株式会社人財アジア代表取締役社長 岡村進氏 interview あなたは「過去の人」になっていないか。自分を客観視しながら、めざす方向へと意識的に道を切り開くためには。


VOL.1 社会人10年目以降に“偶然の人事”に身を任せてはいけない理由とは

岡村進氏

岡村進(おかむら・すすむ)氏
株式会社人財アジア代表取締役社長

1961年生まれ。東京大学法学部卒業後、第一生命保険に入社。国内外与信審査部、シティバンク米国本店審査部トレーニーなどを経て、米国運用子会社DIAM USA社長兼CEOを経験。2005年、欧州系運用会社UBSグローバル・アセット・マネジメント入社。2008年より代表取締役社長。2013年、株式会社人財アジア設立、代表取締役社長に就任。米国コロンビア大学経営学修士。米国公認会計士、日本証券アナリスト、宅地建物取引主任。

思ってもみなかった配属が未来の鍵を握ることも

「いつまでも“偶然の人事”に身を任せていてはいけません」
 元UBSグローバル・アセット・マネジメント代表取締役社長で、現在は株式会社「人財アジア」代表取締役の岡村進氏が言う。
「新卒の社会人なら右も左もわからないでしょうから、人事が決めた配属に従うのも手です。人事部門はプロ。新入社員よりも経験値が10年も20年も上ですから、本人より適性をよく見ています。それに本人にしてみれば、思ってもみない配属になることもあり、いわば“偶然の人事” です」
 まだ視野が狭い新人に対して、人事のプロが新たな世界へと目を開かせてくれるわけだ。
 そういう意味では、最初の10年くらいは偶然の人事でいろいろな世界を見てくるのもいいだろう。

配置転換は“異文化体験”の絶好の機会

 岡村氏自身、偶然の人事で興味の幅が大きく広がり、自分の適性を知るチャンスになったという。  岡村氏は1985年、大学を卒業して第一生命保険に入社する。「保険の営業をしたくて入社した。海外なんて行く気もなかった」が、米国運用子会社に配属され、まったく違う世界に戸惑った。
「当時の人事は『きっと、こいつならいけるんじゃないか』と考えてくれたんでしょうね。実際、行ってみたら、苦しかったけれど、だんだんおもしろくなっていった」
 その意味では、自分が意図しない異動は非常に大きな成長の糧になると岡村氏。
「なにしろまったく違う文化に押し込まれるわけです。想定していなかった人々に会うし、そこで成果を出さなければならない。目が開かれますよ」
 こんなふうに、偶然の人事で配属された仕事がたとえ好きな分野でなかったとしても、決して無駄にはならない。

人生の重要な時期だからこそ自分の意思を人事に反映

 だが、「社会人10年目を過ぎたら、その調子ではよくない」と指摘する。
「10年もすれば、いろいろな知識も身に付いてきます。それに30~45歳は自分の人生を真剣に考えるべき時期です。そんな大切な時期に、偶然の人事に頼っていていいと思いますか。そろそろ偶然の人事から“必然の人事”へと切り替えるべきです」
 つまり自分なりの意志を持って、進むべき道を意識的に選んでいかなければならないのだ。
 そのためには、自己認識が不可欠だ。
「今の仕事を判断するうえで、好きか嫌いかの軸がある一方で、得意か不得意かという軸もあります。私の例で言えば、当時好きだった分野は保険営業でしたが、運用というまったく別分野に配属されました。つまり、好きでも得意でもないという一番低い位置からの挑戦です。そこで懸命にがんばって成果を出し、得意にすることで、信用を高めました。そして今、この信用を足がかりに今度は好きな分野に飛び込みました」
 逆に好きな分野にとことんこだわるのもありだろう。異動希望や転職という道もある。このように、不得意を得意にするにせよ、好きを極めるにせよ、自らの意思で自分のキャリアを切り開いていくのが、“必然の人事”だ。他人の意思だけに任せきりの偶然の人事とは決別しなければならない。


NEXT >> 仕事の“ホームドクター”がいると、キャリアアップに有利なのはなぜか


[注目のコンテンツ]

あなたの市場価値を査定してみませんか?

ご自身の市場価値を把握しておくことは重要です。
あなたのキャリアから想定できる「適正年収」を算出します。相談のみのご利用も可能ですので、是非ご登録ください。

DODA無料年収査定に申し込む

今後のキャリアについて考えてみたい方は高収入・マネジメント向けDODAエージェントサービスに登録!

