ホンネの転職白書 vol.03 転職は何回までできる?「転職回数」と「転職成功」の関係性


調査概要
転職回数は少ない方が有利!?「転職回数は多いほどマイナス」と思っている方も多いと思いますが、実際はどうなのでしょうか。2007年4月~2014年3月の7年間に、DODAエージェントサービスの登録者と、DODAエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン65000人の転職回数と転職成功の関係性を年度ごとに調査しました。
目次

【全体】転職したい人、転職成功した人、転職回数に変化?

グラフ1の「転職したい」と考えた人を転職回数別に見ると、直近の2013年はいずれの回数でも傾きが急になり、全体数が大きく増加したことが分かります。中でも「初めて」の増加率が大きくなっています。グラフ2の「転職成功した人」の転職回数別について、2012年と2013年を比べると、「3回目」と「4回目」の割合が増え、反対に「初めて」の割合は減少しています。ここから、「転職回数が多いと不利」と一概には言えなくなっており、状況が変化しつつあることが分かります。

「3回目」「4回目」の割合増加の背景には、転職マーケットが売り手市場に変化して、採用企業側が転職回数以上にキャリアやスキル、ポテンシャルを重視するようになってきたために転職成功した人が増加したことがあります。事実、2012年には専門的な経験を持っていても転職回数の多さを理由に書類選考が通過しなかったケースでも、2013年は内定に至るケースが多数ありました。「転職回数が多いのが気になったが、早く採用したいので、面接で一度お会いすることにした。実際は、求める人物像に非常に近しい方で、これまでの転職理由も合点がいくものだったので、マイナス評価にはならなかった」という人事担当者からの声もよく聞かれるようになっています。

「初めて」の割合が減少したことをグラフ1の結果と合わせて考えると、景気の回復を受け目新しい求人が増えたために「よい転職先があれば転職したい」と考え、転職活動を始めた人が増えた。ただ、必ずしも転職しなければならないわけではないので、転職しなかった人も多かった、と読み取ることができます。

転職経験がない方の中には、「キャリアカウンセリングに行くと必ず転職をしなければいけないのか」という疑問の声も聞かれます。今回の結果が示しているように転職活動をしても転職しない方も多くいます。キャリアカウンセリングの後、「話を聞いてみて、今は転職活動をしないと決めました」と言う人も珍しくはありません。

転職をする・しないに関わらず、「今の転職市場で自分のキャリアはどのぐらいの価値があるのか」、「内定が出る可能性があるのはどのような求人なのか」を知っておくのは、今後のキャリア形成の面からも、とても大切です。かなえたいキャリアを実現するために、これからどんな経験やスキルを身につけるべきかが具体的になるでしょう。転職のプロであるDODAのキャリアアドバイザーがお手伝いしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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【年齢別】「転職回数の多さが不利になりにくい」年齢は?

「転職成功した人」の回数別割合について、年齢別に見てみましょう。29歳以下、30~34歳では「初めて」が最も高い結果が続いていますが、35歳以上では2007~2012年度までは「2回目」が、2013年には「4回目以上」が大きく差をつけて最高となりました。【全体】で考察した「転職回数が多いと不利」と一概には言えない傾向は、35歳以上でより顕著となっていることが分かります。

まず、29歳以下は「初めて」が70%程度で、「4回目以上」の転職成功者は0%に近い結果。キャリアが短い若手は、やはり転職回数が少ない方が有利に見えます。これは、採用企業側が「またすぐに辞めてしまうのでは」というリスクを感じてしまうからです。転職回数が多い場合は、その懸念を払しょくするために「これだけはこだわって転職先を選択してきた」というキャリアの一貫性を応募書類や面接で伝えられるようにしておきましょう。

一方で、35歳以上で「4回目以上」が大きく伸びた背景には、求人企業各社で、事業課題を解決できる強みを持つ人を採用したい、と考える機運が高まっていることが挙げられます。転職回数が多くともこれまでの在籍企業で出してきた成果が分かれば、「変化に柔軟で、環境が変わっても成果を出せる人」「自社でも同様の成果を上げてもらえるのではないか」と面接でよい評価になりやすく、内定に至るケースが増えているのです。

「強み」には、ITや医療・金融関連の専門知識だけでなく、組織の業務改善や、マネジメントなども含まれます。「異なる環境でもこのような価値提供ができる」という強みをお持ちの方は、転職回数にとらわれず、より求められている企業に移ることが自身のキャリアの幅を広げることになるかもしれません。

今回の調査から、「転職回数が多いと不利」と一概には言えない傾向が強まっている状況であることが分かりました。転職回数に対する採用企業側の見方は変わりつつあります。転職回数よりも、自分の強みとなるスキルや経験をアピールすることを意識して、転職活動に臨んでください。キャリアの軸やアピールすべき強みの整理は、DODAのキャリアアドバイザーもサポートいたします。転職マーケットが売り手市場である今、転職回数にかかわらず、転職成功のチャンスが広がっています。かなえたいキャリアを実現するために、この好機を逃さずに行動することをおすすめします。

(DODA編集長 木下 学)

■調査概要
【対象データ】2007年4月~2014年3月の7年間に、DODAエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン
【有効回答数】約65,000

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