人材紹介のプロに聞く高年収・マネジメント層の転職術 VOL.2 高年収・マネジメント層の転職の極意


VOL.2 高年収・マネジメント層の転職の極意

高年収・マネジメント層も“攻めの転職”の時代へ

右田 悠哉氏

右田 悠哉(みぎた・ゆうや)氏
大手証券会社勤務を経て、2005年に株式会社インテリジェンス入社。製造業や建設業の法人に向けた営業職を担当した後、個人の転職サポートを行うキャリアアドバイザーを担当。2015年4月より高年収・マネジメント層の方を専門に転職サポートするグループのゼネラルマネジャーに就任。現在に至る。

 年収650万円~1200万円の高年収・マネジメント層はいったいどのような方法で転職を成功させているのか。
 求人情報が少なく、相談の場が少ないと言われているが、前回紹介したように、この層の求職者がキャリアを相談できるDODAのようなサービスがあることがわかった。また、かつて言われていたような35歳転職限界説も崩壊し、40代の転職は珍しいことではなくなっている。

 今回は実際の成功事例から、高年収・マネジメント層の転職のあり方を探ってみよう。転職サイトDODAで高年収・マネジメント層のキャリア相談・転職サポートを専門に手がけるグループの責任者である右田悠哉氏に具体的な事例をうかがった。

  人材紹介のプロだからわかる“隠れたニーズ”

「レイヤーの高い方の場合、現職がエンジニアだから次もエンジニア求人を探すというように単純ではなく、キャリアプランに関する求職者の悩みを察し、ひとりひとりの特性やニーズを基に最適な転職先の選択肢を提示するのが私たちキャリアアドバイザーの仕事です」(右田氏)
 その選択肢も、既存のものだけとは限らない。思うような求人情報がない場合、潜在的な求人を見つけ出してくれるのもDODAの強みだ。
 エンジニア畑一筋で自ら起業経験もあるAさんは、エンジニアとして大きな開発業務に取り組める組織に行きたいと転職を希望していた。だが、担当のキャリアアドバイザーは、本当にエンジニア職でいいのかと疑問に思った。起業経験もあるし、技術的な知識を生かしつつも、もっと経営全体を俯瞰できるような立場でないと、Aさんの本当のニーズは満たせないと判断した。
 Aさんの経歴を基に、さまざまな企業をリサーチしているうちに浮上したのが、IT関連業務に力を入れているベンチャー企業だった。そこで同社を訪れ、そうした業務の指揮を取れるポジションを作ってもらうよう働きかけを続けた。やがて役員面接を設定してもらえることになり、ついにCTO(最高技術責任者)ポジションでの入社が決定した。これなら技術的な知識を活かしながら、経営に参画できる。Aさんの本当のニーズが満たされる転職だった。

 35歳転職限界説を打ち破る粘り強さもキャリアアドバイザーの技だ。
「ある求人が35歳までの募集だったとしても、相談者の経歴を企業側に見せて、『この経歴、素晴らしいと思いませんか』と提案する。先方が興味を示したところで、『実は40歳の方なんです』と売り込みをかけるんです。すると『じゃあ会ってみるか』という展開になることもあります」

 また、求職者と企業の双方の潜在的なニーズを掘り起こしてマッチングさせるのもキャリアアドバイザーの腕の見せ所だ。
 Bさん(40代女性)の場合、前職はサービス業のマーケティング職だったが、シングルマザーゆえの時間的な制約があった。おのずと勤務地も限られる。転職をあきらめかけていた頃、IT部門の集約を進めていた大手機械メーカーが社内・社外向け情報発信を担う人材を求めていた。企業側はエンジニアのバックグラウンドのある理系人材をリクエストしていたが、キャリアアドバイザーはあえてBさんに着目した。サービス業経験が長く、やわらかい発想ができるBさんこそ、こういうポジションで活躍できると想定し、企業に売り込んで面接の機会を獲得。予想が的中し、エンジニアのバックグラウンドはなくても、柔軟な発想力があり、向上心もあるとの高評価で転職が決定した。
 仲介する者の柔軟な発想が、企業や求職者の想定を超えた、思わぬ出会いを実現させた好例だ。
 ときには求職者のプロフィールを手掛かりに、企業を新規開拓することもあるという。
「求職者の経歴を読み込んで、さまざまな角度から分析を重ね、あの企業ならきっと関心を持ってくれるはずと踏んで、企業にアプローチをかけることもあります」(右田氏)

本音の転職理由が解決してこそ転職は成功

 求職者が本音を言いにくいときもあるが、その点もすでに織り込み済みだという。
「キャリア相談の場とはいえ、なかなか本音は言えないものです。でもそこを察するのが私たちキャリアアドバイザーの仕事です。本音の転職理由が解決しない転職では意味がありません。転職後にたとえ収入が上がっても、本人が一番気にしている問題が残ってしまうようなら成功とは言えません」

 高年収・マネジメント層の転職は、自分でも気付かないような強みやニーズ、本音を引き出し、最適な方向へと導いてくれる良き相談相手を見つける必要がある。同時に、求職者としては、自分の思いをしっかりと伝え、自分の本当のニーズを満たせるような転職をめざすことが成功の秘訣と言えるだろう。


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人材紹介のプロに聞く高年収・マネジメント層の転職術
Vol.01 広がる高年収・マネジメント層の転職市場
Vol.02 高年収・マネジメント層の転職の極意
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Vol.04 採用担当者が履歴書・職務経歴書で一番見ているのはどこ?
Vol.05 英語は転職に有利!?グローバル採用の実態調査-
Vol.06 面接は平均何回?
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