの安全性」など。クラウド型管理ツール(CMC)もセットになっているので高度なデバイス管理をシステム管理者がネットワークを通じて行うことができ、納品されたデバイスをユーザーの手元に届けるまでのキッティング作業も大幅に簡略化できるという。

セッションを締めくくるにあたって、木村氏はワークスタイル変革が人材確保にも貢献することをあらためて強調した。「海外人材や子育て/介護中の人の力を企業の成長に役立てるには、場所を選ばずに働ける仕組みが必要になります」と、木村氏。Chromebook のような新しいITを積極的に取り入れる企業には、新しいことにチャレンジしようとする人も多く集まることだろう。

Google および Chromebook は、Google Inc. の登録商標または商標です。
【脚注】*1 出典:ITR「MarketView クラウドコンピューティング市場2015」DaaS市場 2013年度(実績値)、2014年度(予測値)

問い合わせ

新日鉄住金ソリューションズ株式会社ITインフラソリューション事業本部
TEL:0120-42-1255
URL:http://www.absonne.jp/service/m3daas/
E-mail:iii-market@jp.nssol.nssmc.com

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