DODAは、求人情報のご紹介だけを行なうわけではありません。プロのキャリアアドバイザーが、あなたの考える理想のキャリア形成をお聞きした上で、実現するためにどのようにしていくべきかを一緒に考えていきます。
相談のみのご利用も可能ですので、是非ご登録ください。

高年収・マネジメント層向け
DODAエージェントサービスに登録

△ページ上部へ

人材紹介のプロに聞く高年収・マネジメント層の転職術
Vol.01 広がる高年収・マネジメント層の転職市場
Vol.02 高年収・マネジメント層の転職の極意
「中途採用」の実態調査
Vol.01 未経験の業種、職種に転職できる可能性は何%?
Vol.02 採用担当者が面接で見ているのはどこ?
Vol.03 学歴は中途採用で求められる?-学歴と転職の関係-
Vol.04 採用担当者が履歴書・職務経歴書で一番見ているのはどこ?
Vol.05 英語は転職に有利!?グローバル採用の実態調査-
Vol.06 面接は平均何回?
Vol.07 平均年齢はさらに上昇!転職成功者の年齢調査(2016年上半期)
”志”転職事例 エグゼクティブ行動転職理論
Vol.01 40を仕事人生の後半と見るか折り返し地点と見るかで、行動が変わってくる
Vol.02 なぜ“キャリアの棚卸”を習慣にしている人は即戦力になるのか?
Vol.03 リスクを負えないと、ただのサラリーマンで、終わる
Vol.04 元CIOが果たしたスピード転職!即戦力として招かれたエグゼクティブの声と思いに迫る!
Vol.05 リスクは引き(2014/4/24)受け、手柄は他人に 名工場長が果たした、54歳の異業種転職
高年収・マネジメント層転職サポートから学ぶ”真のエグゼクティブ”とは?
Vol.01 なぜエグゼクティブの面談は時間通りに終わるのか
Vol.02 エグゼクティブは”お見送り”の受け止め方もまた、一流
Vol.03 成功するエグゼクティブが持つ3つの「仮説力」とは?
ホンネの転職白書
Vol.01 「35歳限界説」は過去!?転職市場の新たな潮流とは?
Vol.02 TOEIC®スコアが高いほど、年収は高い!? スコア別平均年収
Vol.03 転職は何回までできる?「転職回数」と「転職成功」の関係性
Vol.04 「転職で年収アップした人・していない人」DODAで転職した23,000人のキャリアタイプを分析!
本田直之氏インタビュー
Vol.01 キャリアの選び方
Vol.02 成果をあげる仕事術
Vol.03 転職する人へのメッセージ
森正文氏インタビュー
Vol.01 タイミングの見極め方
Vol.02 キャリアの選び方
Vol.03 失敗の捉え方
岡村進氏インタビュー
Vol.01 社会人10年目以降に“偶然の人事”に身を任せてはいけない理由とは
Vol.02 仕事の“ホームドクター”がいると、キャリアアップに有利なのはなぜか
Vol.03 外資系・日系問わず、今後求められるビジネスパーソンの資質とは
Vol.04 人生最大の“投資案件”、10年後の自分は「買い」か
三谷宏治氏インタビュー
Vol.01 限界への挑戦が成長を生む
Vol.02 必要なのはイノベーション力
Vol.03 座って悩まず、動いて考えろ!
小暮真久氏インタビュー
Vol.01 ソーシャルビジネスが世界の潮流に
Vol.02 大企業を捨てて社会起業家へ
Vol.03 自分の「想い」にまっすぐ向き合う
転職ランキング
転職人気企業ランキング2016
仕事満足度ランキング2016
転職マニュアル
Vol.01 「キャリア価値を”最大化”する」ヘッドハンターとの出会い方・付き合い方
Vol.02 転職で年収アップするのはこんな人 年収アップ成功者に見る傾向と対策
エグゼクティブの転職の実態
Vol.01 年収2000万でも転職できるエグゼクティブ 300万円でも転職できないエグゼクティブ
Vol.02 えっ!? TOEIC®テスト600点でも大丈夫? エグゼクティブに求められる英語力
Vol.03 いまどきグローバル人材は、国内勤務?
エグゼクティブのキャリア進化論
Vol.01 これからの時代をリードするゼネラル・マネジャーの条件とは
Vol.02 業界を超えて活躍するための秘訣は、掛け算のキャリアにあり
Vol.03 イノベーションを起こせる人材以外は、企業から求められにくい時代に
合格診断
人気企業への合格の可能性を診断!応募する前にわかる!「合格診断」